つわわわわ

上半身が球体に近づきつつある男の、特になんともないブログ

つぶやき昔話3

2015年05月07日 01時45分31秒 | つぶやき昔話
2015/04/21 2:31 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい。つぶやき昔話の時間よ」
子「うぅん…最近めっきりだったから安心してたのに急に来たこれ」
母「つぶやき昔話は忘れた頃にやってくるのよ」
子「いや知らんよ」

母「さて、今日のつぶやき昔話はこのお話。『グリコ森永事件』」
子「昔ってほど昔でもないよ。いや僕5歳児だからよく分かんないけどね?」
母「1984年3月、江崎グリコの社長が誘拐されました…」
子「始まった!!!」

母「あら、不満なの?」
子「三回目にして嫌な変化球やめてよ。
  未解決事件の話とかされたらそれこそ眠れなくなるよ」
母「しょうのない子ね。じゃあビッグバンの話にする?」
子「極端だよママ。創世まで戻る必要はないよ」

母「なんなの? ゆうくんは普通の昔話が聞ければ満足なの?」
子「いや夜ゆっくり寝られたら満足なんだけど」
母「分かったわ。今日のつぶやき昔話はこのお話。『かぐや姫』」
子「分かってない!!!」

母「今は昔、竹取の翁という者ありけり」
子「堅いよ!」
母「野山に交じりて竹を取りつつ流しソウメンのやつ作りけり」
子「使い方がやけに限定的だな」

母「ある時、おじいさんが竹林へ行くと、竹という竹が光り輝いていました」
子「大盤振る舞いだ!!」
母「その内の一本にナタを入れると、なんと中から、かわいらしいやつが出てきました」
子「漠然としてんなぁ」

母「かわいらしいやつは言いました」
か「私は月から来た、かぐや姫です」
子「オチを!!!!!」
母「おじいさんはかぐや姫を連れて帰り、竹から生まれたので竹子と名付けました」
子「おじいさん、全然話聞いてねえよ!!」

母「おじいさんとおばあさんに大切に育てられた竹子は」
子「竹子でいくの?」
母「より一層かわいらしく育ち、そのかわいらしさといったら、
  竹から出てきたときの36倍でした」
子「なんでそこは具体的なんだよ」

母「かわいらしい竹子はモテにモテました」
子「言い方!」
母「モテにモテたといえば若い時のママです」
子「要らねえ自慢挟んでくる」

母「パパと出会ったのもその頃でした」
子「脱線だー!!! かぐや姫は!?」
母「『竹子』ね」
子「いやタイトルは『かぐや姫』でしょ」

母「そんな竹子の元には男たちが集まり、やれ付き合ってくれだの、
  結婚してくれだの、ミミクソくれだのと言い寄りました」
子「最後の奴やば」

母「しかし、竹子はこれが出来たら百万円とばかりに」
子「ウンナンの炎チャレ!!?」
母「男たちに無理難題を出し、男たちはみんな死にました」
子「無理難題怖いな!!!!」

母「そのうち竹子の話は都に住む帝のところまで届き、竹子を一目見ようと訪ねてきました」
子「ママ…天皇系の話題は慎重にね」
母「竹子と会った帝はぞっこんフォーリンラブ」
子「ぞっこんフォーリンラブ」

母「しかし竹子は帝からの求婚もつっぱねました。
  きっとガッチガチの左翼だったのでしょう」
子「はい出たーーー!!!! やめろ!!!!!」
母「それでも帝は竹子に手紙を送り続けました。しつけぇ~」
子「ダメだ止まんねえ」

母「それからしばらく経った頃、竹子は月を眺めては涙を流すようになりました。
  見かねたおじいさんは竹子に尋ねました」
爺「生理重いタイプ?」
子「デリカシー!!!」
母「竹子はおじいさんを一瞥すると、おばあさんに言いました」
子「それは仕方ないよ」

か「私は月から来たのです」
爺「ええっ!!?!?」
子「最初に言ってたよ!!!」
か「しかしもうじき月に帰らなくてはなりません」
爺「え…延長とかは…?」
子「そんなシステムはねえよ」
か「もうこれ以上は延長出来ないのです…」
子「あった!!!!!」

母「もう延長出来ないことは帝の耳にも伝わりました」
子「そこ?」
母「帝は月からの迎えに対抗するため、
  竹子の家に大勢の兵士とすっとこどっこいを配備しました」
子「なぜすっとこどっこいを…」

母「そして満月の晩、屋敷の上空に月の使者たちが現れ、言いました」
使「かぐや姫返せ」
子「シンプルな要求!!」
母「兵士たちは使者を矢で射ろうとしましたが、
  不思議な力が働いたのか体から力が抜けてしまい、
  すっとこどっこいと同じになってしまいました」
子「みんなすっとこどっこい!?」

母「竹子はおじいさんとおばあさんと一緒に屋敷の中に隠れていましたが、
  月の使者が手をかざすと閉ざしていた戸も簡単に開いてしまいました」
爺「じ…自動ドアじゃ!!!」
子「なんで自動ドア知ってんだよ」

母「竹子の体がフワフワと浮かび、使者たちの元へと上っていきます」
爺「行かないでおくれ、竹子ー!」
婆「戻ってきてちょうだい…!」
か「おばあさま…これは仕方のないことなのです、おばあさま…」
子「いや、おじいさんにもなんか言ってやれよ」

か「おばあさま、どうぞこの手紙を…帝さま、せめてもの慰めにこの不死の霊薬を…」
子「すげえ、ジジイ完全スルー」
か「最後におじいさま…」
子「おっ」
か「私の名前、かぐや姫です!!!!」
子「結構気にしてた!!」
爺「竹子ー!!!!」
子「聞いちゃいねえ!!!!」

母「竹子は月の世界へ帰っていきました」
子「こっちも直さねえ」
母「こうしてまたおばあさんと二人きりになってしまったおじいさんは光り輝く竹林へ行き、
  その一本にナタを入れるのでした。めでたしめでたし」
子「なんかオチ怖っ」
母「今のお話は何周目だったのかしらね?」
子「怖!!!!」

母「ちなみにゆうくん、このパターンの『かぐや姫』を聞くのは、
  本 当 に 初 め て ?」
子「えっ何、今日のテンション」
母?「おやすみなさい」
子「寝れねえ!!!!!」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿