Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

弁当の中身

2005-09-14 08:17:49 | ひとから学ぶ
 わたしは単身赴任ながら、毎日弁当を作って会社へ向かう。社会人になったばかりの若いころも、給料が安くて会社で弁当を頼むのも大変だったので、アパートでの自炊の残りなどを簡単につめて、弁当を持参したことがあった。「若いのにたいしたものだ」などといわれたが、正直いって、中身はろくなものではなかった。焼きそばを作ると、それだけをつめたり、なにしろ、一品をたくさん入れて、なんとかいっぱいにしていたと覚えている。そして焼きそばをつめることが多かったことも記憶している。当時も実家から200km近く離れていたものの、ほぼ毎週のように帰宅し、家の野菜や母の煮物などを持って、また、200kmほどの道のりを車で走ったものである。当時は土曜日が休みではなかったので、一週間も長かったし、帰ってもすぐまた会社へという感じであったように思う。帰らずに弁当を買えば、その方が安かったかもしれないが、若いころは、車に乗ることが第一の楽しみであったのかもしれない。
 それはともかく、その後も単身赴任をすることはあったが、その時は弁当はつくらなかった。お金があったからかもしれない。久しぶりに弁当を作るようになって、もう一年以上たつ。当初は面倒くさかったが、作り方がパターン化してくると、慣れもある。中身もそれほど日替わりということはなく、ほぼ同じものが入っている。体によいか悪いかはなんともいえないが、注文して来る弁当よりは、食材それぞれをくらべてみれば、明らかに自分のものの方が安全であることはわかる(食材の安全には神経質ではないが少し気を使っている)。バランスという面では少し欠けているかもしれないが、若いころは自分の作った弁当を美味しいと思ったことはなかったが、このごろ作る弁当は、けっこう美味しい。肉はそれほど好物ではないのであまり入れないが、魚なども含め蛋白源には購入品を使っている。しかし、お米はもちろんであるが、おかずの半分以上は自家で採れたものである。したがって食材の費用はほとんどかかっていない。そのへんが食材をすべて購入している人にくらべれば、メリットは多い。毎週自宅から食材を持ってくることによってできる業である。野菜が好みだから、野菜を多様することが多い。すべて無農薬である。
 ところが無農薬と思って安心していると、そうばかりではないということが、最近あちこちで言われている。自家で蒔く種をよくみると、国産ではなく、外国から輸入しているものが多いようだ。わたしのモットーは、遠くのものを食べないというのが基本である。自家で採れるものでなるべく済ます。購入する場合も、居住地に近いものを選択する。今までの基本姿勢であるが、種の話を聞いて、少し別の視点も必要だと思っている。
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