生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

プロジェクトテーマ 経過報告

2006年10月31日 | Weblog
今日は、生徒たちは一日CAD実習だったため、これまでに出来上がっている部品を、私のほうで仮組みしてみました。

メリーゴーランドですが、回転に対する3本の上下動軸の動きは、今まで以上に滑らかです。もう一息で、完成でしょう。

これは、ガリガリ君の2台目のZ軸駆動部です。じつは、この構造を基本にして、1軸ステージユニットの製作を目論んでいます. 現在、Y君に基本設計をしてもらっています。近いうちに、このブログで報告できると思います。

プロジェクトテーマ経過報告

2006年10月30日 | Weblog

まず、メリーゴーランド関係から。回転テーブルを下から見た写真ですが、上下動する軸の先端をR4で丸めました。ボールエンドミルを使いピッチ1㍉で加工しましたが、どうしてもカッターマークのスジが残ります。動作に影響がないということで、これでヨシとします。

メリーゴーランドは、子供を対象とした商品なので、カドは丸いほうがいい。ということで、R面取りしてみました。手前は、そのとき使ったメントリカッターです。


受注品

2006年10月27日 | Weblog

コンピュータ制御科より、加工依頼の注文が入りました。ライントレースロボットの車輪に使うパーツとのこと。アルミ製で難しい加工ではありませんが、ゴムリングがはまる、R1.75の半円形のみぞ用にバイトを成形する必要がありました。

とりあえず、1台分2個の試作ですが、具合がよければ、大量(30~40個)の注文がありそうです。日ごろお世話になっている制御科さまのお願いですので、今回のお代は、もちろんロハ。お互い持ちつ持たれつということで・・・。

アーチ加工 3

2006年10月26日 | Weblog

本日、5番目のマシニング課題であるアーチ形状の加工プログラムを、Aグループの4名全員が見事にクリアーしました。
さあ、次なる6番目の課題は、さらに複雑怪奇?なドーム形状となります。
頭の中の3Dイメージを膨らませ、一発クリアーなるか。
乞うご期待!!

アーチ状の加工 2

2006年10月26日 | Weblog
昨日紹介したZX平面上のアーチ加工ですが、NCVCでのシミュレーション画面と加工プログラムです。1回の加工サイクルを、51回繰り返すプログラムとなっています。(材料幅が50㍉、切削ピッチ1㍉)その割にプログラムは、短く単純です。これは、サブプロの実行をL51の繰り返し回数で指示し、切削ピッチ1㍉はインクレメンタルを使っているためです。

% O0108(MAIN)
T8(R6_BALLENDMILL)
M6
G90G54G0X122.Y0
Z50.
S1800M3
G1Z1.
G18
M98P02L26
Y0
M98P03L51
G0Z50.
M5
G91G28Z0
G28X0Y0
M30

O2(SUB-ARA)
G1Z-18.801
X112.
G2X-7.Z-18.801R99.875
G0Z5.
X122.
G91Y2.
G90
M99

O3(SUB-SHI)
G1Z-19.406
X112.
G2X-7.Z-19.406R99.375
G0Z5.
X122.
G91Y1.
G90
M99
%


マシニングプログラム課題 アーチ状の加工

2006年10月25日 | Weblog

今週は、写真の通りボールエンドミルで、アーチ形状を削り出す課題です。ツールパス(工具経路)は、右からアプローチして、ZX平面(G18)上で、時計回り(G2)に円弧切削し、上昇、右に移動し元の位置にもどるというサイクルをサブプロで51回繰り返し実行するプログラムになっています。

荒削りのピッチが2㍉、仕上げが1㍉で、出来上がりの面肌は、ツルピカでかなり良好です。下の写真で縦方向に等間隔のスジが見えますが、これが1㍉間隔のカッターパスです。加工プログラムは、意外とカンタンで明日紹介します。


続行 プロジェクトテーマ

2006年10月24日 | Weblog
今日は、CADの予定でしたが、担当の先生が出張になったため、加工実習に切り替え、遅れ気味のプロジェクトテーマを進めました。
そのうちのいくつかを紹介します。

これは、メリーゴーランドの回転テーブルです。厚さ2㍉のアルミの板で、軸やボルトの通り穴をフライスであけ、外形は真ん中の穴を原点として、ワイヤーカットで切り抜きました。

出来上がったパーツに真ちゅう製のガイドブシュを取り付けてみました。まあまあの出来です。

つぎは、ガリガリ君(ミニCNCフライス盤)用の送りハンドルノブです。これも、アルミ製で持ち易いように、外周にローレットを入れてあります。


今後も、随時報告していきます。


本日 休校

2006年10月23日 | Weblog
今日は、来年度の推薦入試のため、在校生はお休みです。
私は試験関係の担当業務を終え、残りの時間でこんなことをやっていました。



実はこれ、今度、高校生向けの模擬授業で使うNCプログラムのネタなのです。
わが校のPRを兼ねた出張出前講座で、私が高校に出向き90分間の即席授業を行うというものです。

初めての試みなのですが、ガリガリ君を持参し、ボールペンでプログラムの軌跡を描こうという目論見です。どうせやるなら、アニメキャラクターということで、ドラえもんに決定しました。(形がかんたんで抜群の知名度)

他にも、必要な資料をシコシコと作っています。
さぁ、どうなることでしょう。また、後日報告します。
以下はドラえもんのプログラムです。

%
O1(doraemon)
G90G55G0X74.18Y117.64
Z5.
G1Z0F400
G3X17.11Y50.17R56.77
G3X52.48Y16.3R49.65
G3X73.8Y13.12R71.86
G3X95.79Y16.15R59.66
G3X127.71Y50.17R50.4
G3X127.85Y79.11R60.21
G3X74.18Y117.64R58.41
G0Z2.
X47.85Y86.35
G1Z0
G3X22.99Y37.45R33.36
G0Z2.
X34.46Y55.95
G1Z0
G3X114.89Y56.4R47.14
G0Z2.
X123.2Y39.21
G1Z0
G3X99.07Y86.7R35.72
G0Z2.
X89.99Y70.66
G1Z0
G2X119.81Y81.8R54.34
G0Z2.
X122.92Y61.58
G1Z0
G3X93.31Y61.24R116.08
G0Z2.
X91.81Y50.7
G1Z0
G2X120.2Y40.07R58.39
G0Z2.
X74.13Y33.65
G1Z0
G1X73.5Y61.85
G2I0.14J8.35
G0Z2.
X51.16Y53.47
G1Z0
G3X24.38Y43.73R113.22
G0Z2.
X23.22Y64.05
G1Z0
G2X54.96Y61.24R62.69
G0Z2.
X53.47Y70.99
G1Z0
G3X26.2Y79.91R41.89
G0Z2.
X56.45Y75.61
G1Z0
G3X68.47Y79.97R11.54
X73.01Y92.59R18.95
X54.79Y104.2R12.16
X56.45Y75.61R16.54
G0Z2.
X59.15Y84.59
G1Z0
G2X68.23Y86.21R4.64
G0Z2.
X79.85Y86.19
G1Z0
G2X88.93Y84.58R4.64
G0Z2.
X91.98Y76.65
G1Z0
G2X81.Y77.9R10.93
X74.07Y94.29R19.55
X93.47Y104.2R12.51
X91.98Y76.65R17.28
G0Z5.
M30
%





それぞれのプロジェクトテーマ

2006年10月20日 | Weblog
ここしばらく、プロジェクトテーマの進行状況がおもわしくありません。
カリキュラムの都合で、設計製図とNCプログラム実習に大部分をとられるからです。
そんな中、本日の午前中、久しぶりにテーマを進める時間がとれました。
各自の担当作業を、黙々とこなす地味な時間が続きますが、何とか今年中の完成を目指してガンバロー。






自動化FAモジュールの製作

2006年10月19日 | Weblog
今回のプロジェクトテーマで、H君が担当する自動化FAモジュール(ゼネバ歯車による間欠動作機構)ですが、基本設計が完了し、いよいよ部品製作に入りました。


第一弾が、ベアリングブッシュなる部品。
回転軸を支持するためのラジアルベアリングを固定するための部品で、ベアリングが収まる部分の内径寸法に、はめあい精度が要求されます。


第一工程(オモテ面)完了品です。 (かなりピンボケ)


完成は、年内の予定です。