



昨年から制作して来たアルバムプロジェクト、三枚同時に取りかかっていた内の二枚が完成し、フルーティスト比翼智子さんの1stアルバム
「Canto de los Pajarito(小鳥のさえずり)」は1月末に発売され、細坪基佳さんのベストアルバム「Best of Ballad」は3月3日の発売となったことは報告済み。
そしていよいよ三枚目、一番時間がかかっていたアルバムが完成し、発売となる。
アルバムタイトルは「Charming」Jazzのヴィブラフォーン奏者、板垣誠氏のソロアルバムだ。
演奏はヴァイブにウッドベース、エレクトリック&ガットギターのトリオ。
板垣氏のヴァイブは、鳴ったその瞬間ぞくっとなるほど柔らかく、美しい!
そして品のあるセンス溢れたフレージングは、ジャズファンでなくても魅了されるだろう。
個人的にも尊敬し、大好きなアーティストだ。
その彼のアルバム、ミックスにはとても苦労した。
モニターシステムを使わない一発録り。
アコカフェも一発録りだが、僕らはヘッドフォンをし、なるべく離れた場所で、しかもアクリル板をついたてに立てて録音している。
だが今回の彼らの録音は、生音でみんなの音が聴き合える距離で、と言うことでアクリル板も立てず、できるだけ近づいての録音だったため、
お互いのマイクに入ってしまうお互いの音、「かぶり」と言うが、これをどう処理するかで時間がかかりまくった。
いろんなことを考え試してみるも中々納得出来ず、ミックスだけで何回やり直したろう。
さらにマスターリングでやり直し、それでも気に入らず、最終的にはもう一度ミックスから全てやり直した。
そして、ようやく納得出来るものが出来たのです!
よかったよかった...
今回も僕は録音、ミックス、マスターリング、写真撮影、アートワーク、デザインを担当させていただいた。
是非多くの人に板垣氏の音を聴いていただけたら、と思っています。
お申し込みは以下のフォームから。
税抜価格2,500円(税込み価格にしなきゃいけなくなるんだよなあ、だと2,750円か・・)
12月08日(土) 「A Glass of Dream〜夢の時間をワインと共に〜」
僕の初期のアルバムで、オーボエと言えば渡辺克也君だった。
2ndアルバムでは「出港」「五月の風」 アルスラーン戦記では「王都炎上」「大陸公路」 アコカフェの[For Your Heart]では「Melancholy Garden」
[Biginnings]では「記憶への旅」「輝ける季節の中で」 [Progress]では「流浪の果て」
当時、新日本フィルの主席オーボエ奏者だった彼はその後ドイツへと渡り、数々の楽団の主席オーボエ奏者を歴任しながらスキルをあげ、
ついにはベルリンドイツオペラ歌劇場管弦楽団の主席となる。
だが、そう言った活躍をしながらも、帰国をする度に、必ず僕のところに電話をして「レコーディングはありませんか?」と訊いてくれるのだった。
そんなチャンスに録音したのがネシアの旅人の「Voyager」「The River of Your Heart」「Ancestprs from the Sea」そして「Sail Away-in My Soul」だった。
特に「The River of Your Heart」はオーボエの為に書いた曲で、数年後彼が結婚をする時に、披露宴で自ら演奏をしてくれた曲でもある。
そして今年、彼と久々にコラボレーションする事になった。
場所は埼玉のスーパーアリーナ内にある[TOIRO]と言う、昔ジョンレノンミュージアムだったスペース。
クリスマス時期なのでクリスマスの曲を3曲、それ以外は全て僕の曲を演奏するのだけれど、なにせ初めてライブでやる曲や、
もともとオーボエの入っていなかった曲もやるので、今月は編曲、楽譜作りの作業に追われていた。
彼はドイツにいるので、楽譜が出来る度にメールで送り、やり取りをする。
リハーサルも、彼が戻ってくるのがギリギリになるので、帰って来たその足で、やる事になった。
それでは少し心配なので、あらかじめ日本在住メンバーで克也君抜きのリハをやり、その録音をドイツに送る。
さてどうなるか、とてもわくわくしている。
是非みなさま、貴重なコンサートに足をお運び下さい!
日時:12月08日(土) 開場16:00 開演17:00 料金:4,000円(全席自由) ワイン&おつまみセット付き(ソフトドリンクに変更も可)
会場:TOIRO(さいたまスーパーアリーナ4F 2Fより専用エスカレーター)
チケットは
さいたまスーパーアリーナ インフォメーション Tel. 048-600-3037
セブンチケット Web http://7ticket.jp/ Tel.0077-787-711 からお求め下さい。
2018年秋のコンサートのお知らせを。
① 9月24日(月・振替休日)
「二人のシェフと三人の音楽家によるコラボレーションvol.22」
開場14:10 開演14:30 場所:東中野「驢馬駱駝」料金7,000円
食と音楽のコラボです。
2回にわけての食事タイムと演奏タイム。
料理は十品ほどの大皿料理をバイキング形式で取っていただきます。
飲み物は赤・白ワインにソフトドリンクが、ほぼ飲み放題。
演奏もたっぷりまるコンサート分演奏します。
かなりリーズナブルで人気のイベントです。
② 10月25日(木)
「Suono Danza Piacere vol.2」
開場18:30 開演19:30 場所:渋谷プライム5F イープラスカフェ 料金5,000円
一昨年行ったベリーダンスとのコラボレーションの2回目。
僕やギタリストの永島さんの曲を、あらかじめダンサーさん達が選び、曲に合わせて振り付け、即興も交え踊ります。
道玄坂入り口109隣のプライムビル5階、とてもおしゃれなカフェです。
チケットはeplus(イープラス)からお求めが出来ます。 http://eplus.jp/sdp_2/
あるいはこのBlogのコメ欄から申し込んでも頂けますよ。
③ 11月04日(日)
湘南スペシャルライブ2018 ~笹りんどうと秋の空~
開場16:00 開演16:30 場所鎌倉歐林洞ギャラリーサロン 料金5,000円(ワイン・紅茶・お菓子付き)
鎌倉にあるとてもおしゃれな洋菓子店、歐林洞でのコンサート、今回は「Acoustic Café」のコンサート。
10月に韓国公演をやっての凱旋コンサートになります。
Acoustic Caféは僕のソロとは違ってピアノトリオの編成で、クラシック、映画音楽、ピアソラやボサノバ等、カバー曲もたくさんやります。
御予約購入は、
チケットぴあ Tel.0570-02-9999 http://t.pia.jp/ (Pコード:125-410)
ローソンチケット Tel.0570-084-003 http://l-tike.com/ (Lコード:76464)
チラシの裏にちょこっと載せてるけど、来年4月には「にっぽん丸」の博多~沖縄クルーズでも演奏します。
久々にTVドラマの音楽を担当させていただいた。
作品は、本城雅人原作「ミッドナイトジャーナル」
3月30日夜9時から、TV東京「春の開局記念ドラマ」として放送される。
映画「陽はまた昇る」「半落ち」の佐々部清が監督し、
出演は竹野内豊/上戸彩/寛一郎(佐藤浩市の息子)/小日向文世/松重豊 他
シリアスなドラマで、心理的な部分に音楽を付けるシーンが多く、なかなか苦労した。
昨年9月に話をいただいてからすぐに原作を読んでいて、なかなか難しそうだと分かっていたから、
映画の監督である佐々部さんならではの、TVドラマでは普通やらない「台本読み合わせ」にも参加し、ロケも見学させてもらいに行った。
年が明ける前にテーマを作って欲しいと言われていたので、「ミッドナイトジャーナルのテーマ」そして上戸彩扮する「祐里のテーマ」の2曲を作った。
ありがたいことに、2曲とも好評だったが、ここからが大変で、編集の終わった映像にあわせ、30曲近く音楽を作らなければならず、
監督からは、なるべく少ないメロディーで、と言われていたので、5つほどのテーマのバリエーションでほとんどをまかなった。
今のドラマ等の音楽の付け方は分業制で、作曲家である僕は曲を作り、録音して曲にするまでを担当。
選曲、と言う立場の方が、それらの曲を聴き、どのシーンに当てはめるかを考え、時には編集して繋ぎ合わせたりもする。
でも僕は古い人間で、映画が大好きなものだから、昔から細かくシーンに合わせ曲を作りたくてしょうがない。
今回も役者の方達の表情や、演技と演技の間、台詞回しのテンポやリズムに合わせてスコアを書いた。
つまり、同じメロディーでもシーンに寄ってテンポも変わるのだ。
結果、佐々部監督からは
「とても素敵なスコア、ありがとうござます。硬質というか、硬派なスコアで、大人のドラマを意識させてもらえます」
とのメールをいただき、Ayakoのチェロが深い、とプロデューサーからは絶賛していただいた。
お時間のある方は是非。
以下から予告が見られる。