私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

与那国発「両岸直行便」を冷遇?:花蓮県政府観光局

2008年07月07日 | 台湾

「両岸直行」といえば、同じく4日は与那国~花蓮間の双方向チャーター便(記事)も初就航。「花蓮からの復興航空機は4日午後1時20分ごろ、与那国空港に到着。空港前では歓迎セレモニーが開かれ、久部良中学校の生徒によるブラスバンドや児童からの花束贈呈などがあった」(八重山毎日)のだそうですが・・・・

◆与那国―花蓮、初のチャーター便飛ぶ(八重山毎日)
◆花蓮苦等陸客 包機日客受冷落(自由時報)
◆花蓮機場除大陸直航 今也直飛日本嶼那國島(中廣新聞網)

<花蓮で日本からのチャーター便を冷遇>
復興航空ATR-72型機は3日、沖縄からの観光客60人を乗せて花蓮空港に到着したが、今まであったアミ族の出迎えがなく、赤い歓迎の幕もなかった。チャーター便は1泊2日花蓮インアウトで花蓮観光だけに限った珍しいツアー。2002年10月以来、花蓮空港には226便のチャーター便が降り立ったが、日本からが半分以上を占め、3分の1が韓国から。毎年、成長を続けている。中国からの観光客を歓迎するあまり、今までの客を忘れたのではとの指摘に県観光局長は「そんなことはない。差をつけることはない」と否定している。(なる台NEWS)

   (中廣新聞網)

なる台の記事(与那国発のツアーは3泊4日)は「自由時報」のそれを参照しているのでしょうが、当日は花蓮市主催で歓迎晩餐会が催されていたようですし、『同チャーターで与那国入りした花蓮市の蔡啓塔(ツァイ・チタ)市長は「今年中に与那国島に経済貿易の事務所も開設したい」と表明し、与那国との経済交流に一層力を入れる考えを示した』(八重山毎日)ようですから、花蓮市側が悪意を持って日本人観光客を冷遇したとは信じがたい気がします。
その意味で〝冷遇〟となった要因として考えられるのは「一方、与那国から21人の視察団が花蓮へ出発」(八重山毎日)という件。満員御礼だった台湾発に対し、与那国発は3割しか集客できなかったのですねぇ。通常のチャーター便でしたら200名以上が花蓮空港に降り立つでしょうから、「20名程度だったら大袈裟にやんなくてもいっか!」といった台湾流の〝実利的判断〟だった可能性もあるやに思います。まぁ、「日本精神」では、仮に20名の来客でも気合入れて歓迎すると思いますけどね・・・・
台北、花蓮の二空港から集客できる往路に対し、人口1700名程度の与那国のみから安定的に集客するのは現実的に厳しいでしょう。台湾側も常に満席御礼とは限りませんし、ある程度のR/Fを稼ぐには日本発も最悪5割弱程度の集客が必要だという認識に立ったうえで、チャーター便定期化に向けた次なる策を練ることを期待します。RACやJACとコードシェアして、与那国をハブとする「美ら島周遊」が出来ればいいでしょうけどね。(6月からBRが就航した宮崎や小松も、インバウンド/アウトバウンドの差という同様の課題が見えてきた頃だろうな・・・・)

「台北滞在だけで三日も四日も何やんの?やっぱそのうち一泊は花蓮&タロコ峡谷でしょう!」と吹聴している〝花蓮工作員〟の私はいささか驚いた報道ですが、少なくとも觀光業者擔心政策向中國觀光客傾斜,日本、韓國觀光客恐將逐漸萎縮」(自由時報)と、花蓮の観光業者の憂慮に端を発した報道であった点は救われる思いがいたします。

  2008南投火車好多節

〝歓迎光臨 大陸同胞〟な空気がどの程度なのかは存じませんが、南投県政府の日本人歓迎度はガチだなと思いました。7月11日~8月24日に開催される「2008南投火車好多節」にあたり、県知事は「台日両国の鉄ヲタが多数集うことを望む」といった挨拶をされていましたし、本年度の最大の目玉であるCK124蒸気機関車の運行(記事)に際しても、日本人旅客の座席確保を優先する旨記されています。

     集集線

5月に続いて台湾側の〝釣り糸〟に食らいついた私は、最終日24日の「2008南投火車好多節蒸氣火車CK124活動護照搭乘申請書」をエントリーした(夏場は止めとこうと思っていたんですけどねぇ・・・・)のですが、その間のやりとりで、「私は集集線〝乗り鉄〟したことがありますよ。今度は濁水~集集間の緑のトンネルを自転車で走ってみたいです」と、〝証拠写真〟を添えて返信しましたところ、「再び南投においでいただけてうれしいです。私は当日服務台におりますので是非お声かけてください!」といった随分丁重な返信をいただき大変感激しました。

集集線は一日九往復ですのである程度の段取りが必要ですが、新幹線の開通と台中直通便がデフォとなり格段に利用しやすくなったとは思います。それでも、濁水駅の「台灣鐵道村」、集集駅の「卡通鐵道村」、水里駅の「國際鐵道村」という〝主題專區〟を全て見学し、集集駅~龍泉駅の緑色隊道その他スポットをチャリで周り、二往復のSLの時間にも合わせるという〝多元連立方程式〟を解くのは中々骨が折れそうです。(ヒント:總達客運)

好き不好きはありましょうが、こうした算段が苦にならない性格でよかったなとは思います。

    



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