長与町議 堤さとしのウェブログ

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1月28日(土)のつぶやき

2017年01月29日 | 写真

長与町 町民の文化芸術活動、相互交流を有料化

2017年01月28日 | 長与町議会

町民の文化、芸術活動、相互交流に課金

文化団体、利用者団体も寝耳に水

公民館、小中学校施設など、町立公共施設の町民使用を有料化

12月議会、「受益者負担」を理由に、公民館、学校施設等、公共施設の町民利用を有料化する議案が出され、賛成多数で可決しました。今年4月から実施されます。

文化・芸術、スポーツ交流を「益」と捉える姿勢は間違っています

 

 12月議会、「受益者負担」を理由に、公民館、学校施設等、公共施設の町民利用を有料化する議案が出され賛成多数で可決しました。

 受益者負担とは「使う人と使わない人がいて不公平」「利用者が応分の負担をせよ」という論です。

 

消える、本町の特色

 

 長与町は「教育と文化の町」といわれ、町民がこれら施設を無償で利用できる誇れる制度を維持してきました。これは、社会教育が高い公共的性格を有している事の価値を理解していたからに他なりません。

 昨今、高齢者の孤独死や児童虐待、貧困の連鎖が社会問題となっています。こういう時だからこそ、文化、スポーツ活動を通じ住民が相互に交流する場が重要であり、その拠点はオープンにしておく必要があります。施設の有料化は住民の利用を抑制し、交流と絆を弱める方向に作用します。

 

子ども会、PTAも混乱?

 

 町子連、町P連が主催する行事に応える形で、個々の子ども会やPTAがその練習のため施設を使用する場合にも使用料を徴収する方針です。(町子連、町P連主催大会は無料)

・・・必ず不満と混乱を生じます。

 町の財政事情も理由としていますが、町財政を悪化しているのは、長年の大型開発です。そのツケをまわす事に住民が納得するでしょうか。

 

「地域コミュニティに深く関わる「学び」や「つどい」をその他の事業と同じレベルで「受益」として捉えるのであれば、その受益者は個々の公民館利用者ではなく、その地域そのものではないだろうか・・・」

・・・これは平塚市社会教育委員会の提言の一節です。「受益者負担」「費用対効果」を文化活動、社会教育に適用する風潮を憂慮し警鐘を鳴らしています。


有料化に反対する討論

 

討論全文 議案第72号から82号、ならびに85号から87号議案について反対の立場から討論をおこないます。

文科省の文書によると、公民館などの公共施設は、終戦後まちづくりの要とされ、これら施設は町村自身の創意と財力で維持することが理想とされました。

今回の議案はこれらの施設に受益者負担の考え方を持ち込む内容であります。受益者負担とは「使う人と使わない人との不公平感」「利用者が応分の負担」をすることが税の公平性を確保することになるという応益負担の論拠です。

しかし、本町に進出する財力ある企業に固定資産税相当額を免除する条例を制定したり、土地区画整理事業の特別会計に毎年一般財源を繰入するなど、使う人と使わない人との負担の公平性、受益者負担の立場からも逸脱した施策がおこなわれていることはどうなるのでしょうか。

受益者負担は時代の流れでしょうか。今、高齢者の孤独死や児童虐待、貧困の連鎖が社会問題となっています。こういう時だからこそ、文化、スポーツ活動を通じ交流し、相互に情報交流をする場が重要になります。交流拠点はオープンにしておく必要があります。施設の有料化は住民の利用意欲を抑制し、住民交流や住民の絆を弱める方向に作用してしまいます。

平塚市の社会教育委員会は提言の中で、「地域コミュニティに深く関わる「学び」や「つどい」をその他の事業と同じレベルで「受益」として捉えるのであれば、その受益者は個々の公民館利用者ではなく、その地域そのものではないだろうか」と受益者負担を住民の交流の場に適用する近隣自治体の動向に疑問を呈しています。
生涯学習、社会教育の役割に対する見識、造詣の深さを示す提言であります。

委員会審査でもう一つ大きな問題点が明らかになりました。子ども会育成会連絡協議会や、PTA連合会が主催する行事に応える形で、個々の子ども会やPTAが施設を練習などに使用する場合に使用料を取るという事です。この件を子ども会関係者に話したところ、驚いていました。必ずや利用者に不満と混乱を生じさせることになります。

町の財政事情も有料化の理由とされていますが、町の財政を悪くしているのは、長年の大型事業であり、そのツケを住民にまわすような事に納得がいきません。

各自治会は地域の公民館の将来の改修、建て替えに備え積み立てをしています。本町も文化振興基金など、教育委員会に関する4つの基金がありましたが、図書館用地購入の費用捻出の関係から教育振興基金に一本化しました。「禁じ手」とも言えるこのやり方について、私は討論で「義務教育施設、社会教育施設を同じ基金に統合すると、その時々で利用についての優先順位、奪い合いが起きる」と忠告しました。今回の有料化は、基金の一元化と不可分の問題と考えています。

これらの問題を指摘し、本議案に反対します。


1月27日(金)のつぶやき

2017年01月28日 | 写真