ゆめ212 『掛け違える』

シャツのボタンを掛け違えていることに気付き掛け直すが、また掛け違える。
何度も掛け直すが、何度やっても掛け違える。
結局諦めて、こういうものだと思うことにした。

ゆめ211 『スライム』

ただスライムを殺し続けるだけの毎日。
剣にねっとりと付着した粘液を拭いていると虚しくなる。
人を切ってみたら何か変わるだろうかと思うが、思うだけだ。
ただスライムを殺し続ける。

ゆめ210 『故郷が沈んだダム』

私の故郷が沈んだダムが干上がって、当時のままの集落が姿を現したという。
車を走らせ向かうと、祖母たちの質素な暮らしは相変わらず続いていた。
沈んでいる間はやはり苦しくてしかたがなかったらしい。
炉端で茶をすすっていると警報が聞こえてきた。

ダブルマウンテン

今日は山ふたつ登ってきました。

画像はそれぞれ、幕山山頂での写真、
南郷山山頂での写真です。
うん、どっちも初耳。

時系列で言えば、後者の方が後に撮ったので、
つまり嘘笑顔です。

だってもう脚パンパンですもの。
パンパンパパンパンくらいはきてますもの。

さて、そんなこんなで無事帰宅。
尾根から滑落することなく全行程終了いたしました。
いやー、運動不足を痛感する二日間でしたね。
これからは昨日今日のことを肝に銘じてダラダラ過ごしたいと思います。

ジャスティス！

マイナーマウンテン

山頂に土肥城址のある城山に登ってきました。
知らないだろう！？
僕も知らんでした。

ゆっくり温泉入って、早いうちからお酒飲んでます。
風呂上がりの卓球楽しかった。
めっちゃ眠い。
脚パンパンです。

明日も梅見てから別の山登ります。

東京帰ったら中本行くんだ…
ラブ！

さすがにちょっと髪伸びすぎなので

山登ってきます。

ゆめ209 『玉音放送』

お気に入りのカセットテープを聴いていると、突然玉音放送が流れ始めた。
しかしなぜ私はこれが玉音放送だと分かるのだろうと思っていたら、玉音放送は般若心経に変わった。
読経する僧侶の声はどんどん増えていき、やがてノイズとそう変わらなくなったかと思うと、ぷつりと止まった。
テープを取り出そうとしたが、中には何も入っていない。
気付けば夕暮れである。

ゆめ208 『グロテスク』

窓際の鉢植えの植物がやっと花を咲かせた。
しかし、その花を見て私が抱いたのは何とも言えない嫌悪感だった。
あれだけ愛情を注いで育ててきたのに、
それは今や私にとって、ただのグロテスクな物体に他ならない。

ゆめ207 『鼻歌』

眩しい朝の光。
風に軋むフェンス。
聞き覚えのある鼻歌。

ゆめ206 『カラス』

男は言った。
「君は星空を眺めるとき、とても哀しそうな顔をするね」
声をかけられたゴミ集積所のカラスは無心にビニル袋をあさっている。
男は、熱を帯びたひどく純粋な瞳でその鳥を見つめていた。
「あぁ、マリア」
男は恋をしていた。