~2100年~
爺「なぁ、ちょっと遅すぎやしないか? あいつらまさか事故にでも……」
婆「まったく心配性ねぇ、お父さんは。この時期ですから高速空路も混んでるんでしょ。じきに来るわよ」
ビーッ ビーッ
婆「ほら、噂をすれば。はいはーい」
ウィーン
男「ただいま。いやー悪いね、渋滞に巻き込まれちゃってさ」
爺「おう。そんなこったろうと思ってたよ。ま、座れや」
女「お義父さん、お義母さん、ご無沙汰してます」
婆「堅苦しい挨拶はいいから未来さんも座って座って」
子「わーい!!!!」
女「こらっ、走らないの! 騎士おじいちゃんと心愛おばあちゃんに挨拶なさい!」
子「ないとおじいちゃん、ここあおばあちゃん、げんきか!?」
爺「はいはい、元気だよお」
女「もう! こんにちはでしょ!」
婆「まぁまぁ未来さん、この歳の子はやんちゃなくらいが丁度いいのよ」
女「すみません……」
子「そうだぞ、みるきー」
女「母親を呼び捨てにするんじゃありません!」
子「べーっ」
女「あ、ちょっとレイ……待ちなさい!」
子「かくれんぼーっ」
ピッ
ブォンッ
女「あの子ったらまた光学迷彩使って……パパからもなんとか言ってよもう」
男「えっ、俺?」
爺「そうだぞパパ。父親には威厳がなくちゃならん」
婆「うふふ、すっかり名前負けね」
男「ひどいなぁ母さん」
婆「パパにもあんな時期があったのよねぇ……」
爺「それにしてももう五歳か」
女「はい、おかげさまで」
婆「大きくなったわねぇ、レイザービームインクレディブルちゃんも」