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宮川流域エコミュージアム見学会(11日・12日)

2006年03月12日 | まち歩記(+旅行)
○三重県で行われている宮川流域エコミュージアムへの見学会に参加しました(11日・12日)。エコミュージアムとは、「地域の環境をそれらが本来ある場所で保全し、地域全体を博物館と考え、住民自らが魅力的な地域づくりを行うことで、地域経済の活性化や地域振興を図るもの」(三重県HPより)です。金沢大学から出たバスは途中の白山市役所で、手取川流域にある観光ボランティアグループを乗せ、一路伊勢へ向かいました。途中、武生から敦賀まで通行止めだったため、とっても時間がかかりました。

バスのなかでは、こんな感じ↑でした。
最近めがねを変えたオシャレな宇津さん(左)+地理研の田中くんです。

○実は、宮川流域エコミュージアムを見学するのは、今回で3回目。1回目は、2004年の4月。2回目は2004年の9月にエコミュージアム全国大会に参加しました。そんな感じである程度エコミュージアムは何たるかを理解しているつもりのわたしはもう一度確認するために行ったようなものでした。白山市の人がどのように宮川流域から勉強して、それを自分たちの地域に生かすのかも注目していたんですね。

↑伊勢河崎商人館です。ここはNPO法人が管理しています。
わたしたちの他にも観光客が来ていました。

○あとは、宮川の堤を見たりして、ウェルサンピア伊勢に行きました。きょうの泊まる場所でした。11000円もするんだから、いい部屋を想像していましたが、そんなに大したこともなく、夕食がすごいのかと意気込んだら、そんなに大したこともなく…。公共の宿ってそこそこ安くてそこそこ旨いっていう印象があったんだけど、もうそれって過去の話なんですかね?結構じゃらんなどのネット宿泊予約サイトが果たした影響って大きいのかもって思いました。
○そんなこんなで手取川流域と宮川流域の意見交換会がはじまりました。手取川流域のほうは、とにかく自信家が多かったですね。どうしてそこまで自信があるのか?自分たちに問題点はないのか?って問いたくなるような質問ばかりでした。あれでは議論になりません。宮川の人が言うことを頭ごなしに否定したり、ひどい有り様でした。
○行政主導で行われている宮川流域と、そうでない手取川流域。違いは明確なんですが、その両者がお互いどうすればそのベストミックスが生まれるのかを模索する場にならなかったのが残念です。というか、今回は手取川流域メンバーの一部が、あまりに拙速に回答を求めすぎた気がします。手取川流域のメンバーに元助役がいて、その人の調整型官僚のような手腕でなんとかおさまった感じです。
○その点、宮川流域メンバーのほうの対応というと、非常に紳士的。さすがにエコミュージアム全国大会を開いているだけあります。余裕があるというか、ぎすぎすしていないというか。次の日(日曜日)には、自分の考えてきたことをまとめ、交流を次につなげようという努力もされていました。
○宮川流域のメンバーも手取川流域に来て、お互い問題点を指摘できるといいですね。そこからなにかが生まれてくるような気がします。個人的には、エコミュージアムって非常にコストパフォーマンスの高い事業だなぁって思っています。宮川のエコミュージアムも行政側の負担は1000万円をきっているはずです。北川知事時代に地域県民局に権限と予算を分権化したことが、この宮川流域のエコミュージアムを生んだような気がします(因果関係はわかりませんが…)。市町村単位より大きい流域という単位、こういう単位に地域県民局がかかわれることってまだあると思います。