生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

技能照査 5

2006年02月14日 | 2005
連日、技能照査の実技課題に取り組んでいますが、生産技術科のカリキュラムは設計、製図、生産管理など多岐にわたるため、これまで機械加工の経験時間数が十分ではなく、その意味で技能照査の実技課題をクリヤーするため非常に苦労しているというのが実情です。そのようなハンディキャップの中、限られた時間でよく努力していると感じます。

今日、クラス唯一の女性であるSさんが規定の練習を終え試験に挑戦しました。これまでの結果から判断して、まだ練習不足かなという不安もありましたが、やってビックリこれまでのタイムを3時間以上短縮するという離れ業を見せてくれました。これには一同ビックリで、本番に強いSさんの面目躍如といったところでしょうか。
もちろん、採点基準は作業時間だけではなく、製品の寸法精度や面粗さ、ねじやテーパのはめ合いなど総合的に判断されます。

彼女の作品を評価すれば、時間短縮にエネルギーを費やしたためか、寸法などで減点され、全体的な出来栄えも決していいとはいえませんが、一度そのスピードを実現できれば、今後もう時間的な心配はないと思います。一度でも経験した作業スピードは体が覚えてしまうからです。

工作機械で金属を削る作業というと、非常に荒っぽく男性的なイメージを持ちますが、精度を出すためには、非常に繊細で、研ぎ澄まされた鋭敏な感覚が要求されます。その意味で女性としてのハンディキャップが一切無いことを、今日の彼女の結果が証明してくれました。感謝