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二日連続で雨が降り続けた。
三日目の朝、雨が上がり太陽が顔をのぞかせる。
こんな日の森は、瑞々しい生命の息吹と滴る緑の輝きに溢れている。
さぁ、今日は森の奥深く、ぽっかり空いた秘密の園?、苔玉(毬藻)の庭へ行ってみよう。
石鎚山系唯一の湿原、笹倉(さぞう)湿原は、ウマスギゴケが毬状に成長した特異な苔の湿原だ。
標高1350m付近のこの場所は、5月下旬から6月上旬の夏緑樹の新緑の季節、苔の表面が瑞々しいうす緑に覆われもっとも美しい。
でも、それは季節の変わり目の雨の洗礼を受けなければならない。
乾燥した湿原は、本来の美しさが損なわれ痛々しい。
たっぷり慈雨の洗礼を受け、苔庭が湿潤な水と霧の庭園となるとき、森の奥に山水の美が出現する。
一昨年の笹倉湿原の様子を張っておきましょう。
笹倉までの森歩きが、また素晴らしい。
幹回り3mを超える巨木が林立し、山水庭園がそのまま出現したような、せせらぎを幾つも横切る。
そして森の奥深く、ぽっかり空が開けた場所、笹倉湿原へと至る。
笹倉まで到着したときには、高曇りのフラットな光だった。
一通り撮影を終えて、道を引き返していた。
途中から霧が降りてきた。
慌てて引き返す。
やっぱり、この湿原には水と霧の演出が欠かせない。
山の神様、この最後の一枚をありがとう。
予告していた東北への旅は、半月ばかり延期します。
稜線上の残雪が例年以上に多いことと、憧れの花を稜線上の草原で観るためです。
ブナの原生林のなかの神秘の湖水と稜線の風にそよぐ草原を辿る山旅。
そして憧れの花、ヒメサユリが群生する朝日連峰。
(ヒナウスユキソウもね)
ずっと夢見てきた風景です。
20年来の夢が、やっと実現しそう。わくわく。
確かギンリョウソウを初めて見たのも笹倉への登山道
あの頃は森がこんなにも美しいなど考えもしなかった
東北はbestconditionで臨まれますように(笑)
特にマクロレンズとフィッシュアイレンズの両極端の視野が、イメージを具現化してくれます。
メールに書いたようにギンリョウソウは、初めてこの幽霊茸の特性をファインダーの中で作画できたと思っています。
最後から7番目、桂の樹を見上げた霧の森の作画が、今回一番の成果でした。
(これは大きな画面で見ないと判らないかもしれません)
やっとエンジンが、かかってきた心持。
明日から一週間は、ずっと雨マークが並びます。
念願の朝日連峰縦走まで、しっかり写真ヤのモチベーションを高めておきます。
大好きな雨の森、しばらく通います。
私の身体にしみこんで幸せな気持ちになれます。
八方ブナを見に行った時のランスケさんとmisaさんの画像はどれがmisaさんの写したものかといわれても全く分かりませんでした。
二人の見ている世界は同じだな~と感じずにはいられませんでした。
昨日はmisaさんから嬉しいお誘い。
同じカメラを交互に使って同じ花を写しましたがmisaさんと私の見ている世界は違っています。
ランスケさんやmisaさんと同じ世界を見れるようになりたいと強く思いました。
どんどん上手くなっていますね。
お師匠さんの写真世界が、そのまま反映されているのが、手に取るように分かります(笑)
karinaさんの植物に対する豊かな世界観が、これからは、その写真に現れてくると思います。
楽しみにしています。
misaさんと私の視る世界は違います。
また、それは異なるから面白いのです。
八方ブナの時も、お互いの視る世界の違いに驚き、とても刺激的な時間を過ごせました。
唯、自然写真に対するイメージの捉え方や嗜好性のベーシックな部分で、
かなり近いものがあると思います。
だから、こうして長い交流が可能なのでしょうね。
今のこの世界(失われてゆく自然)を受け入れるのでなく、私たち以前にあった先祖が残してくれた美しく豊かな自然を
次の世代に引き継いでゆくのが私たち大人の責任だと思っています。
現在盛んに言われている「持続可能な世界」ですね。
karinaさんの貴重な山野草を育てる趣味は素晴らしいことです。
でも、それをまた山へ還してほしい。
消えてゆく自然を嘆くのでなく、それを再生させることに目を向けてほしいと思っています。
あの豊かな自然で知られるニュージーランドが、ほとんど再生された自然だと言われたら信じますか?
念願の東北への旅、素晴らしいものになることを祈念しています。
それにしてもクイズ、一枚とは・・・センス皆無ですね。misaさんお許しを・・・
また新しい動画を2点見つけたので張っておきます。
最初の動画は、ヒメサユリがそこいらじゅうに。
あぁ、目がテンになってしまう(笑)
その上、ヒナウスユキソウもウジャウジャ。
もう万難を排して行ってきます。
2番目の動画は夏山の臨場感タップリ。
写真と動画の見せ方が上手い。
エンディングには拍手。
でも、なんと言っても最後の夏山縦走の記録が一番。
二日目の記録、夕映えの西朝日岳の画像は、いつまで観ていても飽きません。
稜線上に何処までも広がる草原の風景に憧れています。
その山上草原を歩くのだと思うと、もう舞い上がってしまいます。
鬼城さん、やっぱり明確な目標なりテーマを持つと、写真を撮る動機づけが出来、
どんどんファインダーの向こうに世界が広がってきます。
本当に面白いものです。
八方ブナのクイズに答えられなくて当然だと思います。
私にとってはmisaさんの切り取る世界は異次元ですが、
karinaさんのように、私とmisaさんの写し取る世界を同質のものと感じる人が多いようです。
背景の色調や光の状態に目を配っていると自然と似てくるのかもしれません。
kyoichさんが、里山再生に向けて面白いことを始めましたね(笑)
まさにkyochan流の肩の力のぬけた失われた自然への取り組み方だと思います。
拍手。