This Is The Way I Am

ただし。が、気まぐれに、日常にて考えていることを綴ってみます。

秋の空

2011年09月30日 17時39分05秒 | Weblog
早めに仕事終わらせて帰宅中。
週末も仕事だし、たまにはいいよね。
明日、今日の分を精一杯、
人の少ない本社でがんばろう。



いつもならまだ働いている時間の夕陽。
電車内から、ぼんやり眺めてた。
雲の染まり具合が綺麗で震えを覚えた。



昔からの悲しい癖。
度を超えて綺麗なものは、
すぐに壊れてしまいそうで、
すぐに消えてしまいそうで、
胸がざわざわしてしまう。
泣きたいような叫びたいような。
長く続かないものほど美しい。



壊して消してを繰り返しては、
不器用に期待を積み上げて、
また新たな美しさを期待する。
(繰り返す中で、前に進んでいるのかな。)



音楽と似ているところが好き。
人の心情の移り変わりと似ているし。
静かに静かに時の流れを知らされる。



秋空の装いが、不意に切なくさせる。
一刻一刻過ぎ行く月日を愛しく思う。
小さい頃の週末の散歩を思い出す。



父親の手のゴツゴツした感覚や、
母親の指の長さや柔らかさや。
駆け登った坂道の先の夕陽が、
丘の上で白い家を優しく染めていた。



家に帰って庭が暗くて恐がった。
寝室のテレビの前に家族で集まって、
夜中に自分の部屋に戻るのが嫌だった。



トランプは四つしかゲームを知らなかった。
飽きることなく繰り返し遊んだ。



庭の落ち葉拾いをして、
ごみ袋二十個作った頃、
母親が指輪を無くしたと騒いだ。
見つからなくて落ち込む母親を眺めてた。



玄関前で妹がフラフープをしていた。
運動神経の悪い兄と、
身体を動かすことが好きな妹と。
よく喧嘩しては、泣かせて怒られた。



秋の季節が蘇らせる思い出たち。
切なくも幸せな記憶たち。



秋の夕暮れの一瞬のまたたき。
二度と訪れない今の繋がりを。
いつでも。