中学生に性の自己決定権はあるか？

論点整理案として法務省が挙げている10項目のうち、「性交同意年齢の引上げ」以外はおおむね賛成だ。それぞれ婦女暴行事件などで被害者が苦しんでいるケースも多いし、刑法が想定していなかったのではないかと考えられるからだ。

しかし、性交同意年齢を引き上げれば、例えば中学生と高校生が合意の上でセックスした場合でも、高校生は強姦罪に問われることになる。
道徳上、教育上よくないという意見はあるかもしれないが、実態として多いと想像できるものを犯罪化していいのか。

もっと言えば10項目の中には被害者が男子の場合も強姦罪を適用するというのも入っている。すると中学生同士がセックスした場合は両方が加害者で被害者ということになる。刑法の責任能力が14歳以上となっていることとの関係でも変な話だ。

そもそも論的に言えば「性の自己決定」、セックスする自由を子どもにも認めるかという問題と、「児童保護」、子どもをセックスから遠ざけて被害に遭わないすべきだという考えとのせめぎ合いだろう。

買春などは、いい悪いは別として各都道府県の青少年育成条例などで取り締まられているわけだから、刑法まで改正する必要はない。

罰則強化で中学生は性交禁止？へのコメント

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