自然治癒
2010-12-24 | 家族

今夜、主治医から母の病状の経過報告を聞いた。
快復の兆しをみせていた母の容態は、また元に戻ってしまった。
血圧も上が60~70、下が20~30くらい。
心拍数が上が180くらいまで跳ね上がり下が30くらいまで下がる。
(平常値は上100、下60)
体温も夜間には再び39℃くらいの高熱を発症。
呼吸も荒く、相変わらず意識は戻らない。
尿もまた出なくなった。
医師の説明は、点滴が血管から漏れて正常に作用しないと云う。
腎臓や肝臓の機能が著しく低下している。
胃や腸の消化器系もダメだし、母の臓器は次々と機能障害の連鎖を起こしている。
しばらく点滴を止めて経過を見守ると云う。
私も、それに同意。
「先生、自然治癒で結構です」
もういたずらに母を苦しめる医療行為はお終いにしよう。
明日から、仕事を含め全ての活動をキャンセル。
私は母の側に寄り添う。
もう絶対、後悔したくない。
声が出そうになり手で塞ぎました
この世に神は存在しないのですか?
と曇り空の闇夜に問いかけました
一年の間にご両親を亡くされ
何よりもランスケさんの事が気がかりです
心よりお悔やみ申し上げます
ランスケさんとは一度しかお会いしていないのですが、その人となりに引きつけられました。お母さんの付き添い、最後の看取りまで本当のお疲れ様でした。
ご心痛お察しいたします。
自分の一生涯で今年ほどつらい年になったことはないでしょう。
お体を大切に乗り切ってください。
今日、葬儀を終えて帰ってきました。
この冬一番の寒気襲来、松山近郊の山々を白く覆う雪景色。
そして夜半からの雷雨。
母の死を憂うような大荒れの空模様が続いています。
年明けから父母の急激な衰えに始まり、
4月の父の死。7月の母の転倒骨折による入院。
なんとか8月の危篤状態を脱したにも拘わらず、
徐々に徐々に母の内臓を蝕み始めた長い療養入院。
そしてついに年の瀬の危機的状況を乗り越えることは叶いませんでした。
死亡診断書をみると母の死因は「多臓器不全」と記されています。
2010年は私にとって相次いで父母を失った最悪の一年でした。
これから、その喪失感とどうやって向き合って行こうかと
考えるだけで茫然としてしまいます。
今は、出来るだけ心を閉ざして現実的な母の死後の
事後処理に徹しようと思っています。
49日の法要に納骨。
春には父の一周忌。