役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

在沖米軍基地問題と福島原発問題の根底にある同じ問題に思うこと

2011年04月22日 00時00分07秒 | Weblog
今日のニュースはどこも
東京電力福島第一原発の避難区域20km圏が
明日から警戒域となり
立ち入り禁止区域となる
このことばかりです。

不思議なのは
東北の福島県なのに東京電力ということ・・・。

原発は安全なら
水の豊富な東京湾に作ればいいはずなのに
作らなかったことを考えると
やはり事故があった時には
未来永劫の何らかの危機が
待ち構えているということなのでしょうか・・・。

東京の電力会社が東北の福島に作った原発のために
生活を奪われ強制退去させられる・・・

東京圏には
政府と行政の中枢が存在し、
日本の企業の多くが本社を構える一国の中心大都市。

ここを守るために
地方は犠牲になってもいいということでしょうか・・・。

少々極論でした。

ただ、
今回ここ沖縄に来てみたくなった理由のひとつに
3月10日までは
連日報道番組でも新聞でも
沖縄のことがいっぱい報道されていたにもかかわらず
地震以降
全く忘れられたようになっているからなのでした。

沖縄の現地ではどうなっているのか

それを知りたくて
ここに来たのでした。

新報やタイムス地元新聞では
在沖アメリカ軍が
今回の災害救助で活躍していることを正直に報道しています。
しかし、
そのことが軍を肯定することにならないか
かなりの分量で紙面を割き警戒しているのも事実。

個人的には
今までの沖縄基地問題と救援活動は
私は別問題と思うのです。
ごちゃごちゃにするという意味では
反対に分けて語られるのが
沖縄の基地問題(米軍退去含む)と平和維持安全保障の問題です。
米軍出ていけ!
と声高に語るタイムズも新報も
その後の安全保障はどうするかほとんど語られません。
そういった類の記事を見たことがない。
もしもこの先、
急に米軍が完全撤退したら
どうするつもりなのでしょうか。
東シナ海の状況を鑑みると
間違いなく中国が侵攻してくるでしょう。
沖縄は中国の植民地になる可能性だってあるわけで・・・。

あまりに脱線しました・・・。

本に戻すと、
沖縄の基地問題・・・。

日本全国で
あれほど報道されていた在沖アメリカ軍の報道が
ここ1か月全くなくなってしまいました。
私が知る限り
沖縄市で
19歳の日本人青年が運転する自動車に
アメリカ軍属の運転する自動車が
対向車線を越え侵入し正面衝突させ死亡させた事件がありました。
しかしこの事件はアメリカ軍の公務中に起こった事故ということで
日米地位協定により不起訴になった。
治外法権が成り立つ恐ろしい事件だと
ほとんど報道されていません。

沖縄の現地でしか関心のないことなのでしょうか。
3月10日までだったら
連日報道していたでしょうに・・・。

また、
メア アメリカ国務省の日本部長が
「沖縄はゆすりの名人」と発言した事件も
何かうやむやになった感じで・・・
救助してくれたアメリカ海兵隊に
遠慮しているのでしょうか。

ほかにも、
鳩山元首相が「抑止力」は方便と発言したことで
民主党に対しかなりの反感があったはず・・・

いったいどうなったのでしょうか。

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題・・・

鳩山氏は最低でも県外と言ってたのが
辺野古に移転と二転三転し・・・。

大地震の復興問題・・・
確かに重大な問題ですが・・・

今、滞在中の沖縄でいろんなことを考えていると・・・

震災被害者の救援活動におけるアメリカ軍の活躍は
称賛に値すると思います。
繰り返しになりますが
沖縄の普天間基地の移設問題と
同じに考えてはいけないことと私は思うのです。

沖縄には
日本にあるアメリカ軍基地の約75パーセントが存在し
日本国内のアメリカ軍が駐留することへの負担を
一手に背負っていると思える状況です。
大都市の負担を地方が負っているのです。

中国や北朝鮮のことを考えると
位置的に沖縄なのかもしれませんが
現行の軍事戦力が高性能になったことを考えると
性能も技術も以前より格段に上昇しているので
沖縄より多少の遠方に基地が有っても
対して差異はないようにも思えるのです。
それに元首相鳩山氏が
抑止力は方便と言ってのける程度だし・・・
政治家諸氏は
アメリカ人の言いなりだということを考えれば
鳩山氏の発言は
差異のないということの
裏付けになるように思えるのです。

ただ、基地に対して
反対を唱える人ばかりではないというのも真実なのです。
沖縄の現地でよく見かける
アメリカ軍が存在することにより
その軍の施設で働くことで生計を立てている人がいる・・・
失業者が多く所得が低い沖縄にとって
軍施設が貢献しているのも事実なのです。

このことが
メア氏にはたかりに見えたのかもしれませんが・・・。

しかし、
そこに駐留するアメリカ人も人間であり
敵対してばかりでは
生活圏が同じになることもあるわけで
友好関係を気付く方が
生活して行く上でお互い人間らしいと思うのです。

何事にも両面があると言うことです。

その沖縄基地問題と同じように
福島原発のことも考えてみると
この原発が存在するからこそ
生計が立てられた方が多く存在したことも事実なのです。
だからと言って
反対の立場に立ってはいけないと言っているのではないのです。

ふと思いついたのですが…

電力にしても
基地のことにしても
日本の中心大都市東京は
多大な地方の犠牲の上に成り立っているという点では
同じだと思うのです。

沖縄の人たちの
基地における多大な犠牲を強いられている現状の苦難と
その基地から恩恵を受けている現地の人もいると言う両刃の剣のような事実・・・

福島の人たちの
原発における多大な犠牲を強いられている現状の苦難と
その原発から恩恵を受けている現地の人もいるという両刃の剣のような事実・・・

大都市の犠牲を地方である沖縄と福島に負わせているという事実・・・

福島の人は沖縄に苦悩が
沖縄の人は福島の苦悩が
本当の意味で
分かり合えるような気がするのでした。

あくまでも個人的な意見です。

。。。。。