生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

2.3ミリの安全装置

2007年10月30日 | Weblog

火曜日は機械加工の日でそれぞれの課題製作をしていましたが、旋盤でネジきり作業をしていたS君が私のところに来て送りがかからないとのこと。

確かに主軸をまわしても親ネジが回っていないので当然送りもかからない・・・そういえば以前もコレと似たようなことがあった気が・・・遠い記憶をさかのぼり・・・

サイドカバーをはずし送り出力軸に取り付けられたピンを確認したところ、みごとに折れていた。

つまり、自動送りやネジ送りで切削中にオーバーロードが生じたときに、このピンが切断され空回りすることで過負荷を逃がす安全装置なのです。

しかし、わずか2.3ミリのピンのおかげでいつも自動送りが使えているんだな~と感心してしまった次第です。

 


テクニカルイラストレーション

2007年10月29日 | Weblog

今日からテクニカルイラストレーション(TI:長いのでティーアイと省略します)の集中講義が始まります。

TIで立体図に表すことにより製図の知識を知らない人でも形状を理解しやすくなります。プラモデルの組立説明書なんかに使われているアレです。

特殊技能ですができると便利で重宝がられます。写真は2年生の実技風景で、技能検定2級レベルの課題をやっています。難しすぎて私には手におえません。


考える日

2007年10月26日 | Weblog

金曜日の午後は、自分でテーマを見つけカイゼン案を考える日です。

現状の実習場の問題点や作業の改善点を見つけ、話し合いの中でアイディアを出しながら図面化し製作するという流れで主体的な取り組みをすることを目的としています。

現在取り組んでいるテーマは、バイトの芯だしジグ・フライスのキリコよけ・研削盤のドレッサー装置の改良と研削液タンクの補修などなどです。

与えられたテーマをこなす能力も必要ですが、自分で問題点を見つけ解決する能力もこれからの社員に求められる重要な資質です。


NC加工実習

2007年10月25日 | Weblog

 

木曜日は、NC(数値制御)加工実習の日でマシニングセンタの加工プログラムと機械操作を行っています。

 機械はマキノフライス製で年式は少々古くワークやツールのセッティングがめんどうな部分もありますが、それがいい勉強になり、初心者が段取り作業を理解するには格好の機械です。

今日は、直径40ミリ深さ30ミリの円柱を削り出す課題で、1回の切り込み3ミリを10回くりかえす荒削りをサブプログラムでつくり、最後に1回で仕上げるプログラムです。

 ちなみに材料は木で、近くのホームセンターで端材を安く買ってきたものです。ぶつけても刃が欠ける心配がなく、切削速度を早くでき、クーラントも必要ありません。オマケに材料代がメチャ安いので贅沢に使うことができます。

 ちなみに、データの入出力はCOMNC2、ツールパスの確認はNCVCというフリーソフトで行っています。


機械製図 手書き作業

2007年10月24日 | Weblog

 

毎週水曜日は、手書き製図の日です。
まだ基礎の段階ですが、年明けの技能検定に向けて徐々にピッチを上げていく予定です。

 写真は、ある生徒のボルト・ナットとスパナの図面です。

しかし、製図のJIS規格がよく変更されるので頭が混乱して大変です。


旋盤 ねじ切り作業

2007年10月23日 | Weblog
今日は午後から、加工実習を行いました。
1年生なので、まだそれぞれの機械の基本加工を続けています。

今日の旋盤グループの課題は、おねじ切りです。
ねじ切りには、径方向に切り込む直進法と斜め方向に切り込む斜進法があります。ピッチの小さなねじは直進法で、大きなねじは斜進法というように使い分けています。
また、ねじの終端形状により逃げ溝のねじと切り上げのねじがあります。
写真は直進法でおこなった切り上げねじで、右からM14、M18、M24のねじです。それぞれ切り上げラインは20ミリの位置です。