うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

夏だ! 元気だ!! ビールがうまい!!!

2006-06-28 12:00:00 | Weblog

さぁ、沖縄に本格的な夏がやってきた。朝の6時だというのに、東側を向いた窓から低い角度ながらも鋭い陽射しが射し込んでくる。窓に一番遠い台所に立っていても、足がジリジリと焼けそう。除湿モードにしてエアコンをつけているのに、お弁当を作り終える頃には汗だく。朝ごはんを食べてさらに代謝が良くなって、汗、汗、汗。

最近、バイク通勤に欠かせないのが100円ショップで買った黒い長手袋。ひじの上まで長さがあるので、半袖を着ていても腕がすっぽり隠れるから日除け対策はバッチリ。蒸れるのがたまにキズだけどね。とにもかくにも暑いんです!!! ねっとりと湿気を含んだ空気、容赦なく降り注ぐ太陽の陽射し……。昼間の沖縄の野外は、びっくりするくらいガランとしている。そう、みんなクーラーの効いた建物の中へ避難しているから。外回りの営業マンは地獄だね、きっと。

というわけで(!?)、ビールが美味しい季節がやってまいりました。梅雨明けてすぐの週末、友人の行きつけという居酒屋さんに連れて行ってもらった。オヤジの客が多いというそのお店は、こぢんまりした入口を入ると、なんと桜一色。いたるところに造花の桜が飾られていて、一部の壁紙も桜、箸袋も桜、コースターも桜模様。しかも沖縄のショッキングピンクの桜ではなく、ほのかな桃色の桜なんだよね~。今年、内地の桜を見ていないわたしは、なんだかウキウキしてしまった。

お店に着くまでのちょっとした移動だけでけっこうな汗をかいたので、すぐさまビールを注文。うまーい! 暑さで疲れたカラダが癒されるね。夏はどうしてもクーラーに頼ってしまうけど、この1杯のビールをおいしく飲めるのは、暑さと湿気があってこそっていう気もしちゃうなぁ。沖縄の夏、そして「てぃだ(太陽)」に乾杯!

ひとしきり飲んで、お店を出たのはだいぶ遅い時間だったのに、相変わらず外はジットリ。風でも吹けば少しは涼しいんだけど、そよとも吹いていない。家に着いて、ドアを開けると、モワァ~ッとした空気に出迎えられる。さっきまで、暑いからビールが美味しいとかなんとか言ってたくせに、まだ始まったばかりの夏のこの先を思っただけで、体が蒸発してしまいそう。主人を出迎えるでもなく、ネコもグッタリと横になっていた。(続く)


梅雨明け間近の北部離島ツアー

2006-06-21 12:00:00 | Weblog

昨年の夏、沖縄の梅雨を甘くみていたわたしは、家のあちらこちら、ついには服にまでカビがはえるという事件に見舞われた。でも2年目の今年は違う! 押入れ用の乾燥剤をたっぷり買い込み、留守中は除湿機をフル稼働させて対策万全。が、しかし、テレビでは全国的なニュースになるほど例年の3倍もの雨が降って沖縄各地で被害が出ている。ウチには被害がないとはいえ、心が痛む。

そんな雨降りの日でもお出かけできるようにと、ついに車を買いました~!! でも、わたしって雨女だったのかな? 納車の日も雨ならば、初遠出の日も雨だった。片道1時間半、雨降る夜の高速を名護へ向かって1人でドライブ。誰にも邪魔されない動く個室が楽しくて、大好きな音楽をかけて口ずさんでいると、あっという間に名護に到着。友人宅へ着いてもなお、雨は止む気配を見せない。

迎えた朝、いつもなら湿気のせいで寝起きの身体はジットリ汗ばみ、少々気分が悪いのだけど、この日は涼しくて気持ちよく起きられた。やっぱり北部と南部って多少気候が違うのかしら。近くにこんもりとした森があるせいか、そよそよと気持ちいい風が部屋に吹き込んでくる。


軽く腹ごしらえをして、さあどこへ行こうか。こないだは中部の「車で行ける離島ツアー」をしたから、今回は「車で行ける離島ツアー・北部編」。目指すは『古宇利島(こうりじま)』。名護の市街地を抜け、58号線を北上、屋我地島(やがじじま)を抜け、古宇利島へと続く古宇利大橋を渡る。ここから見下ろす海は自然の色とは信じがたいほどのエメラルドグリーンなの。初めて見たときは、まるでプールじゃないかと思ったほど鮮やかな色に驚いたっけ。

沖縄の青い海も、曇り空の下ではたいがいくすんで見えるのだけど、古宇利大橋の下に広がる海は曇りなんて関係なし。まったくくすみのない色を放つ青色に改めて感動し、ただただ、窓の外に広がる青さに目を奪われた。橋を渡りきり、のどかな道路をぐるっと一周、島を囲む海の景色を堪能して古宇利島を出た。

沖縄では「慰霊の日」が近づくと梅雨明けも間近。6月23日は沖縄にとっての終戦記念日。青い海や青い空に見とれ、ついつい忘れがちな沖縄の歴史の深さについて、もっともっと学びたいな。(続く)

車で行ける、お手軽離島ツアー

2006-06-12 12:00:00 | Weblog
「沖縄の離島」というと、石垣島から船や飛行機で行く竹富島、小浜島、西表島、波照間島などをわたしは思い描いてしまうけれど、沖縄本島のまわりにも小さな島がいっぱいある。内地から来た友人に誘われて、久しぶりに本島中部から海中道路でつながる伊計島へ行った。友人はもうすぐ沖縄に移住予定のパワフルな女の子で、沖縄出身のアーティスト「HY」が大好き。そのHYが、海中道路入口の与勝半島出身ということで、HY地元めぐりツアーが敢行されることになったのだ。


天気がイマイチだったけれど、久しぶりのドライブ。本島から離れるってだけで、気分はウキウキ。友人はまず、彼らの出身地名が記されたバス停で記念撮影。次にHYグッズが売られているという海中道路の途中にある道の駅へ。海岸では大勢の小学生がワイワイ、ガヤガヤしている。遠足だろうか、先生と思しき数人の大人がバーベキューの準備をしていた。曇り空の下、海ではヨットを楽しむ姿もチラホラ。気持ちよさそう。道の駅の建物に入ると、あった、あった、地元の野菜、お菓子などのお土産が売られている一角にHYのコーナーが。ライブツアーで使用したオブジェが飾られ、Tシャツなどのグッズも販売されている。さすが出身地、地元の熱い応援魂が伝わってくる。


HY地元めぐりツアーはここまで。道の駅をあとにして、平安座(へんざ)島、宮城島を通って伊計島に入る。ぐるっと一回りしてから、遅いランチの場所を探しに今度は浜比嘉島へ渡ってみた。車を止めて、しばし散策。初めて訪れたその島は、瓦屋根の民家がぽつぽつと建ち、車1台がやっと通れるほどの道が入り組んでいる。昔の風景のまんま、時が止まった感じだ。かつて石垣島から船で渡って訪れた離島を思い出す。沖縄に住んでいることを忘れ、観光客のような気分になった。たまたま通った家の前で、小さな子どもがアイスを加えてわたしたちをジッと見ていた。外を歩いている人があまりいないから、不審者に思われたかもしれないネ。

集落の中にはゴハンを食べられそうなお店がないので、港の近くへ車で戻る。手作り風のカフェがあったので、そこをランチの場所に決めた。お店の中に入った瞬間、パラパラと降っていた雨がスコールのような勢いで降りだしたので、2人ともビックリ。しばらく窓の外を滝のように流れる雨を眺めていた。ゴハンを食べ終わる頃には雨が止み、さっきまでとはうって変わって太陽がカンカンに照り始めたので、沖縄ってやっぱり亜熱帯の気候に近いんだなーと改めて実感する。けれど、いまだ梅雨の明けない沖縄。毎日ギラギラと太陽が照りつける、夏はまだかな。(続く)

かつての歓楽街で映画鑑賞

2006-06-01 12:00:00 | Weblog
久しぶりに1人で映画を見に行った。沖縄本島には3つのシネマコンプレックス(複合型映画館)があるけれど、そこで上映されるのはハリウッド映画や日本の大手映画会社の作品ばかり。わたしのお目当ては、いわゆる単館上映モノ。沖縄では見られないかなってアキラメかけていたところ、「桜坂劇場」という映画館で上映していると知って、さっそく足を運んだ。


国際通りから平和通りを抜けて“すーじー”(筋道)に入ったところに桜坂劇場はあった。そこは戦後に発達した飲み屋が立ち並ぶ沖縄一の歓楽街・通称「桜坂」だ。今や歓楽街の面影は薄れ、さびれた印象を受けるというのが正直なところ。この歓楽街で長らく続いてきた「桜坂シネコン琉球」の閉鎖後、2005年7月にオープンした桜坂劇場は、周りの雰囲気に似つかわしくなくキレイだった。中へ入ると白を基調にしたカフェや本を中心に雑貨などを並べたショップがあり、洗練されている。目的の映画のチケットを買い、らせん階段を上って2階のホールへ。


民族紛争を描いた『ホテルルワンダ』は、大学時代に文化人類学を専攻していたわたしにとって、心に残る映画となった。異なる民族が対立してしまったら、どちらかの種を絶やすまでは終われない、だから悲惨なのだと大学の先生が言っていたっけ。自国の利益のために他国を侵略し、罪のない人々が犠牲になる戦争もまた、同じようなものだ。ここ沖縄で起こった悲しい過去を思わずにはいられない。

映画館を出ると、外はすっかり暗くなっていた。来た道と逆の方向へ歩いて行くと、ぽつりぽつり、灯りの点いた看板が目に入ってくる。昭和のにおいが漂う、かつての歓楽街の現在の姿だった。何もかもがなくなった戦争のあとで、復興に大きく貢献したであろう街が衰退していくのは悲しい。細々とでも残っていてほしいな、と勝手なことを思いながら、桜坂を後にした。国際通りは明々と照らす街灯の下を人々が行き交い、車が往来し、活気にあふれている。今なお戦争が終われない人や地域が存在し、さまざまな問題を抱えている沖縄だけれど、「平和」という二文字は確かにここにある。それを維持するのが、今を生きるわたしたちの役目なのだろうな。(続く)