夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

長妻昭の復活

2015-01-31 | news
長妻昭の厚労大臣の時の功績を挙げろと言われるといろいろもめて自分を被害者に仕立て上げていたという印象しかない。彼は何かを建設的に行う人間ではなく、政府の批判をする時にこそ精彩を放つ。1月29日の予算委員会での質問をネットに民主党が出した記事から見てみよう。

衆院予算委員会の質問で格差問題を取り上げた狙いを記者団から問われ、「格差が国際的にも日本の中でも最大の問題の一つだと思う。格差が拡大していることで成長の基盤がぼろぼろになりつつあり、揺るがされているという強い問題意識を持っている。その意味でその意識を共有してほしいと思い、安倍総理に対し丁寧に国会図書館の職員にOECDのレポートも読み上げて説明してもらったうえで質問した。安倍総理に格差是正について、適切な分配がなければ持続的な成長はできないという認識を強く持っていただくことを狙ったが、総理の腹に落ちたとは思えない」と語り、「粘り強く総理を説得しきるくらいの質疑を今後とも行っていくことを心がける」と表明した。

格差が拡大していることで成長の基盤がぼろぼろになるって何を根拠にして言ってるんだろう。格差を是正すれば経済成長が可能になるなんてピケティさんが言ったのか?
格差がいいとは思わないけど、格差の大きいアメリカや中国が世界経済を引っ張ってるとも言えるんじゃないか。

GPIFに関連しては、長妻代表代行の質問主意書に対して政府が年金資金の運用の株式投資比率を高めたことで想定される損失額は変更前の2倍、仮にリーマンショックを当てはめると損失額は3倍の26.2兆円になるとする試算を閣議決定して示したことを踏まえ、国民の年金資産をハイリスクな投資につぎ込みながら仮に損失が出た場合の運用責任について明言を避ける政府の姿勢についての認識を問われ、「株式運用25%から50%に倍に引き上げたわけだが、そうした場合にこういうリスクがあると真摯(しんし)に国民に説明する義務が政府にはある。今日はそうした説明が一切なかったし、しつこく質問主意書で聞いて初めてしぶしぶ出てきた。リスクに対して説明する姿勢が薄い」と政府の姿勢を批判。「現実は株で損出が出て保険料が上がる、あるいは税金で補てんするなどの措置が出たときには、数年後であるから政府内には今の総理も厚労大臣もいなくなって責任は誰もとらずに結局は国民が責任やつけを取らされることになることを恐れている」と述べ、民主党が国民に代わって問題点を追及し政府を監視していく考えを強調した。

この人は資金運用における「リスク」(期待利益の分散)と日常用語の「リスク」(危険性)とをわざと混同して使ってるようだ。つまりダウンサイド・リスクだけを問題にしている。
国内と海外のどちらに比重を置くべきか、その際為替リスクをどう折り込むかといった建設的な議論をしてほしいものだ。いや、彼にそれを求めるのは無理だろう。このスタイルで東京の25の小選挙区でただ1人勝ったのだから。「共生社会創造本部」なんて抽象的で実現性のないものしか期待できない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。