つわわわわ

上半身が球体に近づきつつある男の、特になんともないブログ

ゆめ469 『ニュースキャスター』

2015年05月09日 01時20分47秒 | だれかのゆめのにっき

テレビを見ている。
そこに映るニュースキャスターの顔面はテレビ画面になっていて、そこにはニュースキャスターが映っている。
そのニュースキャスターの顔面もテレビ画面で、それがずっと入れ子式に連なっている。
エコーの掛かったようなニュースが聞こえる。
「日本は死にました」


つぶやき昔話5

2015年05月07日 01時54分44秒 | つぶやき昔話
2015/05/07 0:24 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい」
子「起きてるよ。つぶやき昔話の時間だよね?」
母「まぁ、この子ったら。ダメじゃない、こんな時間まで起きてちゃ」
子「起こすでしょ!!?」

母「さて、今日のつぶやき昔話はこのお話?」
子「いや聞かれても」
母「『シンデレラ』」
子「え、シンデレラ?」
母「そうよ。これからは洋モノもガンガン扱っていくわよ」
子「言葉選んで!!」

母「昔々、あるところにシンデレラという、
  それはそれは掃除ばかりしている娘がいました」
子「特筆すべき点そこ?」
母「なぜシンデレラが掃除ばかりしていたかといえば、
  それはもちろんあの女たちのせいです」
子「知ってる前提で話すのやめよう」

母「いじわるなまま母、その連れ子である二人の姉、そして…」
子「?」
母「お前だ!!!!」
子「怖い話みたいに!!! ごめん、僕は抜きで進めて!?」
母「まま母と姉たちはいつもシンデレラをいじめていました。
  そして、ゆうくんを仲間はずれにしていました」
子「そういうことではなく!」

母「まま母たちはシンデレラに全幅の信頼を置き、
  屋敷の掃除をすべて彼女に任せていました」
子「物は言いようだな!」
母「そしてシンデレラをまるでルンバのように扱っていました」
子「ついにロボット出てきちゃった、昔話に」

母「まま母たちはシンデレラのことを『シンデルンバ』と呼んでいました」
子「なんで?」
母「まま母たちが『シンデルンバ』と呼ぶと、
  シンデレラはいつも悔しそうに『生きてルンバ!!!』と返すのでした」
子「何そのやりとり!! なんか意外と仲良い感じじゃねえか」

母「そんなある時、お城で舞踏会が開かれることになりました。
  まま母はシンデレラに言いました」
ま「留守番」
子「単語!!!」
シ「お母様、お願いです。私も舞踏会に連れていってください!」
母「いや、私に言われても…」
子「ママには言ってないよ! 何しゃしゃり出てきてんの!?」

ま「あんたには着ていくドレスなんてないだろう?
  それともそのみすぼらしい服で行くのかい」
シ「じゃあ、まっぱで行きます!」
子「間違った潔さだ!!! まだその服の方がマシだよ!」
ま「まだその服の方がマシだよ!!」
子「ほら!!!」

シ「えっ、いいんですか!?」
ま「連れてかねーつってんだろ!」
姉「あんたなんか連れて行ったら私たちが恥かくんだから」
姉「そうよそうよ」
子「姉の判別がつかない!!」

姉「そんなに踊りたきゃ、留守番しながらルンバでも踊ってなさいよ」
姉「そうよそうよ」
子「絶対ドヤ顔だよ、腹立つ!!!」
姉「あんたには一人舞踏会がお似合いだわ」
姉「そうよそうよ」
子「あっ、姉の判別つく!!」

ま「私たちが帰ってくるまでに屋敷をピカピカにしておきな、シンデルンバ」
シ「生きてルンバ!!!」
子「出た!!!!」
母「こうしてシンデレラは一人、屋敷に残され留守番をすることになりました」

母「初めのうちは気丈に掃除をしていたシンデレラでしたが、
  そのうちそんな自分がみじめに思え、ついには無様にも泣き出してしまいました」
子「そんな言い方なくない!?」
母「涙は止めどなくこぼれ落ち、せっかく掃除した床をどんどん汚していきます」
子「なんでそういうこと言うの!!!」

母「そのとき、どこからか声が聞こえました」
?「泣くのはおやめ、シンデレラ」
シ「生きてルンバ!!!」
子「普通に呼ばれてたよ今」

母「声のした方を見ると、そこには魔法使いというテロップの出ている人がいました」
子「何そのテレビ的演出」
魔「このテロップも魔法で出しているんですよ」
子「なんのために!!」

魔「シンデレラ、あなたも舞踏会に行きたいのでしょう?
  私がその願いを叶えてあげましょう」
シ「いや、そういうの大丈夫なので、ごめんなさい、出て行っていただいてもいいですか?」
子「全然信用してない…!」

魔「分かりました、それなら私が魔法使いである証拠をお見せします」
母「魔法使いはそう言うと呪文を唱えました」
魔「魔法ホッホホイ!」
子「呪文ダサいな!!!」

母「するとどうでしょう。魔法使いのテロップが瞬く間に消えてしまったではありませんか」
子「心底どうでもいい!!!!」
シ「テロップが…消えた…!」
子「いや、テロップ出てたのもすごいからね!?」

魔「さぁシンデレラ、あなたが舞踏会に行けるよう私がなんとかしてあげましょう」
母「魔法使いはそう言うと呪文を唱えました」
魔「魔ッホーイ!!」
子「さっきよりひどい!!!」

母「するとどうでしょう。シンデレラの服はきらびやかなドレスに、
  カボチャは馬車に、キュウリは馬に変わりました」
子「お盆!!!!」
母「魔法使いはシンデレラにガラスの靴を差し出して言いました」
魔「この靴をお履きなさい。歩きづらいですよ」
子「なぜそんな物を!」

魔「これで舞踏会に行っても恥ずかしくないはずです。
  しかし気をつけて。この魔法は0時には解けてしまいますからね」
シ「えっ、0時ちょうどですか?!」
子「そこそんなに食いつくとこ!?」

シ「もし0時を過ぎたらどうなってしまうのです?」
魔「それはもう見るも無残ですよ。さっきまでのみすぼらしい姿に戻ってしまいます」
子「こいつデリカシーないな!!」

シ「そうですか…ところで魔法使いさん、馬を駆る御者がいらっしゃらないのですが…」
魔「そりゃそうですよ。それはあなたの仕事ですからね」
子「馬車の意味なくない!?」
母「シンデレラは釈然としないままお城へ馬を走らせました」
子「素直な良い子!」

母「シンデレラがお城に到着した時にはもう舞踏会は始まっていましたが、
  彼女が広間に足を踏み入れると、そこにいた人々は彼女の美しさに息を呑み、
  その場は水を打ったように静まり返りましたし、実際打ち水もしていました」
子「バシャバシャうるさいよ! ていうかなんで広間で!?」

母「慣れない好奇の視線に戸惑っていると、誰かがシンデレラに近づいて言いました」
お「麗しき御令嬢、どうか私と踊っていただけませんか?」
母「知らないおっさんでした」
子「知らないおっさんキザだな」

?「その次はぜひ私と」
母「見ればそこに立っていたのはこの国の王子でした」
お「うひゃあ、王子様!! お先にどうぞん!!!」
子「おっさん小物だ!!」

母「時間を忘れ、王子様とのダンスを楽しんでいたシンデレラでしたが、
  ふと手首のアップルウォッチを見ると」
子「アップルウォッチ」
母「まもなく日付が変わるところでした。どれだけまもなくかと言えば、
  めざましジャンケンのカウントダウンと同じくらいの秒数でした」
子「んん、分かりにくっ」

シ「申し訳ありません、王子様。そろそろ帰らないと…アレなもんで…」
子「上手な言い訳ができない!」
王「そうですか、残念です…では最後にもう一度だけ踊っていただけませんか?」
シ「いや、でももうめざましジャンケン始まるくらいの感じなので」
王「???」
子「そりゃそうなるよ!!」

シ「本当にごめんなさい。今日
は楽しかったです、多分人生で一番…うわ、やばい解ける!!!」
王「溶ける!!?」
母「シンデレラは慌てて走り出しました」
子「別れ際めっちゃゴタついてる…
!」

母「王子もそのあとを追いかけます」
王「待ってください、せめてあだ名だけでも!」
子「せめて欲しい情報それ?!」
母「あだ名と言われ、シンデレラの脳裏に『シンデルンバ』という言葉がよぎりました」
シ「生きてルンバ!!!」
王「何て!?!」

シ「んああっ、走りづらっ」
母「魔法使いの言っていた通り、やはりガラスの靴は動きづらい物でした」
子「だからなぜそんな物を…」

母「シンデレラはついにガラスの靴を脱いでそこらへんに放り投げました」
子「放り投げてくことなくない?」
母「手ぶらの方がリラックスした状態で走ることができるからです」
子「アスリート!!!」

母「ガラスの靴という枷を外したシンデレラは彼女本来のパフォーマンスを発揮することができ、
  舞踏会へ行ったという高揚感もあってか、自己ベストを叩き出しました」
子「何の話」

母「屋敷に着く頃にはシンデレラは元の姿に戻っていました。
  そして、お城に置いてきた馬は道端で割り箸の刺さったキュウリに戻っていました」
子「ほんとにお盆みたいになってる!!
  ていうか最初割り箸刺さってなくなかった!!?」

母「シンデレラは急いで掃除に取り掛かりましたが、
  やはり屋敷中をきれいにする時間はなく、
  帰ってきた、まま母と姉たちにこっぴどくチョップされました」
子「変に陰湿だな!」

母「さて一方、シンデレラのことが忘れられない王子でしたが、
  やけにシャイな彼は彼女の顔をちゃんと見ることができておらず、
  手がかりといえば、残されていたガラスの靴、
  『めざましジャンケン』や『溶ける』といった発言、
  『生きてルンバ』というあだ名だけでした」
子「ゴミみたいな情報ばっかだ」

母「ガラスの靴にピッタリと足が合うのが昨晩の女性に違いないと考えた王子は、
  翌朝から靴を携えて出席者の家々を巡ることにしました」
王「このガラスの靴にピッタリと足が合うのが昨晩の女性に違いない。
  翌朝から靴を携えて出席者の家々を巡ることにしよう!」
子「それ今聞いたよ!!!」

母「そしてシンデレラの家にも王子たちがやってきました」
家「この家から舞踏会にいらっしゃったのは三名ですな」
子「家が喋った!!!」
母「家来よ」
子「分かんないよ!!」

ま「はい、私とこの娘二人です。じゃあまずは私からよろしいでしょうか?」
王「いや、娘さんだけで大丈夫ですよ」
子「やけにはっきり物を言う!!!」

母「まずは上の娘が試しましたが足が靴に収まりませんでした」
姉「いやいやいや…あれ? 昨日は結構いい感じでスッといってたんですけどね?
  あれ~? おかしいな、靴が縮んじゃったのかしら? あの、ちょっともう一回いいスか」
子「往生際悪っ」

母「次に下の娘が試しましたがやはり足は入りません」
姉「そ…そうよそうよ…!」
子「それしか喋れないの!?」
家「残念ですが期待に沿う結果にはなりませんでしたな」
姉「沿うよ沿うよ!!」
子「応用を効かせ始めた!!」

母「そのとき、二階の掃除を終えたシンデレラが降りてきました」
王「彼女は?」
ま「召使いのようなものです。昨日の舞踏会には関係ありませんわ」
王「…そうですか」

シ「どうかなさったのですか、お母様」
ま「なんでもないわよ!
  ほら、お客様がいらしてるんだから奥に引っ込んでなさい、シンデルンバ!」
シ「生きてルンバ!!!」
王「!!?!?」

王「失礼ですがお嬢さん、この靴を履いていただけませんか!?」
シ「えっ、王子様?」
ま「いえ、ですからこの子は関係ないと…」
王「少しでいいのです! ほんと先っちょだけでいいですから!!」
子「何か言いだした!!!!」

母「シンデレラがガラスの靴を履くと、それはピッタリと足に収まりました」
王「やはり…! 私は今朝からずっとずっとあなたのことを探していたのです!!」
子「言うほど大した苦労ではない!!」

母「こうして王子様に見初められたシンデレラは幸せに暮らし、
  まま母と姉たちは地獄に落ちましたとさ、めでたしめでたし」
子「急に怖いよ!!!!」
母「ゆうくんも地獄に落ちないように気をつけてね」
子「どう気をつければいいのか分からん…!」
母「おやすみなさい」
子「おやすみなさい…!」

つぶやき昔話4

2015年05月07日 01時48分53秒 | つぶやき昔話
2015/04/22 3:02 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい」
母子「「つぶやき昔話の時間よ」」
子「うん、ハモれる」

母「さて、今日のつぶやき昔話はこのお話。『か ぐ や 姫』」
子「怖い!!! もういいそれ怖い!!!」
母「もういい? このお話するの、初 め て よ ?」
子「ああああ!!! ママの目的がわかんねえ!!!!」

母「とまぁ、冗談はここまでにして、『か ぐ や 姫』」
子「こえええ!!! 腹立つ!!!!!」
母「さて、『鶴の恩返し』」
子「こともなげに始めよった!」

母「昔々、あるところに一羽の鶴がいました」
子「鶴視点?」
母「ある寒い冬の日、鶴は罠にかかりましたが、あまり痛くないタイプの罠でした」
子「それはよかった」

母「しかし身動きがとれません。
  このままではスニッカーズが食べられずに餓死してしまいます」
子「主食スニッカーズなの!?」
母「そこにおじいさんがやって来ました。おじいさんは鶴を罠から助けてやると、
  食べかけのスニッカーズをあげました」
子「常識なの? 鶴がスニッカーズ食うのは常識なの?」

母「お腹が空いたらスニッカーズでおなじみの鶴ですが、
  おじいさんの食べかけのスニッカーズは正直ごめんだったので、
  そのまま飛んでいきました」
子「鶴ひどいな」
母「鶴が空から見下ろすと、
  地面に落ちたスニッカーズを拾って食べているおじいさんの姿が見えました」
子「マジか!!!!」

母「おじいさんを哀れに思った鶴は恩返しをすることにしました」
子「恩返しってそういうものじゃなくない?」
母「鶴は頭を悩ませました」
鶴(あのレベルの人間にはどの程度の恩返しがお似合いだろう?)
子「めちゃくちゃ見下してるよ!!」

母「そこで鶴は、自分の羽を使って機織りをし、
  おじいさんとおばあさんに反物を作ってあげようと考えました。
  しかし、一抹の不安がよぎります」
鶴(この姿のままではまた食べかけのスニッカーズを与えられてしまうかもしれない…)
子「そんなに嫌なの?」

鶴(ああ、そうだ! 人間の姿になればいいじゃないか!)
母「しかし鶴は人間の姿になったことなどありませんでしたし、
  そんなことが出来るかどうかもよく分かりませんでした」
子「じゃあなんで名案みたいな感じ出したんだよ!!」

母「鶴は困ってしまい、人間になりたいと願いながら下っ腹に力を入れました。
  すると次の瞬間には美しい女性の姿に変わっていたのです」
子「そんな簡単に!!?」
鶴「マジか…」
子「自分でも引いてんじゃねえかよ」

母「そしてその晩、鶴はおじいさんの家を訪ねました」
鶴「ごめんくださいまし」
母「少しして戸が開くと、そこにはネグリジェ姿のおじいさんが立っていました」
子「おばあさんじゃなくて!?!?」

母「思いがけず若い女性がいたことに驚いたようで、おじいさんは慌てて言いました」
爺「いや、これはあれじゃ…あの…違うんじゃよ」
子「何がどう違うというんだよ」

爺「まぁそんなことより娘さん。こんな夜更けにどうしたのかな?」
子「そんなことよりじゃねえよ、アンタがどうしたんだよ!!」
鶴「ええと、あの、道に迷ってしまって、
  雪も強いですし泊めていただけないかなと思ったのですが、
  やっぱり大丈夫です、無理です」
子「無理です!!!」

爺「そうは言うてもこの辺りにゃ他に家もないんだ、命に関わる。お入んなさい」
子「いいこと言ってるふうだけどネグリジェ着てるからね?」
母「尚も渋る鶴におじいさんは言います」
爺「ああ、もしこの格好が無理だと言うなら別のネグリジェに着替えるよ」
子「なんでそこは譲れないんだよ!!!」

母「とはいえこれでも所帯持ちなのだから、
  寝巻が特殊なだけでそこまでおかしな人ではないはずと思い直し、
  鶴は家に招かれることにしました。しかしおばあさんの姿はありません」
鶴「あら、おばあさんはもう床に就かれたのですか?」
爺「え?」
鶴「え?」
子「…ん?」

鶴「おばあさんは…?」
爺「おばあさん? ワシはずっと独り身じゃよ?」
母「おばあさんはいませんでした」
子「いないの!!?」
鶴「えっ…あれ…? 昔話と違う…」
子「いや、メタがすごすぎてもう何の話をしてんのか分かんないよ!!!」

母「おばあさんがいないとなると、おじいさんはいよいよ危険人物です」
子「一切反論はないよ」
母「仕方がないので鶴はサクッと恩返しを終わらせてしまうことにしました」
子「そんなんならもう別にしなくていいんじゃん!?」

母「鶴はおじいさんに言いました」
鶴「隣の部屋を借ります、絶対に戸を開けないでください。では」
子「事務的…!」
母「鶴は部屋に入ると元の姿に戻って羽を抜き取りましたが、機織り機はありませんでした」
子「なかった!!!!」

母「鶴はとても驚きました」
鶴(昔話と全然違う…!)
子「いや、スニッカーズの時点で全然違うからね」
母「すると部屋の外からおじいさんが声を掛けてきました」
爺「もう全部脱いだ?」
子「何考えてんだこのエロジジイ!!!!」

鶴「いや、全然脱いでないですし、ほんと絶対開けないでください!!」
爺「いやいやいや、絶対開けないでってことは脱いどるじゃろ!!!
  えっ、じゃあパーセントだと? パーセントだと何パー脱いどる?」
子「こいつ昔話に出てきちゃいけないレベルで気持ち悪いんだけど!」

母「鶴は困ってしまい、機を織りたいと願いながら下っ腹に力を入れました。
  すると次の瞬間には美しい反物が出来上がっていたのです」
子「お前の下っ腹どうなってんだよ!!!!」

母「反物が出来たはいいものの、元の姿をおじいさんに見せるわけにはいきません。
  鶴はもう一度人間の姿になりたいと願いながら下っ腹に力を入れました」
子「これ何の話?」
母「しかし人間の姿になることはできませんでした」
鶴(どうして…?)

母「そのとき、下っ腹の神が現れて言いました」
子「何!!?!?」
神「それはお前が三つの願いを叶えてしまったからじゃ」
鶴「私が叶えてもらったのは二つの願いだけです、下っ腹の神様!」
子「下っ腹の神って何!!?」

神「いいや、三つだ。反物が欲しいという願い。一時的に人間の姿になりたいという願い。
  そして、罠から助かりたいという願い…」
鶴(!!!)
子「いや、伏線回収したみたいな雰囲気出されても!!!」

神「あとはお前の力で何とかするのだ」
鶴「そんな…下っ腹の神様…!」
子「下っ腹の神って何!!!!」
神「さらばだ、下っ腹の鶴よ」
子「下っ腹の鶴!!?!?」

母「そのとき、もはや我慢ができなくなったのか突然戸が開き、
  おじいさんが顔を出しました。見つめ合う鶴とジジイ」
子「鶴とジジイて」
爺「…がっかり」
子「ええ?!? 鶴がいて驚くより、美女がいなくてがっかりしてんの!!?
  すごいなこいつ!!!!」

鶴「あ、昼間助けていただいた鶴です、これお礼の反物です。
  姿見られたので帰ります。では」
子「何この冷め具合! じゃあ別に姿見られてよかったじゃん!」
母「帰ろうとする鶴におじいさんは食べかけのスニッカーズを差し出しました」
子「なんでいつも食べかけなんだよ!!!」

母「鶴はそれを無視して飛び去っていきました。
  後に残されたのは反物と食べかけのスニッカーズ、
  そしてネグリジェを着たジジイだけでした。めでたしめでたし」
子「今回、特にひどいよね!!!」

母「今日のつぶやき昔話はこれでおしまい。
  今からぐっすり眠れるようにお願いしたらいいわ、下っ腹のゆうくん」
子「その異常な下っ腹推しはなんなの!? 鶴の恩返し関係なくない?」
母「おやすみなさい」
子「おやすみなさい!!!!!」

つぶやき昔話3

2015年05月07日 01時45分31秒 | つぶやき昔話
2015/04/21 2:31 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい。つぶやき昔話の時間よ」
子「うぅん…最近めっきりだったから安心してたのに急に来たこれ」
母「つぶやき昔話は忘れた頃にやってくるのよ」
子「いや知らんよ」

母「さて、今日のつぶやき昔話はこのお話。『グリコ森永事件』」
子「昔ってほど昔でもないよ。いや僕5歳児だからよく分かんないけどね?」
母「1984年3月、江崎グリコの社長が誘拐されました…」
子「始まった!!!」

母「あら、不満なの?」
子「三回目にして嫌な変化球やめてよ。
  未解決事件の話とかされたらそれこそ眠れなくなるよ」
母「しょうのない子ね。じゃあビッグバンの話にする?」
子「極端だよママ。創世まで戻る必要はないよ」

母「なんなの? ゆうくんは普通の昔話が聞ければ満足なの?」
子「いや夜ゆっくり寝られたら満足なんだけど」
母「分かったわ。今日のつぶやき昔話はこのお話。『かぐや姫』」
子「分かってない!!!」

母「今は昔、竹取の翁という者ありけり」
子「堅いよ!」
母「野山に交じりて竹を取りつつ流しソウメンのやつ作りけり」
子「使い方がやけに限定的だな」

母「ある時、おじいさんが竹林へ行くと、竹という竹が光り輝いていました」
子「大盤振る舞いだ!!」
母「その内の一本にナタを入れると、なんと中から、かわいらしいやつが出てきました」
子「漠然としてんなぁ」

母「かわいらしいやつは言いました」
か「私は月から来た、かぐや姫です」
子「オチを!!!!!」
母「おじいさんはかぐや姫を連れて帰り、竹から生まれたので竹子と名付けました」
子「おじいさん、全然話聞いてねえよ!!」

母「おじいさんとおばあさんに大切に育てられた竹子は」
子「竹子でいくの?」
母「より一層かわいらしく育ち、そのかわいらしさといったら、
  竹から出てきたときの36倍でした」
子「なんでそこは具体的なんだよ」

母「かわいらしい竹子はモテにモテました」
子「言い方!」
母「モテにモテたといえば若い時のママです」
子「要らねえ自慢挟んでくる」

母「パパと出会ったのもその頃でした」
子「脱線だー!!! かぐや姫は!?」
母「『竹子』ね」
子「いやタイトルは『かぐや姫』でしょ」

母「そんな竹子の元には男たちが集まり、やれ付き合ってくれだの、
  結婚してくれだの、ミミクソくれだのと言い寄りました」
子「最後の奴やば」

母「しかし、竹子はこれが出来たら百万円とばかりに」
子「ウンナンの炎チャレ!!?」
母「男たちに無理難題を出し、男たちはみんな死にました」
子「無理難題怖いな!!!!」

母「そのうち竹子の話は都に住む帝のところまで届き、竹子を一目見ようと訪ねてきました」
子「ママ…天皇系の話題は慎重にね」
母「竹子と会った帝はぞっこんフォーリンラブ」
子「ぞっこんフォーリンラブ」

母「しかし竹子は帝からの求婚もつっぱねました。
  きっとガッチガチの左翼だったのでしょう」
子「はい出たーーー!!!! やめろ!!!!!」
母「それでも帝は竹子に手紙を送り続けました。しつけぇ~」
子「ダメだ止まんねえ」

母「それからしばらく経った頃、竹子は月を眺めては涙を流すようになりました。
  見かねたおじいさんは竹子に尋ねました」
爺「生理重いタイプ?」
子「デリカシー!!!」
母「竹子はおじいさんを一瞥すると、おばあさんに言いました」
子「それは仕方ないよ」

か「私は月から来たのです」
爺「ええっ!!?!?」
子「最初に言ってたよ!!!」
か「しかしもうじき月に帰らなくてはなりません」
爺「え…延長とかは…?」
子「そんなシステムはねえよ」
か「もうこれ以上は延長出来ないのです…」
子「あった!!!!!」

母「もう延長出来ないことは帝の耳にも伝わりました」
子「そこ?」
母「帝は月からの迎えに対抗するため、
  竹子の家に大勢の兵士とすっとこどっこいを配備しました」
子「なぜすっとこどっこいを…」

母「そして満月の晩、屋敷の上空に月の使者たちが現れ、言いました」
使「かぐや姫返せ」
子「シンプルな要求!!」
母「兵士たちは使者を矢で射ろうとしましたが、
  不思議な力が働いたのか体から力が抜けてしまい、
  すっとこどっこいと同じになってしまいました」
子「みんなすっとこどっこい!?」

母「竹子はおじいさんとおばあさんと一緒に屋敷の中に隠れていましたが、
  月の使者が手をかざすと閉ざしていた戸も簡単に開いてしまいました」
爺「じ…自動ドアじゃ!!!」
子「なんで自動ドア知ってんだよ」

母「竹子の体がフワフワと浮かび、使者たちの元へと上っていきます」
爺「行かないでおくれ、竹子ー!」
婆「戻ってきてちょうだい…!」
か「おばあさま…これは仕方のないことなのです、おばあさま…」
子「いや、おじいさんにもなんか言ってやれよ」

か「おばあさま、どうぞこの手紙を…帝さま、せめてもの慰めにこの不死の霊薬を…」
子「すげえ、ジジイ完全スルー」
か「最後におじいさま…」
子「おっ」
か「私の名前、かぐや姫です!!!!」
子「結構気にしてた!!」
爺「竹子ー!!!!」
子「聞いちゃいねえ!!!!」

母「竹子は月の世界へ帰っていきました」
子「こっちも直さねえ」
母「こうしてまたおばあさんと二人きりになってしまったおじいさんは光り輝く竹林へ行き、
  その一本にナタを入れるのでした。めでたしめでたし」
子「なんかオチ怖っ」
母「今のお話は何周目だったのかしらね?」
子「怖!!!!」

母「ちなみにゆうくん、このパターンの『かぐや姫』を聞くのは、
  本 当 に 初 め て ?」
子「えっ何、今日のテンション」
母?「おやすみなさい」
子「寝れねえ!!!!!」

つぶやき昔話2

2015年05月07日 01時42分13秒 | つぶやき昔話
2015/03/07 2:20 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい」
子「うぅーん…つぶやき昔話の時間?」
母「つぶやき昔話の時間よ」
子「やはりね」

子「つぶやき昔話はいいんだけど、僕が寝る前にしてほしいな」
母「さて、今日のつぶやき昔話はこのお話」
子「全然話を聞いてくれない!!!」
母「『桃太郎』」
子「再放送早くない!?」

母「じゃあ何太郎がいいの?」
子「逆に聞くけど、太郎じゃないとだめなの?」
母「できるだけリクエストには答えるわ。何島太郎がいいの?」
子「リクエストに答える気がない!! 一択じゃん」
母「『浦島太郎』」
子「サクサクいく!!!」

母「昔々、あるところに誰かいました」
子「漠然としすぎてて怖いよ」
母「そこから少し離れたところにさっきのやつよりもちょっと若い男がいました」
子「基準がフワフワだからよくわかんねえ」
母「浦島太郎です」
子「さっきのやつはマジでなんだったんだよ」

母「浦島太郎はあるとき、当時でいうところの『浜辺』を歩いていました」
子「今も普通に浜辺って言うよ!」
母「今はビーチでしょ」
子「決まってはないです」

母「浦島太郎がビーチを歩いていると子どもたちが集まって何かをいじめていました。
  さて、それはなんだったでしょうか?」
子「突然のクイズ!! 亀でしょ?」
母「浦島太郎は子どもたちを叱り、それを助けました」
子「答えを言ってくれない!! 亀でしょ!?」

母「それは浦島太郎に言いました。『おまえ、せなか、のる。おれ、はこぶ』」
子「ゴーレムなの?」
母「それは背中に浦島太郎を乗せると海の中へ潜って行き、
  竜宮城まで辿り着くと、力尽き溶けていきました」
子「ゴーレムだ!!!!」

母「竜宮城はそれはそれは美しいお城でした。
  浦島太郎はその美しさを絵に描こうとしましたが、画材がなかったので無理でした」
子「あの歌はそういう意味じゃないよ」
母「実はそういう意味でした」
子「頑固!!!」

母「浦島太郎がロビーに立っていると」
子「ロビーて」
母「奥からきらびやかな着物を着たブスが歩いてきました」
子「おい、まさか…」
母「ブスは乙姫と名乗りました」
子「マジかよ!!!」

母「乙姫は浦島太郎に言いました」
乙「このたびはうちのアレを助けてくださりありがとうございました」
子「なんで具体的に言ってくれないんだよ」
乙「この箱をあげるので帰ってください」
子「まったく歓迎されてない!!!」

浦「いや、せっかく来たんだから色々もてなしてほしいんだけど」
子「こいつはこいつで傲慢だな! 登場人物を全然好きになれないよ!!」
母「乙姫は浦島太郎に聞こえないように舌打ちをすると、
  しぶしぶ彼を宴会場へと招き入れました」
子「ほんと嫌なやつばっか」

母「宴会場ではタイやヒラメみたいなやつが舞い踊っていました」
子「タイやヒラメではないんだ?」
母「頭はタイやヒラメ、身体は中年男性に似ていました」
子「気持ち悪! それが踊るのを見せられるの!?」

母「そいつの踊りが終わると、浦島太郎はしばらく一人にされました」
浦「…」
母「…」
子「…」
浦「…」
母「…」
子「…」
浦「なんだこの時間!!」
子「ほんとだよ!!!!」

母「しばらくすると料理が出てきました」
浦「うん、美味しい。これはなんだい?」
乙「さっきのタイやヒラメみたいやつですよ」
子「ウワァー!!!」
浦「へぇ」
子「リアクション薄ーい!!!!」

母「浦島太郎が料理をたいらげると、乙姫は言いました」
乙「帰れ」
子「直球だ!!!」
浦「言われんでも帰るわ。こんなクソみてえな城でダラダラしてられっかよ」
子「もてなされといてこの態度!! なんでこんな殺伐としてんだよ」

母「乙姫は持っていた箱を浦島太郎に投げつけました」
子「ケンカだ」
乙「それやるから帰ったら開けろ」
浦「言われんでも開けるわ。箱なんだから開けるだろブスが」
子「ブスは言っちゃダメ。本人にブスはダメだ」

乙「誰がブスじゃボケカス」
浦「あ? 鏡見ろやブス。お前なんぞ一生処女じゃ」
乙「うっさいわ、やりまくりじゃ」
子「何これ、子どもに聞かせる話じゃなくない!!?
  ていうかこのくだり省略していいでしょ」

母「こうして浦島太郎は去り際、
  竜宮城の門のところを思い切り蹴り飛ばして帰っていきました」
子「おとなげないな!」
母「そのとき、金属の部分に変な感じで蹴りを入れてしまい、
  めちゃくちゃ痛かったのですが、痛がるのはかっこ悪いと思ったので我慢しました」
子「どうでもよすぎる」

母「めでたしめでたし」
子「いや、箱は!!?」
母「帰ってから開けたけど?」
子「こともなげに! その話をしないとダメでしょ!」
母「要る?」
子「要る要る!! 悪口合戦よりよっぽど重要なとこだよ」

母「貰った箱を開けると中から煙が立ち込め、
  おじいさんになってしまった浦島太郎がキレて思い切り箱を蹴り飛ばしたところ、
  角のとこに変な感じで蹴りを入れてしまい、めちゃくちゃ痛かったので、
  周りに人がいなかったこともあり、存分に痛がりました」
子「フィーチャーする部分が変だよ!!!」

母「めでたしめでたし」
子「老いたうえに足をケガしてたけど!!」
母「さぁ、早く寝ないとゆうくんもビーチで子どもにいじめられるわよ」
子「もはや浦島太郎関係ないね!!?」
母「おやすみなさい」
子「もう朝だよ!!! おやすみなさい」

つぶやき昔話1[後]

2015年05月07日 01時39分30秒 | つぶやき昔話
2015/03/01 1:40 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい」
子「うぅーん…なぁにママ」
母「つぶやき昔話の時間よ」
子「出た!!!!」

母「昨日は桃太郎がおじいさんを真っ二つにしたとこまで話したわね」
子「聞いてない何それ!!!
  おじいさんが桃を真っ二つにするとこすら聞いてないのに!!」
母「あっ、鬼を真っ二つにしたとこか」
子「それも知らん!! 桃太郎やけに真っ二つにする!!!」

母「ごめんなさい、ネタバレだったわね」
子「いや、そもそもそのパターンの桃太郎を知らんし」
母「あ、思い出したわ。そうそう、仲間が揃ったところね」
子「うん、確かそこらへん」
母「こうして、犬、猿、雉、ゆうくんが仲間になりました」
子「僕をねじ込むねえ!!?」

母「じゃあ、ゆうくんは体調不良という名目で仲間を抜けました」
子「サボりみたいに言わないでよ!! ていうかそもそもいないし」
母「こうして桃太郎と畜生どもは鬼ヶ島へ向かいました」
子「仲間の扱い」

桃「ここが鬼ヶ島かぁ」
子「省略したね!!!」
母「特筆すべき点がないもの」
桃「そもそも過程を楽しむような旅じゃないからね」
母「そうそう」
子「ええ!!? 会話が成り立つ!!!!」

母「ゆうくん、会話が成り立つ今だからこそ桃太郎に聞いておきたいこととかないの?」
雉「そうだよ、いい機会なんだから」
子「ああそうだ、こいつも喋れるんだ」

桃「ヒーローに質問できるチャンスなんてなかなかないからね。なんでも聞いていいんだよ」
子「じゃあ雉に聞きたいんだけど、雉はなんて鳴くの?」
桃「僕は『モモーッ』って鳴くよ」
子「お前には聞いてねえよ、鳴くなよ」

母「こうして桃太郎は鬼を真っ二つにしました」
子「急だ!!! 質問コーナーの最中に!!!!」
母「あっ、ごめんなさい。こうして桃太郎は質問コーナーの最中に鬼を真っ二つにしました」
子「そういうことじゃなくて! え、質問コーナーの最中に!? 鬼弱っ」

母「ああ、ちなみに雉の鳴き声は『ケーン』よ。北斗の拳のリンと同じ鳴き声ね」
子「鳴き声て!! 僕は5歳児だからよくわからないけど、
  あれはケンシロウを呼んでるだけだからね!?
  僕は5歳児だからよくわからないけど!!!」
母「ゆうくんからメタの臭いがプンプンするわ」

子「うん、とりあえず桃太郎がどうやって鬼を倒したかの描写はもらっていい?」
母「チェーンソーでゆっくり真っ二つにしました」
子「予想以上にグロい!!! ゆっくりやる必要あるかな!!?」
母「そのほうが痛みの継続が長いでしょ?」
子「理由もグロい」

母「桃太郎は鬼を真っ二つにし、質問コーナーを奪った雉も真っ二つにしました」
子「雉!!!! なんかごめん」
母「なんかノってきた桃太郎は犬と猿も真っ二つにしました」
子「猟奇の人だ…!」

母「桃太郎は家に帰り、出迎えたおじいさんを真っ二つにして」
子「正気の沙汰じゃねえ!!おばあさん逃げて 」
母「チェーンソーをおばあさんに返しました」
子「おばあさんのだった!!!」
母「めでたしめでたし」
子「ほんとにそう思う!!?」

母「ゆうくんも早く寝ないと桃太郎に真っ二つにされるわよ」
子「教訓が怖いよ! わざわざ起こしといてそれはなくない?」
母「おやすみなさい」
子「有無を言わせねえ!! おやすみなさい」