ワシ最近ジーンズが好きで、ちょっと前だけど、池袋のリーバイスに行ったことがあった。あそこは一般のジーンズとヴィンテージジーンズと分けて置いてあって、ヴィンテージジーンズは2万円以上である。けっこう高い。
ジーンズに詳しい店員さんの話だと、ヴィンテージはもうオタクの域の人が買うらしく、生地もいいのを使っていて、なおかつダメージ処理といって、何年もはき込んだような加工がしてあるのだ。高いわけである。とくにMADE IN USAというだけで4万円位したりする。あ、その他は日本製。間違っても中国製なんかない。
まあ生地がよいのは別として、ユーズド具合なんて自分ではきこんで作るもので、そんなことに加工賃が乗っかっているものをわざわざ購入するのも、おやじにはわからない世界である。あと、昔の作製工程で、変なところにリベットが打ってあったり、バックストラップがついていたり。といって、古着じゃないのだ。それからセルビッチだっけ。
古着といえば、デニムなんて、いくらでも洗えるから、他人様が使ったものでも気にならない。昔、ワシらが高校生や大学生であったころは古着屋が大はやりで、ジーパンはよくアメ古着を買ったものである。当時の古着は2~3千円くらい。今でも似たような値段だったと思う。あの古着ジーンズとヴィンテージジーンズと限りなく区別がつかないのはおやじだからか。
実際、この前、西新宿の某ジーンズチェーン店で昼休みに暇つぶししていたら、価格2万5千円の、サイズの売れない36インチと29インチの「ヴィンテージリーバイス」が5千円で安売りしていて、29インチがぴったしだったので買ってしまった。値段もあってないようなイメージを目の当たりにして、ますますヴィンテージの値打ちがわからなくなってしまった今日この頃である。