今度、どこ登ろうかな?

山と山登りについての独り言

社山

2006年02月20日 | 山登りの記録 2003
平成15年7月4日(金)

 梅雨の中休み?晴れ間が出ると言うことで、以前から気になっていた日光の社山に登るため家を出る。日光に着くまで曇りの余りぱっとしない天気だったが、いろは坂にかかるあたりで晴れ間がのぞき、男体山が姿を現した。全体としては曇りだが、晴れ間も少しは期待できそうだ。

 登り口は中禅寺湖の南岸、中禅寺というりっぱな寺(日光には何回行ったか定かではないが、こんなところにコンナ立派な寺があるのは知らなかった。大体中禅寺湖という名前はこの寺からきているのだろう)そこを過ぎて、立木観音に大きな駐車場があった。ここから延々と中禅寺湖沿いの車道を歩くのだと、ガイドブックに書いてある。

 立木観音の駐車場には観光バスの運転手が、待機しているのか所在なさそうにしている。この先の元有料道路沿いの駐車場まで行って車を停めた。中禅寺湖沿いの遊歩道のような道路がズット続いている。車止めがあって先には車が入れない様になっているが、遮断機は鍵が掛けていないので入る気なら入ることは出来る。ガイド?に連れられた団体が後ろからやって来た。山登りでは無いようだ。

 イギリス大使館の別荘だの、フランス大使館の別荘だのがあって飽きないプロムナードだ。イタリア大使館公館別荘跡が公園になっている。つり宿が2軒ほどあって、その先は未舗装のややアップダウンのある道になる。半月峠に登っていく道を分け、中禅寺湖に延びている半島状の八丁出島を越えると、入り江状の湖岸に出て、社山がなかなか形のよいピラミダルな姿を現した。高くはないが眼を引く山だ。

 阿世潟から登りになる、モミジやナラの若木の多い緩い斜面を少々で阿世潟峠に着いた。狭い尾根状の乗っ越しの様なところで、足尾方面も社山の方もガスが出てきて視界はない。笹の低い下生えにダケカンバの疎林が続く上りは、左側(南側)が切れてガレ状になっている。上りはだらだらとだんだんきつくなってきて結構しんどい。コブをいくつも乗り越えていくのだが、二つほど越えたあたりで、大変ゆっくり登っているこの日初めての登山者にあった。この年配の方とは山頂で少し話をした。

 山頂はシャクナゲの花盛りで、樹林がうるさくて展望はよくない。うっすらと男体山が中禅寺湖の向こうに見えている。静かな山頂で、一人きりの満足を味わう。少し先の展望のいい場所に腰掛けて、ちょうどガスが晴れて黒檜岳や大平山が大きく見えてきた。日光白根や栃木・群馬県境の山並みが見えた。足尾側は全く見えない。写真を撮り終わって、持ってきたコーヒーをすすっていると、先ほどの年配の方が登ってきた。神奈川から来たそうで、やはりあちこち登っているが、日光の南側の山は初めてだそうだ。一人でゆっくりと山にいることを満喫している風で、なかなか渋くて風格のある方だった(もしかすると、有名な人かも)。しばらく休んで、別れを告げ、下りにかかった。

 この後滑りやすい笹の斜面で思い切りころんでしまった。運悪く、暑くなって半袖のポロシャツだった。倒れた場所も運悪く岩のむきだし、右手と右腕をついて、ひどい擦過傷を手のひらから腕にかけて作ってしまった。傷が意外に深く、痛く感じなかった割には、少しして血が流れ出した。人目には右手大怪我だ。これで、半月山まで行くことは諦めて、阿世潟峠から中禅寺湖に下る。

 中禅寺湖の湖水で汚れた傷を洗い流した。痛々しいくらいの傷になってしまった。あはは。痛みは大したことはないが、ちょっと軽はずみで気が入ってなかったなと反省した。

 中禅寺湖沿いの遊歩道はひと気も少なく気持ちのいい林間のプロムナードだった。立木観音まで戻ると観光客が多いが、それでもまだこの辺としては静かなシーズンオフだろう。傷を負ってしまったために、温泉の入浴も出来ず、そのまま家路についた。

 

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