うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

いよいよデヴュー? かりゆしウェア

2006-05-24 12:00:00 | Weblog

沖縄にも“衣替え”ってあるんだよ。今年は4月がちょっと涼しかったせいか、いつもより衣替えが遅かったみたいだけど、最近いっせいに男性サラリーマンが「かりゆしウェア」姿になった。“かりゆし”はめでたいとか、縁起がいいという意味の沖縄コトバ。クールビズでにわかに話題を呼んだかりゆしウェアだけれど、沖縄のかりゆしウェアの歴史をさかのぼると1970年ごろになるんだって。そのころは価格も高くてまったく流行らず、2000年のサミットの時に『ハイサイ・かりゆしウェア愛好会』なる団体が着用キャンペーンを行って、今のように定着したのだとか。

前に務めていた会社で、「夏はかりゆしウェアを着用すること。アロハシャツは禁止」という通達が出て、「かりゆしウェアって、アロハシャツと何が違うの?」ってな感じだったわたしだけど、ちゃんと定義があった。
1.沖縄で縫製されたものであること。
2.沖縄らしさを表現する柄であること。なるほど。確かに「ゴーヤ」「ハイビスカス」「アダン(植物)」「サガリ花(夏の夜中に咲き、朝は散ってしまう薄ピンクの花)」などなど、沖縄ならではのモノが柄として採用されているものね。


わたしが個人的に好きなのは、スタンドカラーのミンサー模様のかりゆしウェア。これは若い人よりも年配の男性が身につけているのがステキ。かりゆしウェアって全体に模様が入っていて、色も派手めのものが多いなか、ポケットの一部と見ごろの片側だけに細くミンサー織の模様が入っていて落ち着いた感じがする。“ちょいワル”ならず“ちょいシブ”オヤジになるはず。ちなみにミンサー織は5つと4つの四角の模様が交互に織られている八重山の伝統工芸。女性が男性に「五(いつ)の四(よ)までも一緒にいます」という愛の告白を表わす意味なのだとか。

今勤めている会社でも、男性社員はすっかり衣替え。社長は関東育ちなのだけど、かりゆしウェアの大ファン。社員の夏の制服用にと、おそろいのものを購入してしまったほど。わたしにも2着のかりゆしウェアが与えられた。だけど、女性ってあんまり着ている人がいなくて、着ているとしたら銀行員か公務員がほとんど。かりゆしウェア姿を眺めている分にはいいんだけど、なぜか着るとなると抵抗があるんだよね。いまだ袖を通していないかりゆしウェア。この夏の間にデビューなるかなあ。(つづく)

12時間“ゆんたく”

2006-05-15 12:00:00 | Weblog

会社の同僚とウチで飲み会をした。沖縄風に言うと、“ゆんたく”。女の子3人だから、おのおの2品くらいの料理を作って持ち寄ることに。当日、家主であるわたしは、朝から部屋の掃除に取りかかる。なにしろネコの毛が抜ける時期だから、そこらじゅうにフワフワと舞って、床だけでなく家具にもたーくさんくっついている。普段はあまり手をつけないところも来客だからと念入りに掃除して、終わったところで料理のための買いものへ行った。

わたしが作った2品は、「チキンのカレーソース煮」と「パパイヤちゃんぷる」。ちょうど、沖縄市に住む知り合いが自宅で採れたパパイヤを送ってくれたので、パパイヤ料理に初挑戦! パパイヤというと黄色い果物を想像するけれど、沖縄のパパイヤは緑色だ。熟す前の実を炒めものやサラダにして食べる。味はいたって淡白だと、わたしは思う。厚めの緑の皮にそーっと包丁を入れると、白い液体がジワッと出てきた。これ、パパイヤのアク。さらに水につけて、アクをとる。あとは千切りにして、ニンジンやツナ、ベーコンとともに炒めてダシとしょうゆで味付けし、最後にニラを混ぜればできあがり。

2品を作り終えたところで、ちょうど同僚がやってきた。持ち寄った料理を並べたら、小さなちゃぶ台がいっぱいに。さぁ、さっそくビールで乾杯。いつになく賑やかな食卓に、お酒よりも食べものに手が伸びてしまう。女の子同士だから、お互いが作った料理のレシピをたずねたり、ちょっとしたコツを話したり、食べものに対するコメントで会話が続く。初挑戦のパパイヤちゃんぷるを沖縄の人にほめられて、単純なわたしはすっかり気分をよくした。

仕事のこと、恋愛のこと……話は止まらず、ビール、カクテル、ワインと飲み進み、最後はシマー(泡盛)。なんと、この日はシマーをブラックコーヒーで割って飲むということをやってみた。提案者いわく、次の日に二日酔いしないのだそう。レシピは氷+泡盛+コーヒー+水少々。おいしいうえに、とっても飲みやすいので、ゴクゴクゴクゴク。そして気がつくと、夜7時くらいから飲んでいたはずなのに、もう朝の6時を過ぎようとしていた。そういや窓の外もうっすら明るい。ひゃあ、よく食べ、よく飲み、よくしゃべったなぁ。

次の日(というか当日だけど)、起きてみると、うん、ほんとに二日酔いしてないし、いつもの胃のだるさがない。泡盛のコーヒー割り、ヒットかもしれない。(続く)

ゴールデンウィークは那覇ハーリー

2006-05-08 12:00:00 | Weblog
5月3、4、5日は沖縄にとって熱い3日間になる。それは、県内の伝統的なイベント「那覇ハーリー」が開かれるから。海上の安全と豊漁を祈願して行われる伝統行事で、爬竜船(はりゅうせん)という竜をかたどった船を20~30名で漕ぐ競漕だ。学生や一般参加チーム同士で競うものと、那覇・泊(とまり)・久米(くめ)の3つの地域のチームで競う「本バーリー」がある。わたしと友人はこの「本バーリー」と、夜の花火を目当てに、最終日の5日にハーリー会場へ出かけた。


会場の港には食べもの、飲みもの、おもちゃの屋台が並び、小さい子ども向けの遊び場があちこちに作られ、たくさんの人でごった返している。ふだんの沖縄で1ヵ所にこんなに人が密集しているのを見かけないものだから、なんだかドキドキしてしまう。ちょっと目を離せばはぐれてしまいそうで、友人と手を取り合って人ごみを進んだ。岸壁に人だかりがしているところが、どうやら本バーリーの会場らしい。


これからレースを行う3地域の船が歌とともにコースを一周する「御願(うがん)バーリー」を終えて、いよいよ本バーリー。一斉にスタートし、湾の真ん中に立つ旗を折り返す。派手な装飾を施した船と、船を漕ぐ人たちのチームカラーの衣装が午後の陽の当たる海に映える。かなりの接戦、特に応援するチームはなかったけれど、初めて見るハーリーの迫力あるレースに感動した。

花火まで時間が空くので、出店でビールを買って飲みながら、会場をひとまわりしようとブラブラ歩いた。イベントステージのほうから聞き覚えのある歌が聞こえる。ディアマンテスのライブだ! ビールを手にしたままかけつけると、たくさんの人で前が見えない。人の間をくぐり抜けて、ようやく前の方に出られた。ラテンやサンバ系のリズムにのせてアルベルト(ボーカル)が歌っている。まわりにいる観客みんなが一体となって思い思いに体を動かす。わたしと友人も、飲み干したビールのプラスチックカップを片手にぴょんぴょん飛んだり揺れたり。この空気そのものがオキナワンスピリッツな感じがして楽しかった。

約1時間のライブを満喫していよいよハーリーのラストイベント、花火を待つ。久しぶりに見る花火。大きく開く光の花のキレイなのはもちろんだけれど、体に響く“ドンッ”という音がたまらなく心地いい。贅沢に楽しんだ1日が終わる名残惜しさと、はかなく散る花火が重なった。(続く)