酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

保身のために歴史を歪めてはいけない

2006-06-08 05:44:51 | Weblog
 靖国神社が、韓国・中国はじめアジア諸国にメッセージを発信するらしい。
 神社といえども、HPを公開したりする時代。己をPRすることに反対はしない。

 だが、先の大戦での日本の立場を正当化しようとする姿勢は許せない。

 イワク、「(先の戦争は)日本の独立を守り、アジア各国とともに発展するため戦わざるを得なかった」 イワク、「(敗戦に伴う)東京裁判は、戦勝国による一方的なものだった」等。

 そもそも、神道は皇国史観と表裏一体のもの。昭和天皇が始めた戦争を正当化したいだろうし、己の下に祀られている戦死者の「名誉」を償おうという意図だろう。

 しかし、だからといって、歴史を歪めることはゼッタイに許されることではない。

 こんな主張を続けていたら、近隣諸国との関係は改善どころか、民間レベルにまで亀裂が拡がることになりかねない。

 よしんば、戦死者を悼む手段だとしても、祀られている戦死者は、神道を奉じた
人たちばかりでないのだし、人間としての尊厳を、生前ばかりか、死後も蹂躙し続けて、なにが「宗教」か。

 東京裁判にしたって、しからば、時の日本で、戦争責任者を処罰しうるような、まともな意識をもって対処できたかは、甚だ疑問。「天皇」という、最大最高の戦争責任者が、のうのうと生き続け、国民の税金が浪費され続けられているなんざ、
そのまぎれもない証左だ。

 「過去を真摯に反省し、過ちは二度と繰り返さない」

 こんな単純明快なことを国民に認識させる活動こそ、戦死者を祀る靖国神社の、最大の使命ではないのか。