長与町議会議会改革等調査特別委員会で、議員定数のあり方を議論しています。
次回の委員会で各議員の見解を文書(1000字)で提出することになっています。
私は以下の文面を提出しようと考えていますので、当ブログで公表いたします。
議員定数は現状を維持すべきである。定数削減によるメリットより、デメリットが多い。
今期の町議選挙が無投票であったことが、定数削減の気運が高揚する引きがねになった。しかし、「定数が多いから無投票になった」との結論づけは拙速感を否めない。
今期の選挙が無投票になったのは、従来24人だった議員定数が20人に削減(平成19年)し、当選に必要な得票ラインが上がった現状が、町民の中での立候補を躊躇させ、引退者8人を上回る立候補者が現れ無かった大きな要因であったと推察する。
地方の時代と言われるようになり、自分たちの地域の事は自分たちで考え決める事が大事になっている。議会・委員会審査で多様な意見を出し合い行政に反映させる事がますます重要になっている。
逆に議員定数と委員会数を減らしてよいとの意見があるが、より深く議論するための仕組みを削除する方向性が住民福祉の向上に良い結果をもたらすであろうか。各議員は、地元でしか知りえない情報や問題点を議会でとりあげ改善させた例も少なくない。人口が少ない集落の声や少数意見が、大きな声、多数意見と同等に議論し汲み取るために議会が機能しなければならない。国政や県議選挙で選挙区が設定されているのはこうした理念からである。小さな町であっても周辺部の意見を取り入れる姿勢は大事である。
定数削減により競争原理がはたらき少数精鋭になるとの意見がある。しかし当選者の傾向が、組織の支援を受ける議員、地縁・血縁が強い議員に偏り、議席に民意を正しく反映する事ができなくなる。このような事から、地方自治の研究者や知識人の間では、議員の削減を支持する意見はほとんど見あたらない。
議員は個人で存在しているのではなく、住民の政治参加を保障するために存在している。議員を減らす事は住民の政治参加を縮小させる事であり、少数意見を排除することを意味する。したがって定数削減はすべきではない。
ただし、議会に対する住民の批判は真摯に受けとめなければならない。その際、定数を減らし住民の溜飲を下げる事では不満は解消できない。批判の具体的中身を検証し解決するための議会改革と、その結果を町民に見ていただく情報公開により、町民と議会が対立するのではなく、信頼関係を築くための取り組みと、一人でも多くの町民が、自ら立候補し町づくりに参画したいと思えるような議会を作ることが、問題の本質的な解決であると確信する。
次回の委員会で各議員の見解を文書(1000字)で提出することになっています。
私は以下の文面を提出しようと考えていますので、当ブログで公表いたします。
議員定数は現状を維持すべきである。定数削減によるメリットより、デメリットが多い。
今期の町議選挙が無投票であったことが、定数削減の気運が高揚する引きがねになった。しかし、「定数が多いから無投票になった」との結論づけは拙速感を否めない。
今期の選挙が無投票になったのは、従来24人だった議員定数が20人に削減(平成19年)し、当選に必要な得票ラインが上がった現状が、町民の中での立候補を躊躇させ、引退者8人を上回る立候補者が現れ無かった大きな要因であったと推察する。
地方の時代と言われるようになり、自分たちの地域の事は自分たちで考え決める事が大事になっている。議会・委員会審査で多様な意見を出し合い行政に反映させる事がますます重要になっている。
逆に議員定数と委員会数を減らしてよいとの意見があるが、より深く議論するための仕組みを削除する方向性が住民福祉の向上に良い結果をもたらすであろうか。各議員は、地元でしか知りえない情報や問題点を議会でとりあげ改善させた例も少なくない。人口が少ない集落の声や少数意見が、大きな声、多数意見と同等に議論し汲み取るために議会が機能しなければならない。国政や県議選挙で選挙区が設定されているのはこうした理念からである。小さな町であっても周辺部の意見を取り入れる姿勢は大事である。
定数削減により競争原理がはたらき少数精鋭になるとの意見がある。しかし当選者の傾向が、組織の支援を受ける議員、地縁・血縁が強い議員に偏り、議席に民意を正しく反映する事ができなくなる。このような事から、地方自治の研究者や知識人の間では、議員の削減を支持する意見はほとんど見あたらない。
議員は個人で存在しているのではなく、住民の政治参加を保障するために存在している。議員を減らす事は住民の政治参加を縮小させる事であり、少数意見を排除することを意味する。したがって定数削減はすべきではない。
ただし、議会に対する住民の批判は真摯に受けとめなければならない。その際、定数を減らし住民の溜飲を下げる事では不満は解消できない。批判の具体的中身を検証し解決するための議会改革と、その結果を町民に見ていただく情報公開により、町民と議会が対立するのではなく、信頼関係を築くための取り組みと、一人でも多くの町民が、自ら立候補し町づくりに参画したいと思えるような議会を作ることが、問題の本質的な解決であると確信する。