Tosh!'s Blog

ただ生きるな善く生きよ(ソクラテス)

モラルハラスメント

2011-09-01 14:27:57 | うつ

私の古いBlog友達の一人も「うつ」を患っている。「うつ」はその人を取り巻く環境が、病気にさせるとは前にも書いた。その環境が変わらないと「うつ」から抜け出せない事が往々にしてある。故に、家族の病気に対する理解が重要であり、家族に理解して貰う為の講習会が行われている。私の場合は自分の考え方、物事の捉え方を変える事で「うつ」から抜け出しつつある。辞職したので、或る意味環境も変わった。

私の場合、辞職後直ぐに寝たきりが1年半程続いた。食事は2~3週間に1度程度。水分は汗として出るので、小便すら出ない。雑念が頭を駆け巡り、幻聴、幻覚を覚える。何とか雑念を払拭したいとTVを点けっ放しにしていたが、TVに集中出来ない。その頃は病院にも行けなかった。「うつ」と診断される前は不眠を会社の診療所に訴えていた。カルテにも「不眠症」と書かれていた。寝たきり以降も夢を見るレム睡眠は得られるが、ノンレム睡眠、所謂熟睡が出来る様になったのはつい最近だ。熟睡出来る事の幸せは何ものにも得難い。

冒頭のBlog友達はそこまで酷くはなかった様だが、私と同じ様に心からリラックス出来ずに緊張から全身の筋肉が強張る。コリ過ぎて痛みを覚える。倦怠感も勿論ある。症状を一々書いていたら切りがない。

そのお友達は女性だが、Blogのコメントのやり取りから始まり、アメーバピグに誘われ、ピグ友達として会話を楽しんでいた。が、或る時、そのピグの顔を態とブサイクにして「私、綺麗?」と聞いて来た。
私は「嫌だ、元に戻して!」と返事したが、その時、私はその行為をSOSだと感じた。以降彼女と記すが、私の頭に過(よぎ)ったのは、リストカット等の自虐行為だ。何とかして助けてあげられないものかと、考え考え、その一方で日々の会話は普通に接していた。

その後、私自身がTwitterで心をへし折られる事があり、全てのコミュニケーションツールを遮断してしまった。...こう書くと、思い出して心が痛くなる。...小休止。

私がBlogを再度立ち上げた頃、彼女からコメントが来た。最初はたわいもない会話だったが、同棲中の彼とは上手く行っていない事を語り出した。上手く行かないのも自分の所為だと、自分を責める彼女を諭し始める事となり、固く閉ざされた心の扉を開ける為に、私も本音や過去の出来事、失敗や挫折を語り、徐々に彼女の良い処を掘り出した。

詐欺師が相手に選ぶのは同じ詐欺を働く様な者ではないのが条理、どちらでも良いが、常理である。常に騙され易い、人の良心を信じるタイプである。自分を責めるのも、人を傷つけたくない心理がそうさせる。つまり、良心を弄ばれ易い。話しを聞いている内に、彼女は心優しい人である事に気付き、本人は否定するが、否そうではないよと粘り強く彼女の良い処を褒め、心の扉を開ける事に成功した。

やはり、SOSだと捉えた通り、何度もリストカットやODをしている事を聞き出した。その原因は何か?自分が悪いと思い込んでいる部分を聞き出して、客観的に分析すると、彼女の性格とそぐわない部分が見えて来た。やがて、携帯のメールアドレスを聞き、やり取りをしだし、同棲中の彼のディテールが見える様になって来た。我が侭が自己中心的、更には自己愛に溺れる者として見えて来た。その過程に於いて、私が想像しうるであろう言動を予め彼女に伝えて於いた。それが、悉く的中し、彼女は私の意見に賛同する様になり、増々質問が多くなり、その都度、彼の情報も入って来る。先に、住所・電話等を教えていたが、彼女が漸く電話番号を教えてくれた。

彼は意にそぐわないと怒りを表現し彼女を責める。彼女は自分が悪いと思い込む。然し、彼女も精神的ストレスを吐き出し修羅場と化す。それが表沙汰になると、彼は謝り、彼女を手放さない。彼が誤ってもその場しのぎでしかなく、それの繰り返しである。私の分析通り、自己愛に溺れている。

或る時、彼女が言った。「それって、モラルハラスメントって云うんじゃない?」私は知らない言葉であるが、調べてみたら、正に加害者と被害者の性格がピタリと当てはまる。彼女はモラルハラスメントの加害者にとって格好の餌食である。私の伝えたかった事がWikiPediaにその侭載っている。

言葉の暴力ではあるが、エスカレートすると手が出る事もある。後から聞かされたが、一度告訴までしたが、彼が実家に来てもうしないと約束したから告訴を取り下げたそうだ。つまり、警察さえも告訴出来ると判断するぐらい酷い暴力に発展したのだ。

別れる決心をさせ、昨日、やっと引っ越しの日取りまで決まったが、私が歯医者から帰った後に電話をすると、呂律が廻っていない。住所は知らないがGoogle Earthで場所は判っていた。直ぐさま現地の消防署に電話して「友人がODをした」旨伝え、救急要請した。彼女が断った様で、救急搬送はされず、その後消防署にお礼の電話を入れた。

その日の夜中「Tosh!さん聞いて...」と電話が入り、聞こえて来たのは彼女の部屋に入れろと騒いでいる彼の罵声だった。「また掛け直すわ...」と電話が切れ、それから寝れなくなった。

朝、彼が仕事に行ったであろう時間帯に電話を掛け、「すぐに実家に戻りなさい」と説得し、バイト先にも、実家にも電話を掛け、彼女の退路を断った。引っ越しする迄あと1ヶ月余りある。その間、彼との同居は堪えられまい。先程、実家に向うと連絡があった。一安心である。

モラルハラスメントする者は、密室で行う。世間体は概して良く、故に被害者を悪者に仕立て上げる。徹底的に被害者をコントロールする術を得ている。世間体が良いから周りにも気付かれにくく、長期に渡って自分の支配下に置こうとする。飴と鞭を上手く使い分け乍ら。

頭が悪くては此処迄出来ない。周りにも直ぐに正体がバレるだろう。自己愛に溺れる性格故に、直接アドバイスしても聞く耳は持たないだろう。自分が一番可愛いのだから、他人が更生させるのは極めて難しいと思う。故に、そう云う者と掛かり合いを持たないのがベストだ。

昨日、彼の写真を送って貰った。頑固そうな面構えである。私見だが、怖そうな顔に見えるのは、気の弱さを隠す虚栄心に思える。自己愛が強いから傷付けられたくなく、表面(おもてづら)は威張っている表情をし、傷付けられない様防御している様である。

モラルハラスメントの被害者になり易いタイプは「うつ」になり易いタイプと似ている。