酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

戦争映画で国民の意識を変えるつもりか

2006-12-09 10:38:35 | Weblog
 またまた、戦争映画だ。今度の舞台は、日本兵が玉砕した、あの硫黄島。

 米国・日本双方からの視点で描かれ、「大作」なのだそうな。

 幾たびも指摘してきたように、熱しやすく同化しやすい国民性が、「国のために殉ずる」などという、愚かな感情移入の引き金にならねばいいのだが。

 制作サイドが、どんなに情に訴え、義理を説こうと、私は、国家権力の発動を決して許さない。

 日本兵も米兵も問うつもりなぞないが、自分の意思に背いて、「戦闘」という強制殺戮を強いられ、あまつさえ、殺される側にたたされるという、理不尽。

 所詮は「国のため」に死ぬのであって、「国民」や「家族」のためでは決してないのだ。相手を殺すこともさることながら、自分が死に直面している図を描いてみるがいい。戦争はそういう、殺し合いの現場なのだ。

 古来、戦争・戦闘は映像化しやすいものらしいが、ここ数年の「戦争モノ」大作には、眉をひそめざるを得ない。

 庶民が喜ぶ、そのスジの映画には極めて厳格な「映倫」さん。昨今の戦争映画には異論はないのですかい?

まさか、おたくまで、政府の介入で、「戦争」への、国民の意識を恣意的に変える手伝いをなさっているんじゃないでしょうね。

宮崎県に限らないのだが

2006-12-09 08:45:48 | Weblog
 福島・和歌山に続いて、宮崎県の官製談合事件で、トップが逮捕された。

 このひと、根っからの県庁人だったんだってね。

 つまり、県庁職員を勤め上げて、後、県知事に就任したってことだ。

 宮崎県民には、ご同情申し上げるほかないけれど、常々指摘しているように、その組織に首まで浸かって来た人を、ナニゆえに、県知事に推してしまうのか。

 県のことは県庁の人に  国のことは国の官僚に  こんなんじゃ、いつまでたっても民主主義は根付かないってば。

 誤解のないように言っておくが、官僚がダメ! と言っているのではない。

 官僚は、一事務屋に過ぎないのだということを言いたいのだ。したがって、
市井の人たちが、これを必要以上にありがたがる必要などないのだし、なにしろ、
主権者たる意識をもっともっと高揚させなければ、望むような施政は現実化しないだろう。

 国政の場には、官僚出身の議員が吐いて捨てるほど多い。官庁と言う「温室」育ちの人たちに、寒風吹きすさぶ民間の人たちの暮らしなんて、到底分かりっこないのに、この国の主権者たちは、なぜか、官僚を議会に送り出す。

 「義理」や「人情」を大儀として憚らない自民党に、反永久的に政権を委ね、やりたい放題をやらせておいて、巷では、一向に楽にならない暮らしのグチをこぼす。

 民主主義を自らの手で隠蔽してしまっているこの国って、ナンなんだろうね。

「ホワイトクリスマス」って、なんだよ。

2006-12-09 08:31:37 | Weblog
 クリスマスが近づいて、アチコチのTV局では、「ホワイトクリスマス」賛歌を謳い出している。

 恋人同士が、着飾ってホテルでデイナー。窓の外のイルミネーションに魅せられていたら、折からの雨が雪に替わってゆき-----

へぇへぇ、なんとも絵に描いたようなムーディな夜で良かったですね。

 雪がロマンチックなんて、ダレが言ってんだよ。

 毎年のように、雪に悩み、雪と戦うことを強いられる北国の人たちの身にもなってみろ、つてんだ。

 なにかい、クリスマスってのは、都会住む人たちにしか、微笑まないのかい。

 冗談じゃない!

 クリスマスに浮かれ、勝手にイメージするのはいいが、ちったぁ、彼の地での暮らしの情景も、アタマに入れといてくんな。

 ああ、また、雪が降る。
 「冷たくつらい」だけの雪が、真っ暗の空から、いつ果てるともなく、降り続く。

 北国のクリスマスの夜は、「ホワイトクリスマス」なんて、夢のまた夢なんだってば。