最近、携帯のバッテリーの減るスピードが早くなってきている気がする。
携帯の電池というものは、
死期が近付くとその身体をパンパンに膨らませ、
自分の命がもう長くないことを持ち主に知らせるのだと聞く。
私の携帯の場合、
そういった兆候は見られない。
しかし、猫は自らの死を悟ると飼い主のもとを去るなどとはいうが、
すべての猫がそんな切ない習性を持っているとは限らないではないか。
携帯の電池もまたしかりである。
そんなパンパンとかにはならず、
静かに死んでいく電池があっても不思議ではない。
普段私たちが携帯の電池について考えるとき、
ちょうど近頃の私のように、
「なんだもう一本しかねえよ、ファック」
などといった口汚い罵りの言葉がよぎる場合が多いと思う。
しかし苛立ちこそすれど、感謝をすることはなかなかない。
電池などあって当たり前、なければファックという考えを聞いたとして、
電池はなんと言うだろう。
多分笑顔で「その通りです」と答えるはずだ。
そんな健気な電池に対して、
私たちはもっとしてやれることがあるのではないか。
まずは感謝から始めよう。
たった一言でいい。
「いつもありがとう」の言葉から。
まぁとりあえず、そろそろ携帯買い換えます。