生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

引張試験片の製作

2007年11月30日 | Weblog

金属材料の機械的性質(強さ・伸び・絞りなど)を調べるための最も基本的な試験法である引張試験用の材料製作を加工課題の合間を見て行なっています。何種類かの材料で作る予定ですが、数ある金属材料の中でも最も一般的でいろんなところに使われているSS400(一般構造用圧延鋼材)で開始したいと思います。

 

外径が28ミリの丸棒をノコ盤で約200ミリに切ります。全長は試験の精度にあまり関係ありません。

 

ここから旋盤作業です。まず外形を適当な大きさに削ります。今回は25ミリで削りました。

 

次にR部分の荒取りを溝入れバイトで行ないます。端面からの長手寸法と直径寸法をあらかじめCADで求めておき一覧表にしておきます。

寸法が細かいので普段は使わないカウンターを見ながら作業を進めます。仕上げ代はコンマ2ミリの設定で段形状を作ります。

真ん中に残った部分を超硬バイトで一気に削り落とし仕上げます。直径14ミリです。これはJIS規格で決められています。(4号試験片の場合)

あとは両端をR15で仕上げれば試験片の出来上がり~となりますが、今日はここで時間切れということでつづきは来週へ・・・


MCプログラミング 応用課題

2007年11月22日 | Weblog

毎週木曜日の午前中に行なっているNC実習ですが、先日の固定サイクルの講義で一通りのプログラミング手法を終えました。後は実践での経験をつむために課題をこなすことになります。

そのための応用課題を2週間前から取り組んでいるのですが、決して難しいとは思いませんが工程数が少し増えただけで作業ペースが急に落ちてしまいます。

 

ようやく今週プログラムが完成し、プログラムの入力→描画チェック→ツールセッティング→ワークセッティング→試運転→本加工と行いなんとか今日中に片付けることができました。

まだまだプログラムミスが多く試運転以前でのチェックができていないという感じです。

いろいろ問題も多いですが気を取り直して次なる課題の提示です。

さらに工程数が増えて複雑な形状になっていきます。


TI応用課題

2007年11月21日 | Weblog

いよいよ、進度のはやい生徒二人(OくんとKくん)が教科書の基本課題を終わり、技能検定のための実践的な応用課題に突入しました。

先日の私と同じで、組み図の作図は初めてなのでかなり戸惑いながらやった結果がコレ。

1時間経過後の結果でした。このペースでは本番では当然アウトなのでここからどれだけペースアップできるかが勝負です。さあ、頑張っていきましょう。


自己管理と自己責任

2007年11月20日 | Weblog

これまで加工実習で使う各種測定器は機械ごとに設置され使うようにしていましたが、共用という認識からか取り扱いも雑で紛失することもありました。

今回、機械ごとではなく作業者ごとの管理に改め自己責任で管理・使用してもらおうと考えました。

たまたま使われていない工具箱があったので・・・

これに合うように断熱用の発泡剤を切り・・・

効率よく立てて収納できるような切りかきをいれ・・・

こんな感じに出来上がりました。

これからは、自分で責任を持って管理しましょう。ゼロ調整が狂っていて寸法が出なくてもすべて自分の責任です。


TI検定の準備

2007年11月19日 | Weblog

1年生のTIは教科書の基本問題をやっているところですが、時期的にみてそろそろ検定試験に向けた準備にかからなければなりません。

ということで、一足先に私がその課題をやってみました。試験時間が2時間なのでタイムを計って行なったところこんな有様でした。

正直もっとできると思っていましたが、みごとにド素人ぶりを発揮してしまいました。これが本番なら間違いなく不合格でしょう。

やってみて感じたことですが、作図の手順が悪く効率的でないということです。原点基準にこだわったため無駄な作図線が多くなり、その結果時間内に完成しませんでした。

基本的な作図順は上から・手前からだそうです。絶対原点にこだわらず自分の都合のいいように第2原点、第3原点をこしらえて描いて行けば最小限の線で作図できるとのことです。 何事も経験です・・・。


22歳のタイル張り職人

2007年11月16日 | Weblog

今日も朝からいい気分です。昨日に引き続き”めざましテレビ”で技能五輪国際大会の特集をやっていました。

今日はタイル張り競技に出場する22歳の若者の一日を追いかけたものでした。
場面は寝坊した若者を職場の先輩が起こすシーンから始まります。眠そうな目をこすりながら出勤しますが服を着替え仕事場の前に立つころにはやる気に満ちた表情に変わっていきます。

少子化のうえにきれいな仕事ばかりを求める風潮の中、モノづくりのすばらしさを伝える番組作りと、なにより国としてバックアップできるシステムの構築が求められていると痛感します。


TI

2007年11月15日 | Weblog

今年の製図はカリキュラムの関係で1・2年合同の実習が多くなります。

1年生は技能検定3級を、2年は2級を目指した課題を行なっています。
左を向いているのが1年生、前を向いているのが2年生です。

これは1年が行なっているTIの問題です。

さて、正解の図面として正しいのはどちらでしょう。

この場合は、右側が正解になります。なぜなら課題図に示されているのは、正面図・平面図・そして右側面図、つまり右側から見た方向が正しいということになります。

 


技能五輪国際大会 開幕

2007年11月15日 | Weblog

先日東京モーターショーが閉幕したばかりですが、いよいよ今日から2年に一度の青年技能労働者の祭典である2007年ユニバーサル技能五輪国際大会が静岡県沼津市で開幕します。

参加資格は22歳までの若者で、正確・精密さを競うメカトロ、CNC旋盤、電子機器組立や美しさ独創性を競う美容、フラワー装飾、洋菓子製造など40種目の幅広い職種で行なわれます。産業空洞化による技術流出や2007年問題による技能伝承問題などmade in JAPANのモノづくりの危機が叫ばれるなか、国や地方自治体はもっと目に見える着実な取り組みを行なうべきだと思います。

今朝、フジテレビの情報番組”めざましテレビ”で技能五輪開幕のニュースを流していましたが、各マスメディアも面白おかしい話題だけではなく、こういったものを積極的に取り上げて行く姿勢が必要でしょう。


テクニカルイラストレーション 基礎技法

2007年11月12日 | Weblog

箱詰法・・・物体を箱形に見立て、そこから不要部分を取り除いたり不足部分を加えたりして作図する方法。

座標法・・・各基準軸からの三次元座標値を利用し各点を求める方法。

中心線法・・・作図対象物の形状が円柱状の場合は中心軸上で寸法を求め作図する方法。

これであなたもテクニカルイラストレーターです。


東京モーターショー2007 Part3

2007年11月12日 | Weblog

NissanGT-Rです。地球環境や省エネが叫ばれる現在に、このクルマの価値観はどーなんでしょうか。しかし、今回のモーターショーで最も注目されていたクルマであることは間違いありません。

F1もこれからはハイブリッドや水素ガスでやる時代?ホンダがんばれ、McLaren/Honda時代が懐かしい。