私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

名残惜しい帰国

2005年02月11日 | 台湾
「もう、帰るのですかぁ?」
虚を突かれたように目をこするフロント氏に、
「8 時 10 分の飛行機なんだよ。春節だから混むかもしれないし。ま、新年快楽!再見!」
と告げて 5 時 20 分にホテルを後にしました。中山の新光三越では、初売り目当てだかの長蛇の列が出来ています。何ともパワフルな人たちです。

機場は海外に出国する台湾人でごった返していました。特に北海道方面はもの凄く人だかりが出来ています。帰国してから、この日だけで 3500 人の方が香港・台湾から北海道に入られたとの報道がありましたが、あの光景を見れば納得です。
ここ数日濃霧の影響で、空路も遅延・欠航が相次ぎましたので、心配 … いや、むしろそれを口実に、
「飛行機飛ばないので、今日は帰れませ~ん!」
と日本に一報できたらどんなに愉快だろうかと思ったのが本音です。
この感覚は今まで感じたことのない新鮮なものでした。通常は、帰国日の空港では、
「やれやれ、一眠りしたらお国の土が踏めるなぁ」
と思うのですが、何故か名残惜しい … 小学生の頃、夏休みによく親戚の家に泊りに行っていましたが、期せずしてその時のことを思い出しました。
「台湾は異境ではなく、親戚の家だった!」
これが、今回の旅の総括でした。親戚の家なら何度でも遊びに行くものです。再会を祈念して搭乗口へ向かいました。
福岡へ向かう BR2105 便の 9 割近くは台湾からのお客さんでした。道中の無事と、私同様日本を楽しんでいただけるよう願わずにはいられませんでした。

いつの日か、日本と台湾が対等な立場でお互いに切磋琢磨する、 EU 連合のような、「新東亜共栄圏」を構築することができたらどんなに素晴らしいでしょうか。

誇り高き人々、大自然、夜市の賑わい。
初めて訪れた台湾は、私の心に深い思索をもたらしてくれた、何とも得難い日々でした。

※写真・・・・花蓮の海岸線

太魯閣ツアーの帰路です。この海岸線はとても美しかった。ホェール・ウォッチングも近年盛んのようです。

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