夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

ジャパン・レクイエム:Requiem Japonica(44)

2005-10-28 | tale
 9 病院の神々~コンムニオ  我々はこれから悲しい話ばかりしなくてはならない。すぐ前にルーカス神父の帰国について触れた。その傷が癒えたかのように見えた頃、翌年の2月から話を再開しようと考えているが、その主な内容は栄子の闘病と死である。これを悲しまずしてどうしようかと我々も思うが、ただそれを悲しみの色だけで語っていいのだろうか。我々の物語の登場人物たちは、悲しみという通奏低音の上に様々な色 . . . 本文を読む