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雫井脩介「犯罪小説家」

2015-12-10 21:20:22 | 読書
1・2冊くらいは読んだことがあるような、
この作者。
「犯人に告ぐ」の映画のCMのインパクトが強く、
なのにまだ、「犯人に・・・」は読んでなかったり。
映画の方も、そういや取溜めしたままだってコトを
思い出したり。

舞台は、東京(関東?)。
主人公の小説家が、作品の映画化にあたり、
監督に振り回されて・・・ってな感じのお話。

これだけだと、コメディっぽく感じますが、
背景に自殺サークルが絡んで、
ってところが、
ミステリーっぽいところなんでしょうかね。

監督の描写には、
イラって来る箇所が多かったり、
お話の展開は、結構ゆっくり目だったりで、
多少のストレスとは戦いながらの読書に。
(「悪の経典」よりかはぜんぜんマシ)

それでいて、この監督に全ておいしいところを
持っていかせるトコロなんかは、
さすがに読んでてビックリでした。

それほど登場人物も多くない中で、
叙述トリックも無い中で、
あっさり裏を書かれたって感じでした。

他の作品も、もう少し読んでみようかと、
思えるような1冊でした。