先日から死亡者も出ている
焼き肉チェーン店「焼き肉酒屋えびす」の
食中毒問題が大きく報道されています。
それに関連して
バラエティ系の報道番組では
街角インタビューや
コメンテーターの意見がいろいろ挙げられています。
そんな中に
食品衛生法関連で罰則が無いため
今回の騒動が起こったと言っている市民の意見や
行政の怠慢と言っているコメンテーターもいました。
しかし、私はこれらの発言にものすごく違和感を覚えました。
なぜなら、
罰則が与えられなければ従わない
そういう考え方が非常に恐ろしいことだと
私は思うからなのです。
今回の一連の事件では
牛などの食肉を「生食」して起こった事件です。
しかしながら
死亡者が複数出たため報道されましたが
このような事件が
今回初めて起こった事件だったのか
検証する必要があると思うのです。
元保健所の職員である私は
現場でいろいろ見てきました。
その経験から
一言コメントを残しておくと・・・
このような食中毒は
毎年のように起こっているのが実情なのです。
オー157等の腸管出血性大腸菌が原因の食中毒は
全国どこの管轄の保健所でも
7月8月あたりに5~10件は起こっていて
原因は「生レバー、ユッケ」がそのほとんどでした。
食中毒といっても
いろいろ症状はあって
食べたらしばらくして出てくるやつもあれば
2~3日の潜伏期間の後に出てくるものもあり
腸内で培養されるように増殖する奴もあった。
各保健所には地方感染症センターがあって
ホームページなどで
サーベイランスの週報などを発表しています。
保健所側も
食品衛生法関連の啓発で
毎年業者、お店に対しても
市民に対しても
生肉の生食は辞めるように指導していますし、
箸を使う時の注意も促しています。
ポスター、ホームページ、
ケーブルテレビなどで
広報・CMなど行い啓発に努めています。
しかし、現状
多くの市民の方は聞く耳を持たず
BBQなど生肉を挟んだ箸などで
焼いた肉や野菜を口にしたりしています。
食品業者も料理店も同じでした。
死亡事故など大問題が起こって
マスコミがテレビで報道して初めて
ことの重大さに気付くのです。
そして
必ず行政は規制を怠ったとか
怠慢していたとか
周知徹底が出来ていなかったとか騒がれるのです。
人の特性には
人が日常生活して行く上で
自分が今必要としないと判断したものには
興味を示すことはなく
見ていても聞いていても
記憶から消えてしまうものなのです。
記憶すらしていない場合も多いのです。
すべての物事に興味を示せというと
それは不可能なことです。
ただ、むやみやたらと
責任を行政側に転嫁することが恐ろしいのです。
罰則を備えた規制が横行すると
些細なことで
物事の流れが滞ることを
今の震災の復旧復興政策で
すべての国民が経験してきていることなのに
まだ懲りていないのかと
私は恐ろしくなるのです。
罰則が有る規制だから従うと言うのではなく
危険性が有るものは信義にのっとり流通させないと言う
自主性が大事だと思うのです。
以前書いた
「人の特性には尽き無い欲と自己正当性がある」
それらが有る限り無理な話でしょうが・・・。
行政は万能では無い
しかも肥大しすぎると弊害も多くなる
それを踏まえて
行政は小さくなるべきで
民間の出来ることは民間で行い
外交や警察、社会保障など
行政でないと対応できないものだけ
残せばいいと私は思います。
そして、
民間と行政は
敵対することなく
仲良しになることなく
程良い距離を保ちつつ平衡感覚を持ちながら
歩み寄るのが良いと思うのです。
今回の焼き肉屋の食中毒事件で
行政側は罰則規定を設けるようです・・・。
これだけ社会を騒がせれば
行政側はそう動くでしょう。
果たしてそれが良いことなのか
私には少々疑問が残るのでした。
現状の把握と事件の経緯の解析
今後の計画と実行に向けた議論と公開
そして実行・・・評価。
そういうことを
報道番組でやってくれないものでしょうか・・・。
。。。。。
焼き肉チェーン店「焼き肉酒屋えびす」の
食中毒問題が大きく報道されています。
それに関連して
バラエティ系の報道番組では
街角インタビューや
コメンテーターの意見がいろいろ挙げられています。
そんな中に
食品衛生法関連で罰則が無いため
今回の騒動が起こったと言っている市民の意見や
行政の怠慢と言っているコメンテーターもいました。
しかし、私はこれらの発言にものすごく違和感を覚えました。
なぜなら、
罰則が与えられなければ従わない
そういう考え方が非常に恐ろしいことだと
私は思うからなのです。
今回の一連の事件では
牛などの食肉を「生食」して起こった事件です。
しかしながら
死亡者が複数出たため報道されましたが
このような事件が
今回初めて起こった事件だったのか
検証する必要があると思うのです。
元保健所の職員である私は
現場でいろいろ見てきました。
その経験から
一言コメントを残しておくと・・・
このような食中毒は
毎年のように起こっているのが実情なのです。
オー157等の腸管出血性大腸菌が原因の食中毒は
全国どこの管轄の保健所でも
7月8月あたりに5~10件は起こっていて
原因は「生レバー、ユッケ」がそのほとんどでした。
食中毒といっても
いろいろ症状はあって
食べたらしばらくして出てくるやつもあれば
2~3日の潜伏期間の後に出てくるものもあり
腸内で培養されるように増殖する奴もあった。
各保健所には地方感染症センターがあって
ホームページなどで
サーベイランスの週報などを発表しています。
保健所側も
食品衛生法関連の啓発で
毎年業者、お店に対しても
市民に対しても
生肉の生食は辞めるように指導していますし、
箸を使う時の注意も促しています。
ポスター、ホームページ、
ケーブルテレビなどで
広報・CMなど行い啓発に努めています。
しかし、現状
多くの市民の方は聞く耳を持たず
BBQなど生肉を挟んだ箸などで
焼いた肉や野菜を口にしたりしています。
食品業者も料理店も同じでした。
死亡事故など大問題が起こって
マスコミがテレビで報道して初めて
ことの重大さに気付くのです。
そして
必ず行政は規制を怠ったとか
怠慢していたとか
周知徹底が出来ていなかったとか騒がれるのです。
人の特性には
人が日常生活して行く上で
自分が今必要としないと判断したものには
興味を示すことはなく
見ていても聞いていても
記憶から消えてしまうものなのです。
記憶すらしていない場合も多いのです。
すべての物事に興味を示せというと
それは不可能なことです。
ただ、むやみやたらと
責任を行政側に転嫁することが恐ろしいのです。
罰則を備えた規制が横行すると
些細なことで
物事の流れが滞ることを
今の震災の復旧復興政策で
すべての国民が経験してきていることなのに
まだ懲りていないのかと
私は恐ろしくなるのです。
罰則が有る規制だから従うと言うのではなく
危険性が有るものは信義にのっとり流通させないと言う
自主性が大事だと思うのです。
以前書いた
「人の特性には尽き無い欲と自己正当性がある」
それらが有る限り無理な話でしょうが・・・。
行政は万能では無い
しかも肥大しすぎると弊害も多くなる
それを踏まえて
行政は小さくなるべきで
民間の出来ることは民間で行い
外交や警察、社会保障など
行政でないと対応できないものだけ
残せばいいと私は思います。
そして、
民間と行政は
敵対することなく
仲良しになることなく
程良い距離を保ちつつ平衡感覚を持ちながら
歩み寄るのが良いと思うのです。
今回の焼き肉屋の食中毒事件で
行政側は罰則規定を設けるようです・・・。
これだけ社会を騒がせれば
行政側はそう動くでしょう。
果たしてそれが良いことなのか
私には少々疑問が残るのでした。
現状の把握と事件の経緯の解析
今後の計画と実行に向けた議論と公開
そして実行・・・評価。
そういうことを
報道番組でやってくれないものでしょうか・・・。
。。。。。