落ちこぼれ社会人学生の戯言

当初はMOT取得が目的でしたが、現在は諸事情により中断しています。
本文は趣味の口調です。 ご理解下されば幸いです。

おにぎり

2007-07-13 23:06:14 | Weblog
「おにぎりを食べたい」と日記に記して亡くなった男性のニュースが報じられて二日目。
何か続報は無いかとニュースサイトを徘徊しているものの、特に新しい情報は無い模様だ。


この飽食の時代、巷には世界各地の料理を出してくれる店が並び、食べたいモノは大抵味わう事が出来る。 金さえ出せばね・・
それに対して、「おにぎり」・・これ以上無い! と思われるほど質素な食事。
この男性、どんな思いで「おにぎり食べたい」と日記に記したのだろうか。
何とも切なくなる。


行政側は「男性側から(生活保護を)辞退されたので、こちらに手落ちは無い」とか弁明しているようだ。
男性は日記に「働けないのに働けと言われた」と記していたそうで、この辺はそう単純ではない「何か」があったのかもしれない。


数年前に、今回と似た「事件」がTVで報道された。
病気で働けなくなり(入院)、生活保護を受けていた2~30代(だったと思う)の若い男性が退院(自宅療養)したのだが、退院と同時に生活保護が打ち切られてしまった。
しかし仕事は見つからず、収入が途絶えてしまって衰弱死(餓死)し、ミイラ化した状態で発見された。 ・・と、こんな「事件」だったと思う。
(確か、母親が行政を相手取って訴訟を起こしたんじゃなかったっけ?)

ニュースの映像でこのミイラ化した遺体(蹲った状態で事切れていた)の様子が流れ、それに大きなショックを受けた。
何でこんな哀れな最後を迎えなくてはならなかったのだろうかと・・

退院したからって、働く意思を強く持っていたからって、すぐに働けるとは限らない。 生活して行けるとは限らない!!
健康に問題を抱えていたら、(年齢に関係なく)職に就くのは厳しい場合が多いんじゃないかと思う。
もし年齢がかなり上だったとしたら、健康な人でも職を得るのは大変なんだよ。 今の世の中は・・
自分も数年前に職を失った(泣き寝入りはせずに会社と戦ったが)けど、よく言われるように「転職等は35歳を境に急激に難しくなる」のを、我が身で思い知らされた。
ハローワークに行くと、ホントに気が滅入った。
今、職を得ているのは幸運なんだなぁ・・と、ホントに思うよ。


退院し、職を得るまでの期間は生活保護の対象にはならないの?
本人は働きたいと思い、求職活動をやっていても尚働く事が出来ず、収入を得られない状態になっていたとしても・・それでも駄目??
生活保護を受けていて、まだ生活して行ける目処が立たないのに保護を打ち切ってしまう理由が判らない。
今回の北九州市の男性の場合、行政側は「男性が働くと言って辞退したから」などと言っているようだけど、「働く意思」があっても即! 食えるようにはならないと思うんだが。
この辺の「打ち切る理由」を納得出来るように教えて貰えないものだろうか?
自分もそうならないとは言い切れないし・・・・


上の方で「事件」と書いたのは、直接手を下された訳ではないとしても、「死に追いやられた」ような気がしてならないから。

自分が前にハローワークに行ってからいくらも経たないのに、失業給付の受給条件が一段と厳しくなったり、給付額も減らされているようだ。


これが「美しい国」ですか・・ 未来に希望を持てと仰るのでしょうか? 安倍総理?