わが家はニョーボも働いているので、かなり前から夜めしは弁当であることが多い。実際作るよりも安く上がるし、かたづけも楽だから、という事情である。このお弁当は池袋三越で買ってくることが多く、高級感があって、かつ安くてうまい。ところが近く池袋三越がなくなるとかでさびしい限りである。武蔵村山の三越もなくなるとかで、民主党の岡田さんのお兄さんが怒っていた。
三越といえばすでにもうないが、大阪に北浜三越というのがあって、かなり高級志向のお店であった。上階に映画館があって、古い名画を中心に上映していて、学生の時、大阪に遊びに行ったときに、友人と見に行ったことがある。映画館の横に喫茶があってティーセットが当時で2千円くらいして驚いたものである。難解な名画といいティーセットといい採算は度外視していたような気がする。
三越は伊勢丹と経営統合したので不採算のお店はどんどん閉店してゆくのであろうが、三越のような、見栄っ張りでスノッブな老舗でハイクラスなデパートが少なくなるのはある意味文化が衰退するのを見るようである。
何をもくろんで合併したのかわからないが、伊勢丹が若干大衆化して三越はいっそう高級化すれば、シナジーがうまれると思うし、またそうでないと一緒になった意味がないはずである。一緒になって、東武や西武のようなお店があちこちにできても仕方がないのである。