うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

北と南のコラボレーション

2008-02-23 17:00:00 | Weblog


 2月中旬まで賑わっていた桜まつり期間が終わり、桜もちょうど見頃を終えて、一つの季節の移り変わりを感じる。風が吹くたびに身を縮めていた外の空気も、本当にわずかずつだけれど、暖かくなっているような気がしている。

 桜まつりの後半、お世話になっている本部のおうちへ、石垣島からお客さまが来ていた。わたしも知っている共通の千葉友だち。桜まつりでお店を出している本部の知人のところへ半分遊び?! 半分お手伝いでやってきたのだ。石垣でワンちゃんを飼っているため、ご夫婦そろっては遊びに来られず、今回は奥さんがやってきた。

 便乗してわたしも本部へ遊びに行こうと、空港に奥さんを迎えに行った。いつもいつも元気いっぱい、笑いの絶えないその奥さんとは、本部まで約2時間のドライブ中、話題が尽きない。千葉の共通の知り合いのこと、仕事のこと、恋愛のこと、人生のこと・・・何でも話せてしまうのだ。

 その奥さんが、おみやげに持ってきてくださったのが、ロイズ石垣島が販売している『石垣の塩チョコレート』。バレンタインが近いからと粋なはからい。ん?ロイズっていうと、北海道の生チョコが人気のお菓子屋さんではないかな。奥さんに聞くと、その通りだった。後日、ロイズのホームページを見てみると、確かに「ロイズ石垣島」も掲載されている。

 北の人気お菓子メーカーと、南の人気塩メーカー。北と南、甘いとしょっぱいのコラボレーションだ。テレビで “あましょっぱい”が流行っていると聞いたけれど、まさにそのブームにのって開発されたのかな。沖縄らしい華やかな色遣い、石垣島の伝統工芸「ミンサー織り」の柄が印刷された箱を開けると、さらにミンサー柄のビニルの袋。取り出したチョコは表からみると普通のチョコだけれど、裏側にはそのまんまの塩がくっついている。

 他の“あましょっぱい”製品を口にしたことがないので、比べようがないけれど、チョコの甘さと塩のしょっぱさの組み合わせは悪くないと思う。沖縄には「塩せんべい」という定番お菓子があって、なぜかチョコレートクリームが付いているものがある。同年代の友だちに尋ねると、塩せんべいにはチョコレート!と自信満々に答える人も少なくない。とすると、沖縄ではブームの前から“あましょっぱい”が定着していたのかな。

 以前、石垣に遊びに行ったときに、石垣の塩を製造しているところを見学した。売店では、石垣の塩を使った塩せんべいも売っていたっけ。今度は、塩せんべいにロイズのチョコレートクリームなんていうのも面白いかもしれない。意外なところで南と北、鹹(かん)味と甘味という、相対する組み合わせを堪能できて楽しかった。

 地元の新聞では「道州制」の問題で、沖縄と同じ本州から離れた単独1県ということで、よく北海道が取り上げられている。南と北で離れていながら、両者が抱える問題は似ている部分も多いのだそうだ。お菓子のように簡単にはいかないかもしれないけれど、それぞれの得意分野、持ち味を生かしての地域を越えたコラボレーションがもっともっと増えていって、互いに産業や地方自治が活性化されていけたらいいと思う。(続く)