会場を撮ろうと8時過ぎに3階にいくと、すでに数人の受験生が着席済みで、邪魔にならないように遠目からパチリと一枚。
9時から試験開始となるが、今回の受験生はどんな感じなのだろう。そして、来年度の生産技術科4期生は、どんなメンバーがそろうのだろう。
少子化や2007年問題等の影響で日本のモノづくりが危うい状況の中、わが科も定員確保に苦労しているが、現場を受け持つ私としては、より良いカリキュラムの充実に腐心するのみである。
製図関係のカリキュラムがつづいたため、ほとんど進んでいなかった加工課題ですが、今日はひさしぶりに全員で、各課題に取り組みました。
進行中のテーマは ・・・
1.メリーゴーラウンド
2.ガリガリ君の改良(ミニCNCフライス盤)
3.ゼネバ歯車による間欠機構モジュール
4.直動ステージ といったところです。
写真は、ガリガリ君の改良部品です。
なんとか、年内中の完成を目論んでいますが、どうなることやら。
生産技術科には、2種類のメーカーの普通旋盤があります。それぞれ、ワシノとオークマ製ですが、個人的にはオークマ旋盤のほうが使いやすいと感じています。
旋盤には、主軸の回転を止めるために、ブレーキがついていますが、ワシノはドラムブレーキ、オークマはディスクブレーキです。効き自体はオークマのほうが優れますが、よく不調になります。今回も5台中3台のブレーキが不調で調整を行いました。
オークマは愛知県にある工作機械メーカーなので、使われているディスクブレーキは、当然あのメーカで、うわさによるとカローラのブレーキと同じだという話を聞いたことがあります。旋盤側面のカバーをはずして、パッド付近にあるブレーキオイルの排出バルブ?にゴムチューブをはめ、ホース内にたまったエア抜きと古くなったオイルの入れ替えを行いました。
最初はやってもやっても、効きがよくならないため、あきらめかかりましたが、10分を越えたころから、ようやく圧がかかるようになり、めでたくブレーキの復活となりました。
マシニング用のプログラムが完成した。
ワーク原点とツールセッティングを済ませ、プログラムを機械に転送後、図形チェック、ドライランによるテスト運転をおこない、加工に入った。
写真は、工程ごとの経過です。
約1時間かけて、ようやく完成したのが、これです。
あれ、おかしい。中心の穴がずれてる。穴は前加工であけたんだから・・・。
原因はワーク原点の取り間違いか、プログラムのミス。
残業して仕上げたのに、ショック。
また、明日がんばろう。
モノづくりの楽しさを知ってもらうための参加型展示会、ポリテックビジョンが開催された。昨年のアームロボットに続き、今回はミニCNCマシーン”ガリガリ君”を引っさげ2回目の参加となった。
10時から16時まで6時間の連続運転だったが、トラブルも無く快調に動作してくれた。ボールペンで、紙にキャラクターや日本地図を描く実演だったが、子供をはじめ、学生さんや女性など幅広い層に好評だった。さて、来年は何を展示しよう。
本日午後から、近くの高校に出向き(渋滞してたとはいえ車で片道1時間だから近くでもない)、臨時の出前授業を行ってきました。
2年生を対象とした、公開模擬講座で、進路指導ガイダンスの一環として民間業者が主催したものでした。ウチをはじめとして、大学、短大、各種専門学校が20校ほど参加しており、さまざまな職種(業種)の科が集まっていました。
聞いたところ、2年生は7クラスあり、1クラス40名程とのこと。つまり約280名。そして、私の生産技術の講座を希望してくれた生徒さんは、わずかに2名。
これまた聞くところによると、人気のある講座は、経済経営、理容美容、栄養調理、保育幼児教育、美術映像音楽、スポーツトレーナー、看護などなど。わかる気がする、というか十分に納得です。第一、生産技術って何なのかよくわからないし、やたらカタいイメージがある。(実際カタいんだけれど。)
これから、日本のモノづくりはどうなっていくんだろう…という悩みは総理大臣に任せるとして、一市民の私としては、高校生にもモノづくりの楽しさをわかってもらえるようなカリキュラムを作っていかなければいけないな~~~。と実感した一日でした。
しかし、今回の出前授業がガリガリ君にとって、初の対外試合でしたが、快調に動作してくれホッとしました。あさっての展示会も頼んだよ。
先日紹介した、トロコイドのマクロプログラムです。
ツールパスはこんな感じで、1回当たり0.5ミリの切込みで、右方向(Xプラス方向)に切り込んで生きます。
前半のO1からM30までがメインプログラムで、後半のO2からM99までがマクロプログラムです。短いプログラムですが、繰り返し命令が使われていて、X40になるまで、上の動きを繰り返しながら進んでいきます。
%
O1(MAIN)
T1
M6
G90G54G0X0Y0
G43Z50.H1
S2000M3
N1
X-15.Y0
G1Z1.F1000
Z-10.
G65P2W20.X40.D10.T0.5F2000
G90
G0Z50.
G91G28Z0
G28X0Y0
M30
O2(TOROKOIDO SUB-1)
#1=[#23-#7]/2
#2=ROUND[#1*COS[30]*1000]/1000
#3=0
F[#9]
WHILE[#3LT#24]DO1
G91G1Y-[#2]
G3Y[#2*2]R-[#1]
G1Y-[#2]
X[#20]
#3=#3+#20
END1
M99
%