彼女が働いていた事務所は 当時彼女の自宅のすぐそばにありました
事務所は 出稼ぎの作業員のための宿舎にもなっていて
彼女は賄いのアルバイトでした
ときどき ? と思うような事はあったけれど
働くのに忙しく
気にも留めずにいたそうです
ある時 作業員の人が めずらしく早くに帰ってきたので
ちょっとおしゃべりをしたら
その人が 「ここ、いるよね」と言う・・・
「なにが?」「これ」「ええ~~~っ
「ここは 霊道だね」「おおいやだそうなの?」
その人から、道は、ずっと 川にそって 続いていると言われたのでした
そのおじさんは、体質的に そういうものを視てしまうという人で
その話を彼女から聞いた時
「視える人ってやっぱりいるんだね・・・」と私が彼女に言うと
「私も霊感はあるほうなのよ。なんか変だよ、あそこは。」と彼女
まだ TVで江原さんとかを知るずっと前のことでしたなんて ただ恐ろしいだけの存在で 鳥肌がたった出来事でした
話を聞いた時は、怖くていやだなぁ~~と感じながらも
生きている人間のほうが よっぽど怖いよと思うような地域だったので
その件については、当時あまり気にすることもありませんでした・・・
それでも 彼女が次々と体の具合を悪くするので
何か 関係あるの?とも思ったりしたのは事実
結局 彼女はその会社を辞め、家も引っ越したけど
家は やはり その川沿いにある家を購入したので
時どき 何か気配がするというのです
でもきっと 亡くなった父かもね~なんて言っていました・・・
ちなみに
彼女は お姉さんが亡くなった時 お通夜の席で 彼女のとなりに
亡くなったお姉さんが すーっと来て座ったというのです
「今までみた事もないくらいきれいだったよ。
ああ、成仏したんだなあって思って うれしかった」と言っていました
本当にみたのか または 薄幸だったお姉さんへの望みだったのか・・
そのへんは知るよしもありません・・・