旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

小海線・大糸線・越後線・飯山線の旅11~飯山線 戸狩温泉駅乗り換え

2018-07-31 07:28:42 | 小海線・大糸線・越後線・飯山線の旅
 飯山線は、長野県長野市の豊野駅を起点に、新潟県長岡市の越後川口駅を終点とする、69.7kmの東日本旅客鉄道の路線です。




 十日町駅からの列車が折り返します。
 上越線ホームをTRAIN SUITE 四季島が終着上野駅に向かって通過していきました。


 飯山線上り 普通 戸狩野沢温泉行。
 発車前の車内放送で、車両の都合で途中の十日町駅で別の車両に乗り換えることになりそうだとのこと。
越後川口     13:10発   
 魚野川を渡ります。「魚沼を流れる川」が訛って魚野川となったという説もあり、かつては上田川とも呼ばれていました。


内ヶ巻      13:15着 13:15発
 隣の越後岩沢駅との中程に位置する妙高寺の本尊、愛染明王像の獅子冠をイメージした絵でしょうか。無人駅に掲げられています。


越後岩沢     13:21着 13:22発
下条       13:27着 13:28発
 駅前には、高さ11mの下条茅葺きの塔があります。下条地区には、かつて多くの茅職人が暮らしていたそうです。内部には地元住民が持ち寄った民具が吊り下げられてて、地域のランドマークとして、色々なイベントなどに使われているそうです。


魚沼中条     13:32着 13:33発
 左手から北越急行ほくほく線が迫ってくると、まもなく十日町駅に到着します。


十日町      13:37着 13:40発


 出発前に案内のあったとおり、十日町駅で別の車両に乗り換えることになりました。
 待ち合わせ3分での乗り換えです。
 今までは、キハ110系1両でした。


 ここからは3両編成。うち2両はなんと飯山線観光列車「おいこっと」に使われている車両(キハ110系の改造車)。








 車内は「古民家」風のデザインで、座席はボックスシートとロングシートになっています。




 もう1両は、かつての飯山線色である青とアイボリーホワイトの塗装に、正面と側面には橙・山吹色・黄の三色ストライプが入り、側面窓下には「VOITURE AMITIÉ」(友情の列車というフランス語が)と表記されたキハ110系です。


 急いで乗り換えたのですが、この先の線路の安全確認ということで、14分程遅れて発車しました。


 ここで遅めの駅弁の昼食です。
 どうしても食べたい駅弁は、最近は予約して取り置きしてもらっています。
 今日も長岡駅の駅弁屋さん「池田屋」さんに予約して買い求めました。
 「池田屋」さんは1887年(明治20年)創業、今年で131年目の老舗です。
 駅弁を受け取ったときは気がつきませんでしたが、袋の中にはメッセージカードが入っていました。おそらく池田屋専務、永橋ひかるさんの手書きによるものと思われます。
 今までで初めての経験です。


 一つ目は、「池田屋」の駅弁で、一番人気の「越後長岡喜作瓣當」。2007年(平成19年)、JR20周年と池田屋創業120周年を記念して作られたもので、「喜作」の名は、「池田屋」の創業者、永橋喜作氏の名に由来し、掛け紙には、明治時代に彫った店の版画が使われています。




 御飯は梅干しとごまがのった長岡産コシヒカリ。神楽南蛮鶏団子 椎茸煮 金平蓮根 塩鮭 玉子焼き 油揚げとぜんまい煮 なすと生姜の味噌漬。そして笹団子。
 地元ゆかりのおかずが入ったお弁当です。


 もう一つは「きつねいなりと鮭菊ずし」。
 掛紙がポストカードになっています。






 きつね稲荷と鮭、菊の手まり寿司です。
 薄めに味付けされた油揚げのきつね稲荷。鮭の手まり寿司は、ハラスの酢漬けが適度の脂っぽさで、美味しい。菊の手まり寿司は菊の甘酢漬けがさっぱりしていて、とろろ昆布も良いあんばいです。そして玉子焼きと、新潟名物笹団子が入っています。


 豪雪地帯の新潟県。ながでも飯山線沿線はもっとも雪が降る地域です。
 1階が車庫や物置になっていて、居住スペースが2.3階という住宅を目にします。


土市       13:45着 13:46発
 土市駅のそばに、屋根の上に鳥の親子がのっているかまぼこ型の客車のような建物が見えます。
 これは、新潟県十日町市、津南町で2000年(平成12年)から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の2015年(平成27年)の作品の一つで、台湾のジミー・リャオさんが、飯山線を舞台にした絵本 「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」を題材に製作したものだそうです。
 隣の越後水沢駅の作品と組になっているようです。


越後水沢     13:50着 13:51発


越後田沢     13:55着 13:55発
 信濃川水系には東京電力の水力発電所が9ヶ所あるそうです。
 合計発電量は年間約20億kWhを超え、東京電力の全水力発電量の約15%を占めていて、なかでもここ信濃川発電所は年間約12億kWhを発電し、一般水力発電所としての年間発電量は全国トップレベルだそうです。


越後鹿渡     13:59着 14:00発
 信濃川の対岸に「滝」が見えます。とは言っても本当の滝ではないようです。


津南       14:05着 14:06発
越後田中     14:10着 14:11発
足滝       14:14着 14:15発
 物産館「またたび」が下に見えると、森宮野原駅に到着します。


森宮野原     14:19着 14:20発
 長野県最北端に位置する駅です。
 一駅一名物は「日本最高積雪地点」の標柱です。
 ここはJR(旧国鉄)の日本最高積雪として、1945年(昭和20年)2月12日に7.85mの積雪を記録しています。


 森宮野原駅のある長野県栄村は、東日本大震災の翌日、2011年(平成23年)3月12日未明、長野・新潟県境付近を震源とする地震で震度6強を記録しました。
 この災害を忘れることなく、後世に伝えていくために記録を残し防災意識をいつももち続けていけるように、復旧・復興の記録の展示室を整備したのが、栄村震災復興祈念館「絆」だそうです。


横倉       14:25着 14:26発
 長野県に入ったので、信濃川は千曲川と名前を変えます。
 列車は、千曲川に沿うように進みます。


平滝       14:29着 14:30発
信濃白鳥     14:34着 14:35発
西大滝      14:39着 14:40発


桑名川      14:43着 14:44発
上桑名川     14:47着 14:48発


上境       14:54着 14:55発
 左手に、ゲレンデ・コースを続けて滑ると、日本のスキー場の中でも最長距離の10kmになるところもあるという、日本屈指のスキー場、野沢温泉スキー場が見えます。


戸狩野沢温泉   15:01着 


 ここで乗り換えです。

 つづく