
チュンチュンとはスズメの擬音語ですが、チュにチィ混じりの幼い声の主を探したら、写真のスズメの雛がコノテガシワ(側柏)に留まっておりました。産毛混じりですからもっこりしていて、親スズメより大きく見えます。怪我をしている様子も無いので写真だけ撮らせて貰いました。カラス等に襲われずに成長して欲しいものですが、人間の手出しは無用。自然は自然の侭に。
日本最大の大仙陵(だいせんりょう)古墳、一般には「仁徳天皇陵」と呼ばれる陵墓に葬り祀られている仁徳天皇は大雀命(おほさざきのみこと)と古事記にあるそうですが、「さざき」とは小さな鳥と云う意味(中国の古典でも同じ)だったようで、大雀命の雀が現在のスズメを意味している訳ではないようです。平城京でも平安京でも大内裏の南には朱雀門(平城宮・平安宮)を配していて、朱雀とは赤い鳳凰の守護神ですから、やっぱり現在のスズメとはイメージが違います。
鎌倉時代に聖武天皇にアルビノの白スズメを献上した記録がある様ですが、そのスズメも現在のスズメかどうかは疑問符が付きますが、稲作にはスズメが付き物ですから、その時代辺りからスズメも現在のスズメを指す様になったのかな?と想像しますが、室町時代には「小藤太物語」に雀の小藤太が巻物に描かれていますから、当てずっぽうでもありません。
小さい頃、京都伏見稲荷の参道にスズメのせんべいを売る店(露店だったかな?)があったのを覚えていますが、とてもとても食べる気にはなれない、見るのも嫌な思いを抱き、或る種のトラウマなのかもしれませんが骨付きのチキンも殆ど食べれませんでしたが、酸いも甘いも噛み分けて大人になるものですから、今じゃスズメのせんべい以外は食べられる様になりましたよ。
でも、スズメのせんべいは子供には酷ですわ。
映画「ダークナイト」(バットマン)でクリストファー・ノーラン監督に魅せられ、...否、ジョーカー役のヒース・レジャーの演技に惚れ込んだ方が大きいかな...「プレステージ」も観たのですが、そこには小鳥の入った鳥籠を消すマジックの種明かしが描かれているのですけれども、スズメのせんべいを思い出してしまいましたよ。
それでも、方や自然の恵としての命を戴く食と、他人を驚かせる自己満足の為の命の消耗と、思想的には根本から違います。捕鯨だって同じで、油を採る為だけだった西洋とは違います。
とは云え西洋的偽善も今じゃ日本にも蔓延っているから、言葉の重みもなく、意思疎通も出来なくなって来ている様に思います。そう云う思いが強くなるとBlogも何を記したら良いのかと気力も失せてしまいます。(|||_ _)
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電車で盲牌したら捕まります。