Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

辰野町の現場から

2006-09-13 08:11:34 | 自然から学ぶ
 おととい、辰野町小横川をを遡り集落の上の方まで仕事で入った。沢沿いの狭い空間の中央に小横川が流れ、その川沿いに道があって、家々がつらなる。この沢は国道153号線の小横川入口という信号機から入っていく沢で、下流域は辰野のマチ中ということもあって山間ではあるものの、マチからそれほど遠いところではない。この沢を遡るのは、昭和60年代以来かもしれない。

 「とき」のトップで紹介している辰野町の写真は、まさしくこの小横川を遡った昭和60年代に撮影したものである。その日は衆議院選挙か何かの選挙の日で、おばあさん二人が選挙の投票に向かうところだった。歩いているのは川沿いの道で、左側のガードレールの外に小横川が流れている。写真には写っていないが、右側の看板のさらに右に見事な双体道祖神があって、先日も盛んにコスモスが咲いていた。写真を撮ればよい被写体であったにちがいないが、カメラを持っていなかった上に、携帯のカメラが知らない間に壊れていて、撮ることができなかった。残念でならない。

 さて、集落を越えて道沿いを上っていくと、左側の山手が大崩落している場所がある。崩落したすぐ向こうに工場があるが、被災はなかったようだ。実は7月19日午後5時ころ、父親とともに川の様子を見に行った中学生の女の子が、この土砂崩落に巻き込まれて亡くなった場所である。集落内ならともかく、なぜこの場所へ来たのか、何を求めていたのかは推測できないが、偶然にその土砂崩落に巻き込まれてしまった。この川沿いは、ずいぶん荒れたようであちこちで護岸が決壊しているが、こうした崩壊の現場は他には見られなかった。本当に偶然だったとしかいいようがない。

 次に辰野町小野の楡沢川沿いに入った。枝垂栗へ向かう広い道沿いに車を止めると、道と道に挟まれた三角地帯の荒地を全面覆うようにして、アレチウリが繁茂していた。三方を道で囲まれた平地で、道に囲まれているからそこから外につるが伸びていくことはないが、異様な雰囲気である。「アレチウリ」でも触れたが、アレチウリの周辺をたくさんの蜂が飛んでいる。めったに車が通らないだけに、静寂の中に蜂の飛ぶ音が際立つ。アレチウリの合間にゲンノショウコが顔を出していたりするから、アレチウリが一面を覆うようになったのは最近のことなのだろう。

 余談であるが、別ブログで高山村で見た「ゲンノショウコ」に触れたが、実はそれ以降ずいぶんあちこちでゲンノショウコを見ている。「始めて見た」なんていうことをそのブログで書いたが、実は見ていたが記憶になかっただけなのかもしれない。ただ、白い花のものはよくみるが、赤っぽい花は見ない。北日本には白色が多いというから、南の方に行くと赤いものが多いのだろうか。

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