この一週間、NHKの3・11特集番組を観続けてきた。
突然あの日、津波によって家族を失った(未だ遺体が出ない)残された人々の癒しようもない日常を追った大槌町の映像。
福島第1原発による立ち入り禁止区域20km圏と境を接する南相馬市で今も暮らし続ける人々の「棄民」を強く意識する言動とその現状。
津波先進モデル地区ながらも、まったく無力だった南三陸町の「高台移転」にかける復興への不屈の努力と挫折の一年。
どれも強く心に響いた。そしてこの一年間は何だったのか?と無力感ばかりが募る。 . . . 本文を読む
2011年3月11日大震災の当夜に奇跡の音楽が奏でられた。 ダニエル・ハーディング指揮、新日本フィルによるマーラー交響曲第5番。 それは第1楽章、葬送行進曲で始まり、深い喪失感が次第に魂に寄り添うような祈りへと昇華される 最終楽章ロンドへ至るまでの70分間の名演奏の記録。 . . . 本文を読む