私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

ホテルのマネージャー

2005年02月11日 | 台湾
A 氏はアミ族だそうで、日本語堪能、「デキル男」という風情でした。花蓮も国際空港がオープンし、観光客誘致で鼻息が荒いとこなのでしょう。
李登輝前総統の来日で、台湾に妙に行きたくなりまして、等と話していたところ、
「ほぉ、李登輝さんご存じですか!」
と大変驚かれました。政治の話の流れで自然とそうなったのでしょうか、こちらからとりたてて聞いた訳ではなかったのですが、氏はふと、
「台湾も、独立と言うのは … 難しいでしょうね。生産拠点も大陸にだいぶ移していますし、そうなると大陸から引き上げてこなければならない訳ですから」
とおっしゃいました。
彼らの世代ならではの、微妙な部分を吐露した言葉だな、とその時思いました。
私が彼の言葉から感じたのは「独立=大陸との武力衝突」という意味だな、ということです。即ち、独立を手にする過程では生産拠点も引き上げざるを得ないし、ノーガードの殴り合いともなれば、国土は焦土と化す。たくさんの人民も犠牲になる。それはたまらない、ということなのでしょう。確かにそれはその通りです。大陸と一緒になろうという積極的意志はないが、さりとて無理に事を荒立てなくとも現状何とかやっている訳だし … という真情は十分理解できます。
彼の真意は確認した訳ではないので、返答に窮しましたが、台湾は既に戦前から自立した経済圏を形成しており、国家たる要件は満たしていると認識していることを簡単に述べるにとどめました。

アミ文化村より夜市に出向きたいと願っていましたが、窓の外はどんよりと曇り、小雨が降り続いていました。そんな風景を眺めていても滅入るのでサウナで汗を流すことにしました。

※写真・・・・花蓮駅ホーム

花蓮は昔の日本の匂いが残った街です。

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