生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

復活 ホブ盤 2

2006年09月30日 | Weblog

ホブ盤を復活させることをプロジェクトテーマとして取り組むY君。まず、彼が取り組んだのが機械の取り扱い説明書を熟読することでした。
しかし、この手のマニュアルがわかりにくく、難解なことはよくある事で、早速苦戦の連続。
しかも彼はボブで歯車を加工するのを一度も見たことがなく、機械の動きがまったくイメージできない状態でした。そんな八方塞の中でひとつひとつの?を解決しながら、ようやく基本的な動かし方をマスターしてきました。

次に待ち受けていたのが、道具類の不備。歯車を切るためのホブは各種揃っているものの、ワークの固定具が見当たらない。それらしきものはあるんだけど、うまく取り付けられない。使い方が間違っているのか、違うものなのか。

悩んでいてもラチがあかないので、じゃ、作っちゃえ。ということで旋盤で作ったのが、写真右側。棒状で先端にネジが切ってある。なければ作る、こういうことができるのが、我が生産技術科の強み。ちなみに左はこれから歯車を切ろうとするアルミのワークです。

彼によれば、操作方法も必要な道具も揃ったので、平歯車ならすぐ切れるとの事。慎重派の彼からはじめてGOサインがでたのでした。ワクワクっ

復活 ホブ盤

2006年09月29日 | Weblog

今回のバーチャルカンパニーテーマに『自動化FAモジュールの製作』があり、これに必要不可欠な機械要素として歯車(Gear)がある。その時は何も考えず購入したものの、待てよ、あの機械って、もしかしたら・・・。

我が生産技術科の加工実習室に、ずっとシートをかぶり佇む機械がある。
おそらく10年以上動いていない。いや、きっと15年くらいだ。ここ数年気になってはいたが、忙しさの中でその記録を更新し続けていた。

期待と不安に恐る恐るシートをめくって見ると・・・あぁやっぱり君だった。
君の名はホブ盤。ホブという刃物で歯車を切る機械。
よし、新しいテーマができた。この機械を動かそう。旋盤やフライスだけが工作機械じゃないんだ。今こそ君が必要なんだ。

15年の時を経て、よみがえれホブ盤。
復活!! ほぶばんっっ。


変形 バーチャルカンパニー

2006年09月28日 | Weblog

今回のバーチャルカンパニーは、個人別にテーマを持ちながら、進度状況や負荷量に応じて、そのつどチームを編成し、問題解決をはかるという変則的なものです。まるでセル(細胞)のように、変形進化しながら柔軟に形を変えていきます。

固定化されたチームではないため、マンネリにはならない反面、それぞれが個人と全体のバランスをみていないといないと、収拾のつかない状況になってしまいます。

さて、各自が担当するテーマは、
■自動化FAモジュールの製作(ゼネバ歯車による間欠動作機構)
■ホブ盤による歯車加工のための取り付け治具の製作と作業マニュアルの作成
■ミニCNCフライス盤の改良
■技能五輪課題の製作と作業手順書の作成
■メリーゴーランドの改良 ・・・

開発テーマの納期は、年末まで。
さて、どのような結末になるのでしょうか。
写真は、メリーゴーランドの仮組みをしているところです。

再開 バーチャルカンパニー

2006年09月27日 | Weblog

カリキュラムの都合でしばらく途絶えていたバーチャルカンパニーを再開しました。
ただし今回は、チームではなく一人一人がテーマを持ち企画、設計、製造、運営を行うというものです。

基本的には個人でやっていきますが、その時の負荷量に応じて臨機応変に助け合っていきます。個人としての責任感と、全体としてのチームワークや協調性が求められます。

どのようになっていくかは今後のお楽しみです。

スラスラくん 原点復帰完了

2006年09月25日 | Weblog

これまでも3軸動作はできていたものの、基準点の検出が出来なかったため、プログラムはG92で座標系設定をしていた。

やはり機械原点が決まらないのは、CNC MACHINEとしては情けないということで、つけましたコレを。

原点検出センサー!写真はZ軸に取り付けたセンサーとそのドグです。後づけのためとってつけた感じなのはご愛嬌ご愛嬌。
しかし動作は確実で、使っている基盤にはセンサー信号を取り込むコネクタが準備されているので、配線は何の問題もなし。

Mach3のソフト上で、REF ALL HOMEのボタンをクリックすると、あら不思議、ZYXの順に原点復帰していくじゃありませんか。あぁ感無量・・・

かくしてガリガリくん、いやスラスラくんは原点復帰機能を手に入れたのでした。これでG54が使える。

バイト研ぎ

2006年09月23日 | Weblog

旋盤作業でよく使われる横剣バイトの再研削作業を行いました。
使い捨てのスローアウェイチップが全盛の現在では、必須ではありませんが、それでも一品ものや専用のバイトを作るために、必要な技能になってきます。
卒業生からも、時々在学中に体験しておきたかったという話しを聞きます。

さて、それぞれの生徒が研いだバイトですが、刃先の形状はさまざま。
バイトの刃先は、適正な逃げ角やすくい角をつけることで、切れ味と寿命をバランスさせます。角度をつけすぎると切れ味はよくなるものの、磨耗が早くなってしまうのです。

向かって左前方の尖っている部分が刃先ですが、逆の逃げ角をつけてしまい削れないバイトを作ってしまった生徒もいたようです。(刃先の引っ込んだバイト)
グラインダーと悪戦苦闘の末、完成させたバイトで材料を削り、切れ味や切削面を確かめていきます。
自分で使うバイトは自分で作る。仕事に責任と誇りを持つための重要なステップです。


できました

2006年09月22日 | Weblog
 
 お約束のものができました。以前、メロンの苗の育ち具合を載せたときに実ができたら報告しますと書きました。6月末に撒いた種が7月の天候不順にもかかわらず、直径100mm程度の実がなりました。まだ発育途中がいくつもありますが、夏が過ぎたので無理でしょうね。肥料は当校の落ち葉だけです。甘みはまずまずでした。まずいまずいではありません。念のため!
 僅か2~3mm程度の種子から3ヶ月で成長して実をつける、速さと正確さは精巧な機械以上の正確さです。実を食べながら、生命の偉大さを感じた植物の生産技術でした。

スラスラくん 精度チェック

2006年09月21日 | Weblog

ガリガリくんになれないスラスラくんの主軸にダイヤルゲージを取り付けてXとY方向に走らせ、それぞれの倒れを測定してみました。

X(左右)方向が200㍉のストロークで0.5㍉、Y(前後)方向が150で0.05でした。X方向の狂いが大きいようですが、これは門型のダブルコラムにクロスレールがかかり、そこを左右に移動するという構造のためだろうと思われます。

これらをシビアに調整したところ、なんとか0.1ミリまで修正できました。こんなものでしょうか。

今後狂いが生じないようにスプリングピンを打っておこうと思います。
しかしこの調整作業中、ずっと前かがみの姿勢だったので、代わりに腰に狂い?が生じてしまった。

ガリガリくん

2006年09月19日 | Weblog

昨年から取り組んでいる、ミニCNCフライス盤の製作。
ここまでの状況は、スピンドル以外はとりあえず完成。

つまり、動作はできるものの刃物で削ることができないので、まだガリガリくんとは呼べません。ボールペンを取り付けて紙に絵を描かせて悦んでいる・・・スラスラくん。

はやくガリガリくんになりたい・・・