金属材料の機械的性質(強さ・伸び・絞りなど)を調べるための最も基本的な試験法である引張試験用の材料製作を加工課題の合間を見て行なっています。何種類かの材料で作る予定ですが、数ある金属材料の中でも最も一般的でいろんなところに使われているSS400(一般構造用圧延鋼材)で開始したいと思います。
外径が28ミリの丸棒をノコ盤で約200ミリに切ります。全長は試験の精度にあまり関係ありません。
ここから旋盤作業です。まず外形を適当な大きさに削ります。今回は25ミリで削りました。
次にR部分の荒取りを溝入れバイトで行ないます。端面からの長手寸法と直径寸法をあらかじめCADで求めておき一覧表にしておきます。
寸法が細かいので普段は使わないカウンターを見ながら作業を進めます。仕上げ代はコンマ2ミリの設定で段形状を作ります。
真ん中に残った部分を超硬バイトで一気に削り落とし仕上げます。直径14ミリです。これはJIS規格で決められています。(4号試験片の場合)
あとは両端をR15で仕上げれば試験片の出来上がり~となりますが、今日はここで時間切れということでつづきは来週へ・・・