
ついにこの日がやってきた! 友人が“にーびち”(結婚)したので、沖縄の結婚披露宴に初めてお呼ばれしましたぁ。
「人数がハンパじゃない!」「余興にものすごく力を入れる」「乾杯の前から客は自由にお酒を飲んでいる」「遅刻して新郎新婦の入場と同時に入ってくる人が必ずいる」などなど、いろんな前ウワサを聞いていたものだから、どんな披露宴が催されるのかと、招待を受けたときから楽しみでしかたなかった。
ご祝儀の相場はいくら?とか、服装は普通でいいの?とか、まわりの友人にあれこれと聞いて準備をして、待ちに待った披露宴当日。会場に到着して周りを見回してみたが、一緒に招待されている友人たちの姿が見えない。「今、どこ?」と、あわてて電話をかける。「ごめーん、私たち3人遅刻決定だからぁ」、あっけらかんとした友人の声が返ってきた。えぇぇぇ~!! 新婦の友人として招待された5人のうち、3人が遅刻とは……。おそるべし、“うちなータイム”。
もうすぐ披露宴の開始時間。円卓について周りを見回すと、たくさんの人、人、人。列席者は200人を超えているという。学生のとき、披露宴サービスのアルバイトをしていたけれど、こんなに大勢の人が集っている披露宴は見たことがない。沖縄では200人~300人の招待客数はフツウらしい。
艶やかな色づかいの着物に身を包んだ友人と旦那サマが登場し、披露宴スタート。数人の祝辞が終わり、「カンパーイッ」って、一斉にシャンパングラスを掲げるお決まりの場面。私と友人、もちろん他の方々も新郎新婦が登場するたいぶ前から、そう席についたときからビールをしこたま飲んでいるんだよね。これ、沖縄流。

披露宴の最中は、会場の一番後ろに備えられた大きなステージでの余興合戦だった。親戚、新郎友人、新婦友人、新郎同僚、新婦同僚……次々と、趣向を凝らした出し物が繰り広げられる。余興用のステージがあるだけでも驚きなのに、その気合の入った演出振りは圧巻。お色直しの後、新郎新婦がステージからドライアイスに包まれて登場するといった演出もあった。会場の扉から登場すると思ってカメラを構えていたわたしは拍子抜け。もはや披露宴というよりも“ショー”といったほうがふさわしい感じだった。
余興合戦に大笑いしたり、激励をおくったり、友人の晴れ姿に感動したり、目まぐるしく過ごした初の沖縄流披露宴。最後にコーヒーとケーキを胃に押し込み、料理よりもビールでお腹がいっぱいになった感のあるわたしたちのグループは、イイ気分になりながら2次会の会場へ向かった。この時点で夜の10時過ぎ。いったい2次会は何時に終わるんだろうか。これも沖縄流、かな?!(続く)