酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

小泉さんだけではなく もっと真剣に考えようよ

2006-08-16 06:09:58 | Weblog
 敗戦の日の靖国神社参拝。

 「いつ行っても批判される」から、敗戦の日に詣でる  ナンと言う理屈であろうか。これが一国の首相の言葉か? 小泉さんの理屈は、まるで、子供のケンカだ。
依怙地の典型である。開き直り参拝・後は野となれ山となれ参拝・ヤケクソ参拝だ。

 市井の人たちの声にも様々なものがあった。

 背筋が寒くなったのは、「参拝すべきなんでしょ。国のために散った人たちを祀ってるのだし。A級戦犯ったって、当時は国のためにやったことだろうから」
ウンヌンカンヌン。

 靖国問題の本質がまったく分かっていない、情けないこと甚だしい。

 政教分離・皇国史観・周辺諸国の感情・A級戦犯合祀  なにひとつ、考えているとは思えない。恐ろしいのは、戦争を知らない若者もさることながら、戦争経験者の中からも、「いいんじゃない」「当然のことだ」という意識が少なくなかったことだ。

 いまさらながら、一点だけ押さえておこう。

 「A級戦犯といっても、当時は国のためにやったこと」というが、そんなコトは決してないのだ。当時、真に、国のためを思って行動したのなら、15年にも及ぶ戦争の道を選ぶべきではなかったし、戦禍が国民に及んだ以上、早期に打開の方向を探るべきこそが、「国を思い、国のためにとるべき」姿勢であったのだ。

 最高の戦争責任者=戦争指導者=戦争犯罪人=昭和天皇を処分しなかったことが、さきの戦争を総括できなかったことに直結しているのではないか。
日本人て、つくづく「怒り」を忘れた国民だと思う。あれだけ苦渋を強いられたのに、いまなお、当時の指導者たちをかばうなんて、どういう神経なのだろう。
 当時の洗脳・教育の亡霊が、なお、生き続けているのだろうか。

 気がついたとき、後戻りができない場所にいた  なんてことにならぬよう、お互いに広範なモノの見方・考え方が、今ほど、求められる時はないのではなかろうか。
 世界の中の日本、という視点も、決して忘れてはならない。