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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

ノーベル賞受賞を喜ぶ

2010年10月28日 | 雑文
鈴木・根岸両先生のノーベル化学賞の受賞を心からお喜び申し上げます。

 鈴木先生は、幼くして父上を亡くされ、根岸先生は満州からの引揚者とのことです。
お二人とも 人生の初期において課せられた大きなハンディキャップを乗り越えられて
今回の栄冠を勝ち取られたわけです。

 実は私の家族も敗戦とともに、文字通り血と汗で築き上げた全ての土地・財産を放棄して、着の身着のまま満州から引き揚げて参りました。同時期に脱出を図った人たちの半分は馬賊やロシア軍に襲われて命を落とし、命からがら港にたどり着いた人たちも、引き上げ船2隻のうち1隻は機雷に触れて沈没し殆どが溺死したとのことです。「我々は4人に一枚の幸運な切符を手に入れたのだから感謝しなくては」とは苦難に合った時に生前父が良く口にした言葉です。

 脱出の足手まといになるからと、子供を中国人の養子に出したり、馬賊の襲撃から身を隠す時に、声を出させまいと口を覆って窒息死させてしまったりすることは日常茶飯事だったそうです。そのような状況下において、幼児でありながら無事母国の土を土を踏むことができた自分は本当に運が良かったと思います。

 しかしながら、離乳期にあった私にはその辺の記憶は全くありません。私の記憶は猛烈な飢餓感
から始まります。私の人生は世界最貧の敗戦国日本の最貧層からスタートしたのです・・・・・。

 つい思い出に浸ってしまいましたが、今回の御二人の快挙に大いに勇気を頂きました。
私も微力ながら、残りの人生においてより高みを目指して頑張ろうと思います。

 

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