コミュニケルーム通信 あののFU

講演・執筆活動中のカウンセラー&仏教者・米沢豊穂が送る四季報のIN版です。

コミュニケルーム通信~2007年春号~PART2

2007-03-13 | Weblog
屋形船ゆらゆらと行く加賀の春


暖冬と喜んでおりましたら、遅い雪にびっくりでした。
でも、春の淡雪。今日ではすっかり消えました。
遠く白山連邦の残雪が春の陽光に美しく輝いて見えます

ブログとは航海日誌のようなものだから、日々書き綴られるのが本当かも。
私の場合、四季報なので頻繁に更新していないのです。
もともと、パソコンなど始める前から「コミュニケルーム通信」と銘打って、四季折々に有縁の方々にお送りしていました。
まあそれが、I・N版に変わっただけのことなんです。(この経緯は、ブログを始めた頃に記していますがね)

ところが最近、たくさんの方々のブログを拝見していますと、皆様せっせと更新されていますね。拝見している私も待ち遠しくなるブログも数多くあります。

やはり、心に響いたこと、感じたことを記して行くことは自分はもちろんのこと、他の人々にとっても素敵なことだと思います。


先日、加賀市にある「深田久弥・山の文化館」に行ってきました。
深田久弥は加賀大聖寺ゆかりの登山家であり山の文学者です。
「ここを訪れれば山の文化が分かる」そんなミュージアムです。登山には縁の無かった私ですが、山に登ってみたいと思うことしきりでした。
実は、登山やハイキングについてのブログを記しておられる方の影響もちょっぴり・・・なんですが。

その帰途、加賀大聖寺の街中をぶらりしてみました。
長年、講演などでお伺いする所ですが、いつも慌しく帰ってしまいますので。

画像は大聖寺川を行く屋形船です。
なんだか時代劇の風景を感じさせて、冒頭の拙い一句を詠んでみました。

閑話休題
春は出会いと別れ、そして旅立ちの季節ですね。
先日、とてもうれしいメールが届きました。
中学生のお子さんが不登校になり、お母さんが色々とご心配になられていて、ふとしたご縁でお近付きになった方です。

【下記のような文面です。(前文、後文並びに固有名詞省略)】


ご無沙汰いたしております。昨年、一昨年とたいへんお世話になりました。
いつも助けていただき、ありがとうございました。
一時は、疑問・気持ちのぶつけ・自己嫌悪 の悪循環でしたが、
おかげさまで、  は母親の私より、いつの間にか成長し、
3年生になってから、休まずに学校へ通ってくれました。それだけでも嬉しいのに、
今日は希望高校の合格発表。   の番号を見つけることができましたー!
天にも昇る心地で、思わず、お隣のお母さんと抱き合ってしまいました。
こんな親孝行な息子に育ってくれたんだぁ、なんて勝手ですね。親バカ。。

今月に入ってから、ビックリさせられることが続きました。
学校から持ち帰った工作や絵が、今まで見たことのないあか抜けた色使いをして
いたり、   の詩が載った文集を見せてくれたり。。
その詩が、なんだか、   の中学生活と被って見えたので、これも親バカですが、
引用させていただきます。

「 時間 」

失くしたモノと 増えた傷
減った希望も 変えられない歴史

重い瞼で動けぬ体
乾いた喉も癒えぬまま
横たわった小さな体で

想像する
見つかる鍵 開ける扉
満ちる心に 戻った笑顔
想像だけれど 一筋の光


これで吹っ切れたのかとはわかりませんが、自分なりに考えて、自分のペースで
成長してくれたこと、それだけでとても嬉しいです!
ご心配をおかけし、たいへんお世話になりました。
ありがとうございました。

【私も次のようなお返事をしました。】

メール有難うございました。
   君の合格おめでとうございます。
私もとてもうれしいです。
   君はもちろんのこと、お母さんのお心が天に通じたのですね。

素敵な詩ですね。
何度も口ずさんでみましたよ。
(中略)
子どもが小さい間は、あれもこれもして上げられる愛情。思春期以降に
なりますと、子どもが迷ったり、色々したことを、受け止める愛情だと
思います。
お子さんと一緒に思春期を追体験できるのかもしれませんね。
それでは、季節の変わり目、お身体おいとい下さいませ。米沢


その後またお母さんからメールを頂きましたが、それは割愛します。

四半世紀に亘りカウンセラーとして、数え切れないくらいの不登校の子どもたちや、親の方々にに接して来ました。
不登校に限らず、子どもの行動に意味の無いことはないですね。
それを親や教師がどのように理解してやれるかなんです。
そして、子どもを信じて待ってあげることなのです。

このお母さんは、ほんとうにお子さん思いの素敵な方です。
不登校を通して親も子も大きく成長して行かれるのですね。


一足早く春風にふれたような気分のyo-サンでした。
それではこれで。ごきげんよう。





コメント (3)