【 Target  】   戦略、あるいは目標の重要性

夢も希望もなくした日本。今が立ち上がる時。言論・思想・発想の自由・権利のあるうちに。目指すは自民党解体。

小沢辞任会見に想う

2009-05-11 | 戦略思考
 今晩は、鶏屋toriyaです。
また久々の更新になりました。

民主党の小沢代表辞任報道がありましたので、私の個人的見解を交えて記録しておきます。


            民主・小沢代表、辞任を表明

                  毎日放送 2009年05月11日20:24

 民主党の小沢代表が辞任を発表しました。小沢氏は会見で、「自ら身を引くことで、挙党一致をより強固なものにしたいと判断した」と述べました。

 「私が代表の職にとどまることにより、挙党一致の態勢を強固にするうえで、少しでも差し障りがあるとするならば、それは決して私の本意ではありません。政権交代という大目標を達成するために、自ら身を引くことで民主党の団結を強め、挙党一致をより強固なものにしたいと判断した次第であります」(民主党 小沢一郎代表)

 小沢代表は11日午後5時からの緊急会見で、正式に辞任を表明しました。

 小沢氏は、西松建設の違法献金事件で秘書が逮捕起訴されたあと、秘書の潔白を主張し、一旦は続投を宣言しましたが、次の総選挙で政権交代を目指す党内から、「このままでは選挙を戦えない」など、辞任を求める声があがっていました。

 また、JNNの世論調査でも、小沢氏は辞任すべきとの声が半数を占めていました。ただ、民主党に対する支持率は、事件の影響をあまり受けずに横ばいに推移していることから、4か月以内に迫った衆院選に影響が出る前に辞任を決断したものと見られます。

 また、鳩山幹事長も、次の代表が決まった後で幹事長を辞任する意向を表明しました。




             小沢氏記者会見要旨

                    時事通信 2009/05/11-19:34

 民主党の小沢一郎代表が11日行った記者会見の要旨は次の通り。
 次期衆院選での必勝と、政権交代の実現に向け、挙党一致の態勢をより強固にするために、あえてこの身をなげうち、民主党代表の職を辞することを決意した。
 民主党を中心とする新しい政権をつくり、経済、社会を根本から立て直すこと、政権交代によって日本に議会制民主主義を定着させることの2つが、民主党の使命であり、私自身の最終目標だ。
 それを達成するためには、党内の結束、団結が絶対不可欠の条件だ。党内が乱れていたのでは、総選挙に勝利できない。逆に、挙党一致で臨みさえすれば、必ず勝利できると確信している。
 私が代表にとどまることにより、挙党一致の態勢を強固にする上で少しでも差し障りがあるとすれば、私の本意ではない。政権交代という大目標を達成するために、自ら身を引くことで、団結を強め、挙党一致をより強固なものにしたいと判断した。
 連休中、熟慮を重ねて決断した以上、党内の混乱を回避するためにも、直ちに辞意を表明した。ただし、国民生活への影響を最小限に抑えるために、2009年度補正予算案の衆院での審議が終わるのを待って、速やかに代表選を実施してほしい。私も挙党態勢の一員として新代表を支え、総選挙必勝のために最前線で戦い続ける。
 -離党や議員辞職も含め、今後の政治活動への考えは。
 政治家を辞めるわけではない。あとわずかの総選挙までの期間、代表を退いても、全力で政権交代のために頑張りたい。どの選挙区であれ、戦い、必ず勝ち抜きたい。
 -新執行部から、選挙で責任を持つポストなどの要請があれば受けるか。
 選ばれたリーダーの命については、全員が守っていかなくてはならない。
 -献金事件のイメージを党から払しょくするために離党や議員辞職をする考えは。
 なぜ離党、議員辞職をしなければならないのか。政治資金の問題についても1点のやましいことはない。法律に従ってきちんと処理し、報告している。また、政治的な責任で身を引くわけでもない。3年前は、(民主党への)支持は1ケタ台だったが、今、20%以上で自民党とほぼ拮抗(きっこう)している。私もそのことに多少なりとも貢献してきたのではないか。
 -小沢首相を期待する声に応えられなかったという無念の思いはあるか。
 私自身が何になる、ならないということは全く問題ではない。政権交代が果たされれば、私自身にとっては本懐だ。


◆ 率直な感想ですが、潔( いさぎよ )い。 見事というしかない。

これほど素晴らしい演説を聴いたのは何年振りであろうか。西松献金問題でもブレが無かった。政治団体への政治資金は、違法ではない。合法だ。それでも無理やりにでも逮捕するなら第27位の小沢から前の上位高額献金を受けている、大多数の自民党大物議員だろう。小沢一人が叩かれるいわれはない。


  植草一秀の『知られざる真実』
      雑誌『選択』「小沢続投論に異議」への反論
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-187a.html

 ◎2007年の政治家別政治資金収入金額ランキング。

1中川秀直(自)  4億4955万円
2亀井静香(国)  3億7725万円
3平沼赳夫(無)  2億9512万円
4古賀 誠(自)  2億7879万円
5山田俊男(自)  2億7695万円
6松木謙公(民)  2億7695万円
7森 善朗(自)  2億7021万円
8麻生太郎(自)  2億3383万円
9鳩山邦夫(自)  2億3182万円
10鳩山由紀夫(民) 2億2194万円

自民、民主両党の2007年政治献金実績。

自民:総額224億円、うち企業献金168億円
民主:総額 40億円、うち企業献金 18億円
 経団連加盟企業の経団連を通じる企業献金は、
自民:29億1000万円
民主:   8000万円

 また、新聞報道によると、民主党の鈴木克昌衆院議員が入手した資料では07年度政治資金収支報告で、小沢代表の収入総額が全国会議員中71位、企業団体献金額が全国会議員中27位であったとのことだ。

                    < 引用終わり >


◆ 私は、1年前まで小沢一郎をまったく信用していなかった。だが、彼の行動を見ているうちに副島隆彦氏が解説している通りの行動をしている事に気付いた。徹底したアメリカに一線を置いた外交方針と、国連の承認なしには自衛隊のアメリカ単独での派遣要請には応じないという姿勢。自分達の国は自分達で守るという発言など、大衆と国民の代表であるという議員本来の姿を垣間見る1年であった。だから彼は、西松問題で小沢叩きが起きても揺るがなかったが、国民である世論が小沢辞めろ!という声が大多数になり、国民の代表だから、国民の指示に忠実に従ったのだ。


     小沢氏続投「納得せず」66%、内閣支持率は微増…読売調査

                  (2009年4月5日22時40分 読売新聞)                
 読売新聞社の全国世論調査(3~5日実施、電話方式)によると、民主党の小沢代表が公設秘書の起訴後も続投していることに「納得できない」は66%と全体のほぼ3分の2を占めた。

 起訴直後の3月25~26日に行った前回調査(68%)から大きな変化はなく、小沢氏辞任を求める声は依然として収まっていない。一方、麻生内閣の支持率は24・3%(前回23・2%)とわずかに増えたが、不支持率も66・5%(同64・5%)に増えた。小沢氏続投への世論の不満が麻生政権の追い風になっているわけではなさそうだ。

 麻生首相と小沢氏のどちらが首相にふさわしいかでは、麻生氏を選んだ人は34%(同32%)で微増となり、小沢氏も27%(同23%)に持ち直した。

 また、政党支持率は自民が27・2%(同31・0%)に減り、民主は24・2%(同21・2%)に増えた。次期衆院比例選での投票先は前回は31%で並んだが、今回は自民が28%に落ち込み、前回と同じだった民主31%との差は広がった。

 景気回復のための追加の景気対策を急ぐべきかどうかについては、74%が「急ぐべきだ」と答え、「そうは思わない」の18%を大きく上回った。





    小沢代表続投「納得できない」71%に増加…読売世論調査

                 (2009年5月10日23時51分 読売新聞)

 読売新聞社が8~10日に実施した電話方式の全国世論調査によると、民主党の小沢代表が公設秘書の起訴後も続投していることに「納得できない」という人は71%で、「納得できる」22%を大きく上回った。

 「納得できない」は前回調査(4月3~5日)の66%、起訴直後に行った前々回(3月25~26日)の68%を上回り、これまでで最高となった。民主支持層でも「納得できない」は56%(前回43%)に急増し、初めて過半数を占めた。世論の小沢氏への視線は厳しさを増しているようだ。

 麻生首相と小沢代表のどちらが首相にふさわしいかを聞いたところ、麻生氏を挙げた人は40%(同34%)に増え、小沢氏は25%(同27%)に減り、その差は広がった。

 麻生内閣の支持率は28・7%(同24・3%)に上昇した。不支持率は59・7%(同66・5%)となった。内閣を支持する理由では「政策に期待できる」が25%(同19%)に増えたのが目立つ。ただ、過去最大規模の2009年度補正予算案に盛り込まれた追加の景気対策については「評価する」41%を「評価しない」48%が上回った。

 政党支持率は自民26・8%(前回27・2%)、民主23・4%(同24・2%)だった。ただ、次期衆院比例選での投票先を聞くと、自民は27%(同28%)で、依然として民主30%(同31%)に後れを取っている。

 9月に任期満了を迎える衆院の解散・総選挙の時期については、「急ぐ必要はない」が56%(同47%)に増え、「すぐに行うべきだ」は34%(同45%)に減った。

 衆院選後の望ましい政権では、「政界再編による新しい枠組みの政権」39%(同38%)が最も多く、「自民党と民主党による大連立政権」23%(同27%)、「民主党中心の政権」17%(同16%)、「自民党中心の政権」15%(同13%)の順に多かった。





◆麻生には、下々の皆さんといって小バカにするこの国の国民の天の声を理解出来ない。 『 なんで突然やめるのかわからない。 』 とバカ正直に発言している。この麻生は本当にアホウで、政治家のセンスのカケラもない単なる戦争成り上がり財閥の子せがれという事になる。政治家というのは、市民の代表だという事すら知らない。情けないというしかない。



        小沢代表の辞任、理解できぬ=麻生首相

                 (時事通信2009/05/11-19:47)

 麻生太郎首相は11日夜、民主党の小沢一郎代表の辞任表明について「党首討論の2日前にいきなり辞めるということになったので、正直驚いた。何の理由で辞めるのか、よく分からない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 首相はまた、「何について責任を取ろうとしたのか。党内事情の説明はあったが、党内事情とは選挙事情ということなのか。国民としてみれば疑問が残る」と小沢氏を批判。2009年度補正予算案の審議日程に関しては「できるだけ早く、とお願いしている。補正予算の審議に影響が出るということはない」と強調した。 




◆ 思い起こせば郵政民営化に一貫して反対して来たのも民主党であった。欧米金融に日本が負け、無理やり開放させられたのが郵政選挙であった。


 政治家の信念がどういうものか記録します。もう4年ほど前になりますが、検索でたどり着いたブロガーさんの記事の写真で拝見した油絵に書かれた俳句です。

郵政民営化に反対し、立ち向かう信念が込められた想いが伝わって来る。
            
   亀井静香さんの油絵 2005/07/07 ひなたぼっこさんの記事から
                              勝手に引用



   何故に心惹かるる櫻花 咲くを惜しまず 散るを惜しまず    -静香-


           


 各報道の記者諸君に一言、政治家というものはその人の資質と人格を記事にすべきであろう。ブッッシュ・オバマ・ヒラリーの献金は桁違いではないか。報道公害ほど、無知な民衆を育てる機関はない。見苦しいだけである。

 選挙の小沢は、下野して大きな目標を達成しようとしている。目的は天下取りにある。




      「小沢氏辞任は既定路線」 中央官庁、安堵の声も

                2009/05/11 19:29 【共同通信】

 東京・霞が関の中央官庁では、民主党の小沢一郎代表の代表辞任表明に「民主党内では、小沢氏続投への不安が充満してきていた」(財務省幹部)と辞任を既定路線と受け止める声が多かった。一方で小沢氏の主張する「霞が関改革」は勢いをそがれるとの安堵の声も聞かれた。

 財務省の杉本和行事務次官は11日の定例会見で「急なことで驚いている」と述べたが、表向きの反応とは裏腹に霞が関の焦点はすでに、民主党の次期代表選挙が絡む国会日程に移っている。

 財務省内部では、2009年度補正予算案の13日の衆院通過を確実視する声も。ただ代表選後の動向は不透明で、農政改革を進める農林水産省では「国会審議の停滞が心配だ。改革に影響が出るかもしれない」との懸念も示された。

 小沢氏が中央官庁に国会議員を100人規模で送り込む改革を公言していただけに、ある官僚は「小沢政権誕生に戦々恐々としていた官僚も多かったはずだ」と指摘する。

 経済産業省幹部は「仮に民主党が政権を取っても、岡田克也氏や菅直人氏が新代表なら、小沢氏ほど大胆には官庁改革を断行しないのではないか」と話していた。




                        鶏屋toriya 拝



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