私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

台湾に「新幹線」が走る日

2005年02月20日 | 台湾
台湾高速鐵路(台湾新幹線)は台北~高雄を最高時速300キロ、最短80分で結びます。日本でいうなら、東海道新幹線にあたる大動脈、距離的には東京~名古屋と同程度です。 最小半径6000m、設計最高速度350km/hと、本家日本もびっくりするような高規格路線なのですが、従って、基点の台北と終点の高雄以外は在来線の駅からはかなり離れた位置にあります。日本で言うところの「新○○駅」の感覚なのですが、あえてそ . . . 本文を読む

嘉南大土川(たいしゅう)の父を守った農民たち

2005年02月20日 | 台湾
東洋一の烏山頭ダムを築き、万里の長城の6倍にも及ぶ水路を巡らせ、嘉南の地を緑の穀倉地帯に変えた偉大なる先人。その存在を知ったのは、年末に李登輝前総統が八田與一技師の生家の金沢を訪問されたのがきっかけでした。 八田技師は洋上で帰らぬ人となり、その死を痛んだ農民たちは氏の銅像を建立しました。 戦況が悪化すると金属類の供出が行なわれます。農民たちは氏の銅像を隠し、戦後も中国国民党政権の接収から守り、密か . . . 本文を読む

名残惜しい帰国

2005年02月11日 | 台湾
「もう、帰るのですかぁ?」 虚を突かれたように目をこするフロント氏に、 「8 時 10 分の飛行機なんだよ。春節だから混むかもしれないし。ま、新年快楽!再見!」 と告げて 5 時 20 分にホテルを後にしました。中山の新光三越では、初売り目当てだかの長蛇の列が出来ています。何ともパワフルな人たちです。 機場は海外に出国する台湾人でごった返していました。特に北海道方面はもの凄く人だかりが出来ていま . . . 本文を読む

「舞」ちゃん

2005年02月11日 | 台湾
夕刻になって街はすっかり静まりました。旧正月の風情など初体験ですから、何とも新鮮な感覚です。 ホテルのフロントも閑散としています。受け付けは変わって E 小姐、 22 歳。高校を卒業して 4 年働いているそうです。日本語も堪能で、しっかりとした感じです。高校で日本語を学んだそうですが、 「私、日本名を持っているのですよ!舞と言います」 「ちょっと、李登輝さんの岩里政男とかは戦前の話だし、はぁ、どう . . . 本文を読む

MRT で淡水へ

2005年02月11日 | 台湾
台鉄の廃止路線を大規模にリニューアルして作られた路線です。地上部分に出たところで車窓を眺めますと、駅のホームも線路沿いのマンションも新しく、新しく開発されたニュータウンの風情です。私が台北に職場を持つ台湾人なら、この辺に住居を構えたいものです。新しいマンションには窓やベランダの鉄格子は見受けられませんでした。 MRT で改めて感心したのは、バリアフリー設備が完全な点です。陳総統の奥様は確かハンデ . . . 本文を読む

烏來へ

2005年02月11日 | 台湾
新店でバスに乗り換え、烏来へ赴きました。川の辺りは、京都嵐山の渡月橋のような風情が漂っています。トロッコに乗り、風景区に向かう予定でしたが、動いている気配はありません。 「大晦日はやっていないのかねぇ … 」 と、きびすを返し、途中の洒落たカフェで一休みすることにしました。店主に尋ねてみるとよく判らないといった感じで、父親らしき人を奥から呼んできました。 「日本からですか?」 いわゆる「トオサン世 . . . 本文を読む

台湾とは何ぞや?

2005年02月11日 | 台湾
天津大飯店は 7 割が日本人客だそうで、建物は古いものの整備は行き届いており割安感があります。ロビーには日本の三大紙に日経、日刊スポーツまで用意されています。スタッフ全員が日本語堪能です。チェックインした際に、受け付けの小姐が見た目も言葉も日本人と違わなかったので聞いてみたところ、台湾人でした。 「いやぁ、日本人みたいですねぇ。こんなこと言ったら失礼ですけど … 」 「日本人みたいですね、と言うの . . . 本文を読む

花蓮国際機場から台北へ

2005年02月11日 | 台湾
花蓮国際機場は出来たばかりといった風情で、機能的なデザインが印象的でした。開発が遅れていた東部も近年開発が進み、花蓮国際機場にもチャーター便(日本は沖縄)が徐々に就航しつつあるようです。とはいえ、私が着いた時分の機場は閑散としていました。さっきまで皆で楽しくやっていただけに、何だか物寂しい思いがしましたが、「字が素敵だから」との思い付きでやってきた花蓮は本当に素敵でした!出会った人々に感謝しつつ搭 . . . 本文を読む

太魯閣峡谷へ

2005年02月11日 | 台湾
翌朝、ホテルで手配した半日ツアーで太魯閣峡谷へ向かいました。この時期は曇天が多いのですが、奇跡的に晴れてただただ有り難かった! ツアーは 10 名程、家族連れ、夫婦、若いカップルに高校生くらいの女の子数名、日本人の私に白人女性といった面々でした。峡谷入り口付近で最初に降りますと、ツツジの花が美しく、日本のゴールデンウィークのようないい陽気です。とてもさわやかな一日の始まりでした。 太魯閣峡谷は、 . . . 本文を読む

タクシーの運ちゃんの心意気 (2)

2005年02月11日 | 台湾
特設会場からの帰りのバスからはとっくに見捨てられた時間で、花蓮のバス乗り場のタクシーに乗りました。 「はぁ、やれやれ … 」 とつぶやきますと、蛭子さんに似た運転手さんはやおら、 「あんた、日本人あるか?」 と切り出しました。た、 一人でこんな時間にふらついている日本人は珍しいのかもしれません。運転手さんは立て続けに、 「 60 年前まで日本人いっぱいいた。鉄道、港、病院、学校、みんな日本人が作っ . . . 本文を読む

盆と正月がやってきた!

2005年02月11日 | 台湾
サウナを出たら幸いにも雨が上がっていました。祭り好きの私が下に降りて行きますと、件のマネージャー氏も、 「せっかくおいでいただいたので良かったです!」 と破顔一笑です。バスに乗って旧花蓮駅跡の特設会場に向かいましたが、まさに「盆と正月が一辺にやってきた」という大変な賑わいでした。盆踊り、いや春節特設ステージ?は子供たちの見事な蛇?の舞いや、ご老人合唱団や春節踊り?やら、楽しい出し物の連続です。 出 . . . 本文を読む

ホテルのマネージャー

2005年02月11日 | 台湾
A 氏はアミ族だそうで、日本語堪能、「デキル男」という風情でした。花蓮も国際空港がオープンし、観光客誘致で鼻息が荒いとこなのでしょう。 李登輝前総統の来日で、台湾に妙に行きたくなりまして、等と話していたところ、 「ほぉ、李登輝さんご存じですか!」 と大変驚かれました。政治の話の流れで自然とそうなったのでしょうか、こちらからとりたてて聞いた訳ではなかったのですが、氏はふと、 「台湾も、独立と言うのは . . . 本文を読む

特急「自強號」で花蓮へ

2005年02月11日 | 台湾
いわゆる「駅弁」も日本人が台湾に持ち込んだ文化のようです。昨年京王百貨店に「排骨弁当」の名で逆上陸し、大ヒットした駅弁と「日式」のお茶を手にし、車中の人となりました。 早速中身を広げてみますと、アルミ容器 2 段重ねで上に甘いタレ味の排骨に煮卵、下には漬物が敷かれています。下は炊き込みご飯ですが、そのまま取り出して左右に並べると、上段の底が下段にくっついて収納されていたため汚れてしまいます。ティッ . . . 本文を読む

龍山寺・西門界隈を歩く

2005年02月11日 | 台湾
翌朝早朝、 MRT で龍山寺に赴きました。たたずまいは中国風、しかも戦前の雰囲気です。 よく観察すると、神仏混交様式で、台湾の人々の宗教感を見る思いがしました。早い時間でしたので、昼間の観光名所ではなく、地元の方の身近な信仰をかいま見ることができたのも幸いでした。見よう見真似で台湾流の参拝をし、お寺を後にしました。 西門町も春節の早朝とあって閑散としています。龍山寺からぶらぶら歩いて店に入り、パ . . . 本文を読む

火鍋と臨江街夜市

2005年02月11日 | 台湾
火鍋屋はセルフサービス・食べ放題でしたが、調味料の詳細は英語で聞いても今ひとつ理解できませんでしたが、まぁ嗅覚という勘に頼ればよいだけの話です。香菜を入れるとスープに深みが出ますが、日本人には好みが分かれるかもしれません … 「しゃぶしゃぶみたいにして肉を食べ、内蔵を入れてもう一煮させるとよい」 といったニュアンスでしたのでそのようにしました。あとは所詮鍋ですから、適当に横目で台湾人を観察しなが . . . 本文を読む