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ローマ時代が築かれる、ずっと、ずっと昔。
今のトスカーナとウンブリア、そしてラツィオにまたがってエトルリア人が住んでいました。
彼らは地下都市を築いたのですが、なんで地下にもぐったのか、謎がたくさん残ってます。
エトルリア人はとっても高度な文化を持ってましたが、あとからノソリ、ノソリと現れて、いっきに勢ったローマ人に滅ぼされてしまいました。
あの頃のローマ人の突っ走りはフィレンツェのイノシシも及ばないでしょう。
濃い草色がエトルリアの領域。薄い草色は紀元前750~500年にかけての拡張
エトルリア人の文化はローマ人に受け継がれたものがたくさんあります。
そのあと生活習慣、建築、特に健康に関して、今は全国に普及したもので、特にエトルリア文化として意識されていないものも多いといいます。
エトルリア人達の墓は、色鮮やかな壁画で飾られていました。
上は鳥占い師の墓に描かれたレスラー。
建築や絵画といった美術、文化に加えて、彼らの日常生活や、宗教観について、最も多くの情報を現代に提供するのは、何千基にも及び並ぶ墓-死者の町とも呼ばれるネクロポリスです。
私はうちの協会で行っているイタリア研修で、何度も彼等が築いた古代地下都市を見ています。
起伏のある地下の道や住居、小川のあとや井戸、ワインの醸造所、オリーブオイルの精製所、家畜小屋、食料加工生産所などは、想像力を働かせて当時を偲ぶと、壮大な絵巻になってクラクラします。
このことはまた次回に書きますね。
音楽について。
美味しいものを食べながら音楽を聴くのが好きな人もいます。
食べることに神経を集中したい人で、食事中の音楽を嫌がる人がいます。
また、「会話」が大切な人にとって、頼まれない音楽は邪魔です。
でも食べながら、軽口を叩いてふざけあうには音楽は活気を煽ってくれます。例えば宴席のようなところではないでしょうか。
まあ、時と場合によってですよね。人の心はいつも違うから、と思うのですが。
宴の様子は墓石壁画に最も多く用いられました。
でもエトルリア人には音楽は食と一体で、音楽そのものが食のようでした。
音楽は塩や、出汁、香辛料と同じでキッチンには必要不可欠だったようです。
壁画や文献を見ると厨房には必ず楽器の演奏者がいるのです。
調理人を喜ばすためでは、はっきりいってないそうです。
厨房で音楽を奏でると食材の旨みはグングン増して、料理のティストもアップすると信じられていたそうです。
今日の麦は挽きが荒いから、この麦粉に笛を聴かして、まったりさせようとでもいうのでしょうか。太鼓の音は控えめにして、とかなんでしょうか。
そして、食卓。
そこでも音楽が奏でられます。大切な調味料のように。
とても繊細な音楽だったのではと偲ばれます。
岩塩や野の香辛料、出汁の間を縫って奏でる音楽。
邪魔をせず、でしゃばりもせず。そして料理の味をメロディやアクセント(起伏)で盛り上げる・・・。
こちらは男女の踊り子。酒神バッカスの踊りに没頭しています。
たくさんの人がエトルリア人の謎とロマンを探ろうとする気持ち、う~ん、分かるような、でもエトルリア人は分かるようで全然分からない。
音楽って大事だなあっておもいます、
音、音です、生活に入り込んでますよね。
皆さんは音楽と食事の関係についてどう考えていますか?
日伊相互文化普及協会 Emi
ローマ時代が築かれる、ずっと、ずっと昔。
今のトスカーナとウンブリア、そしてラツィオにまたがってエトルリア人が住んでいました。
彼らは地下都市を築いたのですが、なんで地下にもぐったのか、謎がたくさん残ってます。
エトルリア人はとっても高度な文化を持ってましたが、あとからノソリ、ノソリと現れて、いっきに勢ったローマ人に滅ぼされてしまいました。
あの頃のローマ人の突っ走りはフィレンツェのイノシシも及ばないでしょう。
濃い草色がエトルリアの領域。薄い草色は紀元前750~500年にかけての拡張
エトルリア人の文化はローマ人に受け継がれたものがたくさんあります。
そのあと生活習慣、建築、特に健康に関して、今は全国に普及したもので、特にエトルリア文化として意識されていないものも多いといいます。
エトルリア人達の墓は、色鮮やかな壁画で飾られていました。
上は鳥占い師の墓に描かれたレスラー。
建築や絵画といった美術、文化に加えて、彼らの日常生活や、宗教観について、最も多くの情報を現代に提供するのは、何千基にも及び並ぶ墓-死者の町とも呼ばれるネクロポリスです。
私はうちの協会で行っているイタリア研修で、何度も彼等が築いた古代地下都市を見ています。
起伏のある地下の道や住居、小川のあとや井戸、ワインの醸造所、オリーブオイルの精製所、家畜小屋、食料加工生産所などは、想像力を働かせて当時を偲ぶと、壮大な絵巻になってクラクラします。
このことはまた次回に書きますね。
音楽について。
美味しいものを食べながら音楽を聴くのが好きな人もいます。
食べることに神経を集中したい人で、食事中の音楽を嫌がる人がいます。
また、「会話」が大切な人にとって、頼まれない音楽は邪魔です。
でも食べながら、軽口を叩いてふざけあうには音楽は活気を煽ってくれます。例えば宴席のようなところではないでしょうか。
まあ、時と場合によってですよね。人の心はいつも違うから、と思うのですが。
宴の様子は墓石壁画に最も多く用いられました。
でもエトルリア人には音楽は食と一体で、音楽そのものが食のようでした。
音楽は塩や、出汁、香辛料と同じでキッチンには必要不可欠だったようです。
壁画や文献を見ると厨房には必ず楽器の演奏者がいるのです。
調理人を喜ばすためでは、はっきりいってないそうです。
厨房で音楽を奏でると食材の旨みはグングン増して、料理のティストもアップすると信じられていたそうです。
今日の麦は挽きが荒いから、この麦粉に笛を聴かして、まったりさせようとでもいうのでしょうか。太鼓の音は控えめにして、とかなんでしょうか。
そして、食卓。
そこでも音楽が奏でられます。大切な調味料のように。
とても繊細な音楽だったのではと偲ばれます。
岩塩や野の香辛料、出汁の間を縫って奏でる音楽。
邪魔をせず、でしゃばりもせず。そして料理の味をメロディやアクセント(起伏)で盛り上げる・・・。
こちらは男女の踊り子。酒神バッカスの踊りに没頭しています。
たくさんの人がエトルリア人の謎とロマンを探ろうとする気持ち、う~ん、分かるような、でもエトルリア人は分かるようで全然分からない。
音楽って大事だなあっておもいます、
音、音です、生活に入り込んでますよね。
皆さんは音楽と食事の関係についてどう考えていますか?
日伊相互文化普及協会 Emi